シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ミッドナイトイーグル

2007-11-15 | シネマ ま行
試写会に行ってきました。

この作品、ハリウッド映画ばりです。そこんとこ、賛否両論あるかとは思いますが、ハリウッドばりかどうかということよりも、作品そのものを見ると内容的に結構面白かったです。

まず、大沢たかお竹内結子が恋人同士でないところがワタクシは気に入りました。こういうのってだいたい主役級の男女は「恋人」かもしくは「元恋人」もしくは「これで出会って恋人になります」っていう設定でしょ?でも、彼らは義理の兄妹。竹内結子のお姉さんの旦那が大沢たかおっていう設定です。

核弾頭を搭載した米軍のステルス機が日本アルプスに墜落させられ、某国の工作員がその核弾頭を起爆しようとしているのを自衛隊とジャーナリスト2人(大沢たかおと玉木宏)が阻止しようと命をかけて戦う。

このシチュエーションを聞いただけでも、ハリウッド映画っぽいでしょ?日本映画でハリウッドっぽくしようとしたら、逆にすごくチャチくなったっていうパターンっていままでにあったと思うんですが、この作品は全然チャチくなってなくて良かったです。

ちょっとクサいところもありますが、その辺はこういうアクション物だから目をつぶりましょ。そういうクサさでこそ、盛り上がるってとこありますからね。玉木宏の熱さとかちょっとウザいけど、実際それがないと物語が動きませんし。

ただちょっと、ワタクシがあんまり好きじゃなかったのは、主人公がもともと戦場カメラマンで、そこで起こったことがショックで山にこもってしまったっていうのをやたらとみんなから責められてたことかな。まぁ、奥さんと子供をほったらかして山にこもるっていうのは確かに褒められたことではないですけどね、戦場カメラマンだった旦那が好きだったからって、それをやめたら受け入れてくれないっていうのはどうでしょうね?なんかこの主人公が悪いみたいな描かれ方してましたけど、ワタクシは気に入らなかったな。野球選手を引退した途端、取り巻きがいなくなるみたいなね。奥さんまでがそうじゃあ、彼だって辛すぎるよ。その職業をしているときのその人にしか魅力を感じない夫婦関係って。。。世の中にはあるんだろうけど、ワタクシはイヤだな。

ちょっと本題からズレましたね。大沢たかおも竹内結子も良かったと思います。脇にいる吉田栄作(なんか嫌われ気味なような感じですが、ワタクシは結構好きですよ)、石黒賢(この人はどんな役でもやりますね)、袴田吉彦(内閣危機管理官の役すごくハマってました)、藤竜也(こんな渋い総理がおったらええなぁ)も良かった。

この試写会の司会が浜村純でね、藤竜也が最後に大阪弁で言うセリフがいいんですよーって前説のとき言ってたんで、楽しみしてたんですよ。そしたら、藤竜也の大阪弁が下手くそでね。あんなんやったら、標準語で言ってくれたほうが良かった。大阪人的には、あそこで妙に冷めました。

なんだかんだ言ってもやっぱ最後は泣いちゃいますよ。「アルマゲドン」で色々つっこみながら見てても最後は泣いちゃうのと一緒です。主題歌が「I Don't Want to Miss a Thing」ほど迫力がなかったのが残念でしたけど。