薩南示現流 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |
示現流の開祖である東郷重位が流派を立て、数々の難題を乗り越えて島津家師範役になるまでの生き様が描かれています。
また示現流門弟にかかる短編も収められた、剣豪小説集となっています。
津本陽らしい、細かい描写がされています。
正直なところ私の守備範囲は中世~戦国であるため幕末志士の短編は興味がなかったのですが、それでも引き込まれる面白さがあります。
短編集であるので仕方がないところではありますが、もう少し長めの作品であればもっと読み応えがあっただろうなというのが正直な感想です。
2008年4月18日 読破 ★★★★☆(4点)