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清水の報道に思うこと

2007-10-22 02:22:27 | 千葉ロッテ

デイリーは清水と濱中とのトレード記事を続けており、今度は一面に持ってきました。

両球団思惑ピタリ?浜中獲りにロッテも参戦 (10/21 デイリースポーツ)

ロッテが、阪神・浜中治外野手(29)のトレード獲得を視野に、水面下で調査活動を進めていることが20日、明らかになった。
阪神も主力野手放出覚悟で、ロッテ・清水直行投手(31)を最有力候補に、先発獲得に乗り出す構えで、大型トレード成立の可能性が強まった。
一方、日本ハムもすでに浜中獲得を検討していることが判明しており、今後、さらに浜中争奪戦が激化しそうだ。
来季のV奪回へ向け、ロッテが迅速な動きを見せた。
「今オフは、トレードなどを含め大きな動きがある」と球団首脳。
主力級の放出覚悟で戦力補強を行う構えを見せている。
その中で浮上したのが阪神・浜中だ。
すでに日本ハムがトレードでの獲得へ向けて調査を行う方針で、浜中をめぐって“争奪戦”の様相を呈してきた。
ロッテは今季、シーズン序盤からズレータ、今江ら主力が故障で長期離脱。
しかも離脱したズレータの15本塁打がチームトップと、長打力不足は明らかだった。
浜中は今季、4月に古傷の右肩痛を再発させ離脱。
62試合で打率.193、6本塁打と振るわず、後半戦は主に代打で起用されていた。
しかし昨季は139試合で打率.302、20本塁打の成績を残している。
ロッテは「勝負強い打撃には魅力を感じる。故障した右肩も問題はなさそうだ」(球団関係者)と高く評価している。
さらにFA権を持つ福浦がメジャー移籍も視野に入れている。
球団は引き留める方針だが、流出となれば大きな戦力ダウン。
そんな中、阪神で出番が激減している浜中の調査に乗り出した。
浜中と並行して、もう一つの補強ポイントである左打ちの内野手には藤本をリストアップ。
今季は塀内、根元らを起用してきたが、攻守両面で力不足は否めなかった。
シュアな打撃と、抜群の守備力を誇る藤本に白羽の矢を立て、調査を進めている。
一方の阪神は先発投手が手薄。ロッテ・清水らを獲得リストの上位に挙げて調査を続けている。
主力の放出も覚悟しているロッテと、現状で思惑は一致している。
条件面などで折り合えば、大型トレードへ発展する可能性も十分にある。
バレンタイン監督はクライマックスシリーズ敗退後、「(来季のことは)しばらくしてから、じっくり準備を始めたい」と話している。今後の動きから目が離せない。
まさにタイトルにあるとおり、?な記事です。
両球団の思惑ピタリどころか、阪神の都合の押しつけでしかありません。

先日も書きましたが、ロッテには先発を放出する余裕はありません。
6人体制を維持するために久保が骨折で離脱していた時に吉井を使うほど追いつめられているのが、哀しいかな今のロッテの先発陣です。
期待していた呉は日本との野球のレベル差に沈み、期待された古谷や手嶌は2軍でもがき苦しんでいます。
記事にあるとおり大砲不足というチーム事情から濱中が加入すればプラスにはなるでしょうが、それも清水に取って代わる若手の台頭があってこそです。
今のチーム事情を考えれば、清水を出して濱中を取る必然性がないことは、ロッテファンなら誰でもわかっていることだと思います。

清水を出せないという以上に、濱中を使いづらいということもあります。
ロッテの外野はサブローと早川はレギュラーをがっちりと固めていますし、DHにはズレータがいるので濱中はレフトでしか起用ができません。
しかしそのレフトには大松と竹原という、大きく成長した期待の若手が眈々とレギュラーの座を狙っています。
つまり濱中を起用すれば大松と竹原がベンチ要員となるわけで、層は厚くなっても先発1枚を出した穴埋めになるほどの強化にはならないと思います。
怪我人が多いチーム事情とは言っても、その濱中自身が怪我人ですから話にもなりません。

そんな事情は記事を書いている記者もわかっているはずで、だからこそ福浦がFAを視野に入れているという記事を書いたのだと思います。
福浦が移籍すればファーストとDHをズレータと濱中で分け合うと言った図式が成り立つ、そういうシナリオを描いているように見えます。
藤本の名前も出ていましたが、セカンドにはオーティズが鎮座する中で控え内野手であれば根元で充分です。

来年も怪我人が出れば濱中や藤本がいれば助かるのは確かですが、そんなことでローテーション投手を出すわけにはいきません。
繰り返しになりますが、今シーズンに若手の台頭があれば可能性はあったでしょうが、先発6人体制を維持するためには清水にはまだまだ頑張ってもらわなければなりません。
このあたりは規定投球回に誰1人到達しなかった阪神を追っている記者には、理解できない事情かもしれません。
それに林や桜井が活躍したとは言っても1年だけですから、阪神としても赤星が怪我がちなだけに濱中を放出するリスクは取らない方がよいと思います。

真っ当に考えればロッテ側から見れば全くありえないトレード話で、万が一にでも成立したら暗黒時代への第一歩になるでしょう。
交換要員として江草や杉山、あるいは大学社会人で即戦力投手でも獲得できない限りは、清水は絶対に出してはいけません。
今年が最後の売り時、来年ダメならトレード話もこなくなる、などといった考えは捨てるべきだということを強く主張します。

 

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3 コメント

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お返事 (オリオン)
2007-10-22 21:50:43
>ロッテ好きさん
大松も竹原もまだレギュラー確保とまでいかないので、怪我がちとは言え実績のある濱中を補強できれば層の厚さから言えばプラスになるとは思います。
でも清水が相手となれば、やはり賛成はできません。
松竹も2人いることで濱中がいなくてもライバルとして競い合えるでしょうし、清水を出して濱中では濱中を優先して使うという競い合い以前の問題がでてくる懸念もあります。

今のロッテでは、神田ぐらいがいいところでしょう。

>ビタミンMさん
馬鹿にしているのではなく、ロッテのことを知らないのだと思います。

吉井が現役続行宣言とのこと、そちらの方がロッテにとっては大事件です(笑)
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デイリーは馬鹿にしている (ビタミンM)
2007-10-22 17:12:39
はっきり言ってこれらの記事はロッテを馬鹿にしているようにしか見えません。ロッテはまだトレードの話すら考えてないのに清水と浜中がトレードするってあまりにも比べ物にならないし浜中が来てもただの荷物としか言えません。中継ぎも今年は荻野、川崎が活躍したし大松や竹原も来季は期待出来るので思惑すら合わないように思います。清水も何かもう1種類変化球でも習得すればまだまだ使えるので絶対に出してはいけません。とはいえ、先発陣の駒が足りないのは事実なので呉、古谷、大嶺あたりが成長しなければいけません。
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Unknown (ロッテ好き)
2007-10-22 06:33:19
僕もこのトレードは反対です。大松・竹原の成長が著しい今、なぜ濱中が必要なのか理解できません。清水に対しては今シーズン失望はさせられましたが、エースとして支えてきたピッチャーであり、またそのような選手を簡単に手放すのはやめた方がいいと思います。またロッテは中継ぎ陣が手薄なので、阪神で近年中継ぎとして結果を出している江草や出番のない福原の方がまだ納得できます。濱中は肩に爆弾を抱えているので、トレードは絶対しない方がいいと思います。
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