オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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オギキヨで粉砕

2015-08-23 01:58:56 | 千葉ロッテ

前日の最後の悪あがきが無駄にならずに今日に繋がったと、そんな初回からの猛攻でした。
荻野がプロ初の4安打猛打賞で核弾頭として切り込むと、清田はファールで粘って10球を投げさせての四球で二死からの先制劇をもたらすとともに追加点のタイムリーツーベースにダメ押しのツーランと大活躍、地元での試合であれば同期同い年のお立ち台だったでしょう。
西武からすればダメージの大きい初回の26分間の守備は打者一巡、野上が49球も投げてのことですから最後まで引きずったのではないかと、久しぶりにスカッとさせてもらいました。
ただそれもこれもミス合戦の様相を呈した中で西武がやらかしまくったのが勝因の一つでもあり、前日に殊勲の渡辺が野上の立ち上がりの足を引っ張る落球に打席では守備妨害、また間に合わないホーム返球をカットしなかったり深い守備位置でポテンヒットを連発したり、さらにはメヒアの悪送球が決定的な失点に繋がるなどボロボロ状態で、一方のロッテも打ち取った打球が三遊間を抜けていったり清田が打球を逸らすなど似たようなものでしたから、勝って兜の緒を締めなければなりません。
結果的にはランエンドヒットと外野フライで進塁打にはなりましたが二回の無死一塁では木村が投げていることを考えればバントで確実に得点圏に走者を進めるべきでしたし、四回の無死二塁にへっぴり腰でバントをミスした鈴木は16安打と打ちまくった打線の中で一人だけ蚊帳の外な6タコですので、明日は早出特打ちにバント練習でしょう。
あの得点差でなぜに、と思わずにはいられない荻野のフェンス際のスライディングもあり、一日でCS圏内に復帰をしながらも手放しでは喜べない、が正直なところではあります。

それもこれも木村がピリッとしなかった、そこに尽きるでしょう。
5点もリードをしてもらいながらもあっさりと3点を失い、さらに味方の援護がありながらも勝ち投手の権利どころか四回も持ちませんでした。
初回の秋山への2球は外角低めに素晴らしいコースに投げ込んで今日はいけると思ったのもつかの間で、追い込みながらも勝負球に欠いたことでファールで粘られて甘く入ったところを痛打され、4回途中で6安打3失点の降板は75球という球数からすれば仕方のないところでしょう。
それでも6点のリードでしたので追加点を許すまで、と思わないでもなかったですが、どのみち五回を投げきるにはスタミナが持たなかったと思われますから傷口が広がる前にとの判断は妥当で、またベンチに戻ってから伊東監督が木村に握手を求めて、その木村には笑顔すら見られましたからあるいは最初から三回を目処に、という話だったのかもしれません。
それにしても木村からすればプロ二勝目を手にするに千載一遇のチャンスだったのではないかと、それが苦笑いだったとしても笑っている場合ではないでしょう。
浦和で頑張ってきたからこそのようやくの一軍での先発のチャンスをふいにした、とも言えなくもなく、二回の無死満塁から自らの俊敏な動きでピンチを切り抜けられるかと思ったところでの外崎への魅入られたようにど真ん中に投げ込んでしまった初球が悔やまれますし、それでも粘られながらも四球で崩れることがなかった、と前向きに考えることにします。
その木村が残したピンチを切り抜けた香月良に2年ぶりの白星が転がり込んできましたが、ここまで地味に頑張ってきましたので天からのプレゼントでしょう。
木村と同じくコントロールで崩れることがなくなったのはストレートに威力が増してきたことが理由でしょうし、今日も攻めの姿勢が感じられました。
そして大谷、西野の登板は展開からすれば異例ですが登板間隔が空いていましたので調整登板はありでしたが、大谷の2イニング目には絶句で、この展開で投げさせられない藤岡に松永であれば一軍に置いておいても戦力になりませんから、勝っている展開では投げることがないであろう郭俊麟と田中で乗り切った西武とは対照的でもあり、昨日とは真逆に終盤に攻勢を許してメヒアと森を目覚めさせてしまった感もありますので、明日の大嶺祐の足を引っ張ることにならなければと願うばかりです。

