今日の先発はローテーションでいけば小野のはずでしたが、なぜか飛ばされて成瀬でした。
また腰痛とかでリタイアか、と心配していたところ左脇腹痛とのこと。
一昨年から今年までの3年間で一番安定した投球を続けているのは実は小野なのですが、こうして時々リタイアする故障癖には困ったものです。
重症ではなく、一回ローテーションを飛ばしただけで復帰してくれることを願っています。
では明日の先発は中5日で渡辺俊かと思っていましたが、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
大嶺一軍デビュー!
どうやら先発6名でローテーションを回すことを堅持するようです。
GWは9連戦ですし、長いシーズンを考えたら正しい選択だと思います。
でもまだ早すぎないか?
高卒ルーキーで4月中の初登板や初先発は、ロッテで言えば誰まで遡ればいいのか記憶にありません。
ここ10年で言えば2004年の内が6月、2003年の浅間が7月です。
そもそも高卒ルーキーで先発はおろか登板すること自体、この両人を除けば前田や伊良部まで遡る必要があります。
田中や増渕はオープン戦で結果を出していたので開幕1軍でしたが、大嶺は唯一の登板で打ち込まれています。
田中も初勝利をあげたものの苦労していますし、増渕は早々と登録を抹消されました。
そんな中での大嶺の起用はいくら何でも早すぎるのではないか、これが正直な感想です。
大嶺はファームで先発ローテーションに入り、ここまで4試合で1敗と勝っていません。
22回で26奪三振ですし防御率も2.86ですから非凡なところを見せてはいますが、与四死球も10で制球の甘さも露呈しています。
何より先日の親子ゲームで見た内容は、とても一軍で登板できる状況とは思えませんでした。
ローテーションを崩さずにいくにはファームからの抜擢が必要なわけで、ファームの先発陣で一番実績を残しているのが大嶺であるのは事実です。
昨年活躍した古谷は失速し、木興は先発陣から漏れてしまっています。
浅間・呉が対抗でしょうが、外国人という意味では呉の抜擢が妥当だと思います。
それにも関わらず大嶺の起用ですから、一軍で通用するまで推薦しないとのポリシーを持つ古賀監督の眼力を信じたい気持ちもあります。
またショーマンシップ最優先のバレンタイン監督の暴走、あるいは球団の思惑ではないかという疑いは、敵地デビューという意味で否定できるかもしれません。
それにしても自分の目で見た内容からすると、ボール球を見送られて自滅、という絵が浮かんできてしまいます。
ご存じの通り、ロッテは社会人投手が育つと言いますか、スカウト眼力が優れている球団です。
今の主力投手も清水、渡辺俊、久保、藪田、藤田、小林雅と他球団の間隙を縫って獲得した選手が中心です。
そもそも比嘉・笠原・石田の悪夢から高卒投手の獲得が少ないという事情もありますが、育成が下手と言うも周知の事実で、80年代以降に戦力となった高卒投手は伊良部・前田・榎・小野・小林宏と僅か5人しかいません。
最後の小林宏から10年が経過しているわけです。
もちろん内や浅間もまだまだこれからですし、木興や末永など楽しみな投手も多いですが、野手が高卒中心というのに比べると見劣りがします。
そして大嶺が高卒の4月に先発デビューですから、不安先行ながらも、もの凄く期待してしまいます。
あれから半月で急成長、あるいは軌道修正がされたのか。
それとも大嶺の可能性に賭けたのか。
結果は明日出ますので、期待してテレビ観戦に臨むことにします。
グラマンが飛ばされたので明日の相手先発は涌井かと思っていましたが、飛ばされたグラマンが予告先発ですので大嶺にはプラスに働いており、是非とも初先発初勝利の快挙を達成して欲しいものです。
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