前後関係からすれば名古屋城の天守閣にエレベーターを、が飛び火をしたわけではありませんが、岐阜城でもエスカレーターの設置やトンネルを掘ってエレベーターで天守へ行く方法などを検討したことがあるそうで、しかし是非ではなくコスト面のハードルを乗り越えられずに話は立ち消えとなっています。
障害者やお年寄りが住みよい社会を作っていくことは必要ですが、しかし誤解を恐れずに言えばそれを全てに当てはめようとすることには違和感が強いです。
一部にそれを権利とばかりに声高に主張をする人には不快感すらあり、またそれが本当に当事者のためになっているのかが疑問でなりません。
岐阜城バリアフリー化遠く 登山道幅狭く急な所も (7/23 岐阜新聞)
名古屋市が進める名古屋城天守閣の木造復元事業を巡り、障害者団体がエレベーターの設置を求めて市と対立しているが、岐阜市の金華山山頂にある岐阜城も登山道は階段が続く上、城内にエレベーターはなく、車いすではたどり着けない。
登山道が急勾配であることや工事費が高額と見込まれることから、岐阜市はバリアフリー化に消極的で、市肢体不自由児者父母の会の安藤光昭会長は「市を代表する岐阜城を障害者も近くで見たい。市には障害者のことも気にしてもらい検討してほしい」と話している。
平城の名古屋城に対し、岐阜城は標高300メートル以上の山頂に建つ山城。
麓からはロープウエーを使用すれば車いす利用者でも山頂近くまで行けるが、山頂駅から城まで約300メートルの登山道には階段が続き、城にたどり着けない。
山頂部のバリアフリー化を巡っては過去にも何度か声が上がり、2000年には市議会で取り上げられた。市は登山道の幅が狭く、急な所もあるため困難との認識を示している。
地元財界が動いたこともあった。
一昨年、織田信長の岐阜入城450年の節目を前に、エスカレーターの設置やトンネルを掘ってエレベーターで天守へ行く方法などを提案。
だが工事費の試算額は18億~25億円と高額で、現在は検討もされていないという。
城までの登山道周辺では、今秋から新たな発掘調査が始まる。
市教育委員会社会教育課は「発掘作業を多くの人に見てもらいたい。バリアフリー化は大事なこと」と理解を示すが、岐阜城跡は国史跡のため登山道の変更には文化庁の許可が必要といい、課題は多い。
城は4階建て。
現在、耐震診断が行われており、今後改修など整備方針が検討される。
城には階段しかなく、市はバリアフリー化について「検討するなら多くの関係者と、山麓のロープウエーに乗るところからトータルで考えないといけない」(城を管理する市観光コンベンション課)と慎重な姿勢だ。
名古屋城へのエレベーター設置を求める市民団体の近藤佑次共同代表は「高齢者も増え、障害者だけの話ではない。岐阜市は当事者から話を聞くなどして改善するべき。文化財にすべての人がアクセスできる流れができれば」と話している。
岐阜城に行ったことがあればエレベーターやエスカレーターの設置がありえないことなどは分かりきっていると思うのですが、それを検討すること自体が無用なプレッシャーによるものではないかと、生活必需でないところへの対応にかかるコスト、その負担についての意識に欠いているようにも感じます。
言葉を選ばなければそういった「圧力」団体にモノを申すこと自体が不謹慎との雰囲気があるのが現実で、だからこそ無為なやりとりが続いているのでしょう。
物事には優先度というものがあり、全てに於いて全ての人が同じような生活ができる環境基盤の整備にかけるだけの潤沢の資金があればそれを主張するのもよいでしょう、しかし駅にエレベーターが設置されていないところも少なくありませんし、こういった目立つところで存在をアピールしているだけではないかとうがってみたりもします。
そもそもこういった団体は全ての関係者の意見を集約、代表しているわけでもなく多数意見ですらないのではないかと、税金を投資する事業にはコスト感覚は必須であり、役所仕事でそれを意識しないことがこれまた少なくないのも実際のところではありますが、近くで見たい、こととのバランスを考えなければなりません。
名古屋城ではエレベーター設置ではなくバリアフリー設備の導入を検討しているようで、また近くで見ることを第一に考えるのであればVR技術を用いた対応もできるはずです。
それでいけない理由をコスト面も含めて明らかにした上で主張をしてもらいたく、ただ権利だけを振りかざされても賛同はできません。
当事者よりも背後でそそのかす人権派などというのは怪しいもので。
今の日本の政治を見ていても、自分たちのことは棚に上げ、相手の揚げ足取りしかできない人ばかり。
物事の本質よりも自分が大事。嫌な世の中です。
多くのニーズに合わせた的確な税金運用をお願いします。
2008年大阪城、2010年名古屋城、2011年熊本城、2016年岐阜城、今年彦根城と犬山城で、今年の郡山遠征の際は会津若松城にと考えておりましたが、残念ながら中止になりました。
2016年に岐阜城に行った際に、ロープウェーから城までの階段がきつく、数年後にはもう登れないだろうと思いました。今年の彦根城と犬山城では、いずれも天守閣までの階段が急で、疲れるというよりは足下が不安でした。
村長さんや皆さんの意見に賛成で、高齢者やハンディキャップのある人への配慮は大切ですが、税金の使い道にはやはり優先順位があるはずです。多くの山にロープウェーやケーブルカーがあるのは利用者が多く、建設費用が回収できるからです。富士山の山頂まで簡単に行けるようになる必要があるとは、誰も言わないでしょう。
法隆寺五重塔が地震で崩れて修繕するのであれば、そのままの形が良いとは思いますが、名古屋城の場合は昔風にしても「文化財」と言えるのか、疑問ですね。
そうであれば一公共施設としていろんな方が利用できるようにすべきではないかと。
今の河村市長がかつて抜擢した副市長岩城さんと、子供の給食費を無償にすることでもめたこともあり(私は給食費無償化に賛成)、素直に市長の言うことが受け取れないなぁ。
ネットショップをしているのですが家内と二人で細々とやっていることもあり元々電話注文は受け付けていないかったのですが
視覚障害者と何度も大声で喚き、電話注文を受け付けないのは障害者差別だと言われました
挙げ句の果てには訴える脅迫されて恐怖を感じました
いい人もいるのでしょうが一部の異常者が障害者のイメージを貶めていると思います
社会が個人の主張ばかりでなく「互いに」少しづつ我慢や譲り合い、折り合っていく必要があるかなと思っています。
サグラダファミリアにエレベーターを設置しますか?って同じ事だと思いますけど。
富士山やサグラダファミリア、なんてのは好例ですね。
差別と区別、の線引きは難しいですが、このあたりは男女の関係なんかも似たようなところがあるような。
当事者からすれば天守閣に登りたい、との思いがあるのは分かりますが、あくまで嗜好であり、そこに税金を投入する、あるいはそれの持つ本質を壊してまでバリアフリーにする必要性を感じません。
そもそもどれだけの人数がどれだけの回数、城跡を訪れるのか。
あればそれを必要とする人も利用をするでしょうが、本来の利用者の頻度は高くないのではないかと思ったりもしています。
要求が通ったことで満足する、みたく。
少し気になったもので、コメントさせていただきました。失礼いたしました。