打線は久しぶりに大爆発です。
初回の二死からの連続四球、3連続タイムリーはどこのチームかと頬をつねる思いで、その口火を切った福浦のタイムリーは見事でした。
福浦は今日もマルチヒットで今季中の1900本安打到達が視野に入ってきましたし、守備でも投手への声かけや精一杯な動きでチームを盛り立ててくれています。
オギキヨの活躍は前述のとおりで、ここのところ湿りがちだった角中も3安打猛打賞、そして久しぶりのスタメンマスクだった吉田も打撃では田村にかなりなアドバンテージがあるところをアピールできたのではないかと、野上が悪すぎたことを考えても各選手が気持ちよくバットを振れていたのではないかと思います。
クルーズも底を打ったのではないかと期待をさせる3打点、デスパイネはボール球に手を出さずの3四球、小技を除けばいい攻撃ができていました。
明日は初物の高卒ルーキーが相手なだけに、育成機関に成り下がらないよう、プロの厳しさを教える連日の猛打でいきましょう。


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◆8月22日(土) 西武-千葉ロッテ19回戦(ロッテ11勝7敗1分、18時、西武プリンス、29,236人)
▽勝 香月良 32試合1勝1敗
▽敗 野上 19試合7勝6敗
▽本塁打 清田13号(野上)、メヒア19号(大谷)

バッテリー
千葉ロッテ
 木村、香月良、益田、大谷、西野―吉田
西武 野上、郭俊麟、田中
―炭谷、中田

 

コメント (25)    この記事についてブログを書く
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25 コメント

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木村よ (Friday Night)
2015-08-23 02:50:29
打線は良かったです。

ただ、あの展開で先発投手に勝ちがつかないとは。痛いです。

浦和からなかなか上がってこないわけですね。
やはり二軍は違う土俵でやっているということです。
イースタンリーグには一軍半ぐらいのイメージがありましたけど、もっと下のレベルだと思った方がよさそうです。

木村のいいとこ探しをしようと思いましたが、球威も制球もアレでは。三振取れませんものね。

この程度なら、まだ唐川の方が試合をつくる確率は高いですよ。

54勝してる唐川と1勝の木村。正念場の9月はやはり唐川を戻さないといけないなと思いました。
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共にグダグダな3位争い (幕張の翼)
2015-08-23 02:52:38
現地参戦でした。

タイトル通り、また村長様が色々とご指摘の通り両チームとも決め手に欠けるグダグダぶりを見せられ、勝ったとはいえ、疲労感たっぷりの試合でした。
特に西野の(調整登板とはいえ)マリーンズ伝統の「劇場王」の片鱗ぶりを見せられ、暗然とした気持ちで家路につきました。
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荻野 無理しないで (sss)
2015-08-23 05:08:51
西武のホームゲームはテレビ観戦できないのですが、
荻野が「怪我を恐れぬプレー」やってくれましたか。
過去にも何回かありました。

怪我しやすいのですから、試合展開により無理してほしくないです。
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1点でも多く得点すれば勝つけれど (あーるつう)
2015-08-23 07:17:59
2回までで5点、4回で更に4点の援護をもらっても先発責任果たせないって…、いったいどれだけの優遇援護があればいいのかと力が抜けます。
今年こその一軍定着、ローテ入りを期したはずなのに、不甲斐ない先発陣に譲られてとは言えやっと巡って来たチャンス、今回も見事に手放してしまった木村です。握手を求められてのお愛想スマイルなのでしょうが、こういう気の優しさがプロとしての成功を阻んでいるのでしょう。
一方の香月は、四球は余計でしたが見事な火消しでした。やっと勝ちが付いたのも嬉しい限りで、大谷とともに頼れる中継ぎの地位を盤石にしてもらいものです。
6点差での大谷の回またぎはこれまた不思議采配でしたが、この点差でマウンドを任せられなかった藤岡、松永は何をどう感じたのか。
相手の途中からの登板は先日まで先発陣にいた郭でした、こちらも回またぎ。ライオンズも相当な迷走状態なのが伺えます。ここはしっかり勝ち越して、得点の取り方の感覚を残したまま首位独走のホークスに挑みましょう。
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ビシッと決めろ! (浦和のネット裏)
2015-08-23 08:26:07
今日の読売新聞スポーツ面に何と!「清田3位奪回弾」清田の写真が一番大きく掲載されていました。地味なロッテとしてはめずらしいことです。
9対5で勝ち3位復活したが、相手先発は4回途中8失点KO、こちらの先発木村も4回途中3失点で降板、先発共倒れの乱打戦になってしまいました。
さすが核弾頭の荻野・お祭り男の清田・技ありの角中らが頑張りましたが、鈴木のみ6タコで蚊帳の外でした。普通の監督なら外すでしょうが、選手に危機感をまったく与えないのはいつものとおりで、投手に厳しく野手に甘すぎるように感じます。
結果的に勝ったことは良いが、安定感のない西野がビシッと決めることができないのが残念です。
今日が本当に重要な試合であり安定感が出てきた大嶺に期待し、前橋育英のルーキーにロッテ打線がプロの洗礼をビシッと決めなければならない。

