シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ホワイトライズ

2006-07-05 | シネマ は行
ワタクシつくづく自分の頭がよろしくないな~と実感いたしました。と同時に「映画オタク」としても失格だなぁと。
ワタクシは映画の予備知識を先に入れるのが嫌いなので、歴史的な背景とか文化的な背景とか知っておかなければならない場合を除いて情報を入れずに見ることが多いです。最近ではケーブルテレビで片っ端から録画したものを順に見ていくのでなおのこと。この作品もそうでした。ジョッシュハートネットダイアンクルーガーが出ていること以外は恋愛もの、でも「ホワイトライズ」という題名からただの恋愛ものではなさそうだな~、くらいの気持ちで見始めました。

いきなりシチュエーションの説明なく見始めるとかなりわけが分かりません。「あぁ~これはこういうバラバラのピースがしまいに全部きれいにひとつになって全体像が分かるタイプの作品なんだな」と思いながら、こういう作品の場合ひとつでも伏線を見逃すと本当に分からなくなってしまうから、心して見ていました。

見ているうちに徐々に徐々に一体なんの話なのかが見えてきて、「そうやったんや…そうなんや…だから、こんなことに…」ってひとつひとつの事実が明らかになっていく度に、ネットをしているにゃおを横にぎゃーぎゃー騒ぎながら見ておりました。

ワタクシとしてはこんな理不尽なことで引き裂かれてしまった主人公の二人を早く一緒にしてあげてっと「早く、早く」っていう気持ちで見ていて、途中ではハリウッド版「君の名は」かよっ!という突っ込みも入れつつ最後には回りくどい演出にイライラしながらも最後はほっとしたのでありました。

そして、「あ~おもしろかったぁ」と思ったその直後から、「なんやろう、この感覚…“あ~この子が渡せへんかったから…”“あ~この子が全部消したから…”“この子が、この子が…”というこの感覚。知ってる…この話どっかで知ってる」さっきまではひとつひとつの展開に一喜一憂していたのに、直後からはずっとこの感覚にとらわれていました。まるでデジャヴを見ているかのように…

そして、ネットで調べてみた「ホワイトライズ」ヴァンサンカッセルとモニカベルッチ主演のフランス映画「アパートメント」のハリウッド版リメイクで…


あ…


アホや…


この映画見た。しかも、すげぇおもろいと思ってた!

そうや…この子がこの子がっていうの、ロマーヌボーランジェがやってた役の子や…

つくづく自分の記憶中枢がふやけちゃってることにイヤ気が差しましたね…

ま、ワタクシの馬鹿さ加減はおいといて、この作品どちらもすごく面白いです。ただ、どちらかを見てしまうと片方は種明かしされていることになるのであんまり楽しめないかも。ワタクシみたいなお馬鹿さんでない限り…「アパートメント」のほうは10年前に見たものだったので…と言い訳をしつつ…フランス語はどうも苦手という方はハリウッド版を。あのヨーロッパな雰囲気が好きという方はフランス版をどうぞ。

オマケローズバーンのあとに映るとダイアンクルーガーの美しさがより一層際立っておりましたジョッシュの眉毛はいつものごとくつながらんばかりでありました。