オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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唐川様

2009-04-16 01:14:05 | 千葉ロッテ

 

渦中の西村コーチは3塁コーチャーズボックスで、今日も元気に腕をぐるぐると回していました。
「西村監督!」といった野次でも飛ぶかと思っていましたが、意外と冷静なファンばかりであったようです。

もう唐川様と呼ぶしかありません。
チームの連敗を6で止めただけではなく、開幕から10試合目にしてようやく先発投手に白星がつくという、柱と呼ぶに値する活躍です。
昨年も唐川の次に勝ったのは唐川という連敗ストッパーだったこともありましたが、こういった状況でも飄々と投げることができるのはエースとしての資質を備えているからこそで、今年は唐川にとって大きなステップとなるシーズンになりそうです。

しかし今日の唐川は決して調子が良かったわけではありません。
昨日の渡辺俊のようにすっぽ抜けのボールはありませんでしたが、真ん中に投げてしまう失投はそれなりの数があり、9安打のうち6安打が5回までですから、序盤にKOをされてもおかしくはないぐらいの打たれっぷりでした。
そこを粘れたのはやはり唐川の持ち味である制球力があってこそで、高めに浮いたボールは僅か数球で、失投以外はきちんと低めのコーナーに集めることができたことで、多くのピンチを三振や併殺で凌ぐことができました。
田中のように力でねじ伏せるピッチングも魅力的で爽快感がありますが、唐川のように芸術的な投球で打者を翻弄するのも見ていて醍醐味があります。
マウンド上で表情をほとんど変えないこと、投球テンポが非常に軽やかであること、これも唐川にとっては大きな武器ですから、大切にしてもらいたいです。

開幕からの連続試合ヒットが昨日で途絶えてしまった井口ですが、今日から新しいスタートを切りました。
先制点を呼び込むスリーベースに、貴重なだめ押し点となる2点タイムリーと、まさに4番の活躍を見せてくれています。
全試合全イニング出場などということを言い出さなければ、最低でも3割20本80打点ぐらいは期待をしてもいいのではないかと、だんだんとそんな気になってきました。
ただ今日のチャンスで盗塁をしなかったところを見ると、足の方はあまり期待をしない方がよいかもしれません。
守備でもドンピシャのタイミングでジャンプをしたファインプレーで魅せてくれましたが、この活躍がどこで一山越えるのか、休養をどういった形で入れていくかによって、井口の年間を通した活躍がどの程度になるかが見えてきそうです。

西岡や今江も徐々に調子を上げてきましたし、福浦は復活への階段を着実に登っていますし、また早坂がプロ初打点をマークするなど、個々の選手は実力どおりの結果を残しつつあるのですが、やはりチームとしてのまとまりは今ひとつです。
2回の無死三塁のチャンスで里崎は引っかけてのゴロでしたし、その里崎がエラーで二塁に進塁をした後も橋本将とサブローはフライを打ち上げるなどして、少しでも得点のしやすい状況にするためのバッティングが相変わらず出来ません。
ベニーがタイムリーを打ったことで結果的に失態が目立つことはありませんでしたが、こういった細かいプレーの積み重ねが勝利には非常に大事なのですが、どうもロッテはそういったことに無頓着なチームカラーのようです。
今日もきっちりとバントを得点に結びつけた楽天を見ていると、今年は日本ハムだけではなく楽天にも野球を教えられるのかと、何だか憂鬱になってきます。

それでも3回に3塁走者の早川が福浦のセカンドゴロでホームインをした走塁は、高須の判断ミスがあったとは言っても、フェイントを使った見事なものでした。
味方が点を取った直後に唐川が失点をしただけに、非常に価値のある走塁でした。
このように選手はそれだけのことをやれる力量があるのですから、そこを上手く引き出してチームの力とするのがベンチの役割であり、それが出来ないからこそバレンタイン監督は退陣に追い込まれたのだと、私はそう考えています。

明日は成瀬が先発をします。
好調なスタートを切ったはずのキャンプを故障で棒に振ったことで大きく出遅れた成瀬が、どういったピッチングを見せてくれるかは先発陣にとって大きな鍵となります。
成瀬らしいキレのあるストレートで牛耳るようなピッチングをしてくれるに越したことはないのですが、とにかく勝ちにこだわって欲しいです。
モヤモヤとした雰囲気にあるチームを引き上げるために必要なのは、どんな形であっても勝つことです。
泥臭くてもいいので、勝つためのピッチングをしてくれることを成瀬に期待をします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 9