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Unknown (柏マリン ロッテファン歴42年)
2015-08-23 09:00:49
あれだけの援護点がありながら5回持たない木村は使えないです。本当に笑っている場合ではありません。もうチャンスは無いかも。来週は5試合ですから登録抹消されるでしょう。内が登録されるでしょう。
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Unknown (JF)
2015-08-23 09:11:54
7回に大谷が出てきたので8回は誰が投げるのだろうと思ったら、やっぱり大谷でした(苦笑)。
7回を藤岡か松永で行ってほしいのですが、それだけ信頼がないのでしょう。
連敗中で、かつ前日に相手があわや大逆転負けだったので、自軍も石橋を叩いて渡る采配になったのはやむを得ないかと思います。
それもこれも5点プレゼントしながら5回も投げ切れない木村が根本的な原因であり、香月がいなければどっちに転んだかわからないような試合でした。
今まで鳴かず飛ばずだった香月が今年はずっと安定して1軍の戦力になっていることに個人的に注目しており、同じような選手が1人でも多く出てきてくれることを祈るばかりです。

これなら唐川のほうがマシ、とはおそらく誰しもが思うことですが
それをやっていると永遠に唐川は先発6番手でしかないので
仮に木村を落とすとしても代わりは唐川以外でお願いします。
今度こそ初志貫徹、有言実行で。
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Unknown (レガシー)
2015-08-23 09:46:56
二夜連続で観戦しました。

金曜の9回に負けはしましたが何か吹っ切れた感がありましたので、昨日は期待しました。

打つ方が気持ち良かったですね。


しかし、木村は今年の投手の推しメンでしたので、チャンスをもらってどうにか、援護もあったのに残念ながら、点の取られ方が春とは代わり映えもなかったと思います。
打ち取る内容は悪くないので、1週間調整して
来週のオリがラストチャンスになるのか、他のピッチャーにチャンスを与えるかは監督の考え次第ですが、
香月も昨夜のような展開ではすっかり信頼を勝ち得ましたから、木村も一軍での居場所を見つけて欲しいですね。


今日も決死の観戦です。

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核弾頭と中軸 (グランクラン)
2015-08-23 09:54:48
前の試合の最終回追いつきはしませんでしたがその粘りが繋がったのか見事な先制攻撃でした。やはり1番が出て中軸がかえすが野球の基本なのでしょうか。荻野がプロ入り初の4安打ということで相当気分も乗ってるでしょうから今日も期待します。

昨日の野上だったというのもあるでしょうが中軸も当たってきましたし、福浦が元気なのが嬉しいです。ここに来て井口、福浦のベテラン勢が効いてきてますね。サブローの内心は如何に…

今日は新人投手相手ですが油断は禁物。個人的には高卒ルーキー投手はロマンの塊で羨ましくもあり、じっくり高橋を観るのは初めてなので敵ながらどんなピッチングをするのか楽しみです。こちらも大嶺ですから僅差の締まった好ゲームを期待します。
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あれっ? (パンダ)
2015-08-23 10:04:51
ミスをして、
先発が崩れ、
ソコココの抵抗を見せるも、
結局負ける。

いつから「ロッテな闘い方」を学んだのでしょうか?獅子は(笑)

でも最後の抵抗は敵ながらアッパレ。今日に繋がらなければいいけど。ミスしないで先発が頑張れば、何とかなるハズです。
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