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シンメトリー

2014-02-24 21:01:31 | 読書録

シンメトリー

光文社

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姫川玲子シリーズの短編集です。
警視庁捜査一課十班に来る前の話だったり、来てからの話だったり、いずれにせよ過去物語が集められています。
ある意味で姫川主任の人となりをなぞらえることを目的にしたようにも思えますから、いわゆるミステリーと考えると痛い目に遭うかもしれません。

話が短いこともあり深いトリックなどはありませんし、例によって勘が冴えての逮捕劇ですので論理的な筋立てではありませんから、日下警部補であれば深い溜息ものです。
しかし犯罪の裏にある身につまされるような事情にシンクロしてしまうのが姫川主任の真骨頂、と言いますか存在そのものですので、これぞ「ザ・姫川」と言ってよいでしょう。
これまでちょろちょろ出ていた広域暴力団との今後の対峙を予想させるようなエピソードもありましたし、次の盛り上がりへの一呼吸と思えばそれなりに楽しめます。
ただやはり浅いと言いますか薄いと言いますか、もう一つのめり込めなかったのも正直なところですので、暫くは離れますがその次を期待したいです。


2014年2月24日 読破 ★★★☆☆(3点)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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お察しのとおり (ちえま)
2014-02-25 08:39:07
「広域暴力団との今後の対峙を予想させる」──お察しのとおりです。しばらく本シリーズからは離れられるようですが、むしろこれからに期待?されてください。短編集は『感染遊戯』のほうがまだ面白いと思いますが、順番的には『インビジブルレイン』のあとになりますね。

すいません、最近はこちら方面ばかりで。野球方面の目下の悩みは、アジャの打棒がもし本物だったときはポジションはどうするのよ?、といったところでしょうか(笑)。
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お返事 (オリオン)
2014-02-25 23:31:24
やっぱりそうきますか。
そうなると緊迫したバチバチ、になるんですかね。
ポジション問題はそうなったら、こぼれんばかりの笑顔で嬉しい悲鳴を上げましょう(笑)
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