1

千葉ロッテ 0 2 1 0 2 0 0 2 X 7 11 0


◆4月15日(水) 千葉ロッテ-楽天2回戦(1勝1敗、18時15分、千葉、16,235人)
▽勝 唐川 2試合1勝1敗
▽敗 朝井 3試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、シコースキー、荻野―里崎
楽天 朝井、木谷、佐竹―嶋

 

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6 コメント

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だんだらユニの御利益♪ (幻の侍ジャージー)
2009-04-16 01:53:20
 今年初のだんだらユニで勝ちましたねぇ。

 トゥエルビの立川が良い事言ってましたよ。 
「無死から長打が出ると点が取れますねぇ」

 私には皮肉に聞こえました(笑)

 井口の足ですが、やはり年齢的に盗塁は難しいかも知れませんが、走塁・守備時の打球判断はそれを補うのに充分なものがあると思います。1点目の場面も、渡辺が捕球する前に既に三本間の中間辺りまで来てる様に見えました。
 それと、剛の3番についてはまだ良いとも悪いとも判断しかねているのですが、一つだけ、剛の盗塁のチャンスは増えて来るのかな?と・・・。少なくとも去年までの2番早川は自分の事でいっぱいで、剛の盗塁をアシストする事は殆ど皆無、井口は余裕があるので、時に1塁ランナー剛を活かす2番バッターにも成り得る存在だと思いました。

 今日の唐川、私がテレビの前から席を外す度に無死2塁になってて、走者を背負ってのケースピッチング?みたい(苦笑)でしたが、前回の反省から7回119球?まで我慢したボビーを褒めたいと思います。今日は対左へのチェンジアップが良かった様に見えました!
 オフの間、大嶺と一緒にしっかり走り込んでますから、今日の様に、少なくとも100球は投げられるスタミナ有と思います(それは大嶺然り)
 二人の違いはハートの強さ、大嶺降格は残念ですが、初回やピンチに動じない様にハートを鍛えて、マリンに戻って来て欲しいです!
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粘りのピッチング (HS)
2009-04-16 01:56:05
悪くても粘れるピッチングができているのだから唐川は貯金をつくれるでしょう。成瀬にも頑張ってもらわないと、先輩の先発投手達の借金を埋められません。ピンチをまねいても三振を取れるピッチングは見ていて気持ちがよいものです。成瀬が好投してくれれば、ひとまず投壊は脱出できるのではないか。成瀬の変わりに2軍に落ちるのは誰だろう
橋本の打撃の状態が気になるところです。
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唐川のおかげです (ウニちくちく)
2009-04-16 03:15:49
 唐川の立ち上がりはひやひやしましたね。序盤は毎回スコアリングポジションにランナーを背負ってましたが、勝負所での集中力がすばらしかったのでしょう。今日のようなピンチを潜り抜けられたことは、大きな自信になったとおもいます。ロッテのエースへの階段を確実に上っている感じがして、頼もしい限りです。
 今日の控え投手に小林宏と小野がいましたが、唐川の好投をどういう気持ちで見ていたか、聞いてみたい気がします。
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Unknown (ONEZERO)
2009-04-16 08:36:29
唐川に頼っているとしたら困ったものですが、昨日の勝利をきっかけに奮起するのであれば
大歓迎です。でも、里崎のリードは自分から
組み立てているのか疑問です。
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Unknown (ティック)
2009-04-16 11:39:32
今日の唐川選手にエースの貫禄がありました。いくら打たれようと座右の銘である「泰然自若」をもっとうに、きっちりとピンチを切り抜け7回1失点は本当に素晴らしい。
本調子ではないんでしょうが、それでもあれだけのピッチングが出来るのは、もはやマリーンズのエースといっても過言じゃないでしょう。
ベンチに小野選手や小林選手がいましたが、このピッチングを見て何も感じないようなら2軍に行くべきです。本来こういったピッチングは小林選手や小野選手がするべきです。調子が悪いから点をとられるってのはローテを任せられません。
とにかく唐川選手は今年はローテの柱として頑張ってくれるでしょう。

打線は井口選手が4番に入るとなんか芯が通った気がします。本当は5番にブンブン丸ではなく大松選手が入るとなおいい打線になるんですが、昨日は休養でしょうか。
福浦選手、早川選手も好調なので、けが人が出ていないこの辺で連勝しておきたいですね。
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お返事 (オリオン)
2009-04-17 00:50:02
>幻の侍ジャージーさん
と言いますか、立川が解説をするとはロッテ戦は人材難なのでしょうか(苦笑)
それはさておき、トリプル3を狙うと言ったからには15個ぐらいは盗塁をして欲しいのですが、今は入れ替わったパシフィックの投手の癖を盗んでいる準備段階だと、そう考えることにします。

>HSさん
成瀬の代わりはランビンでしたね。
いったい1軍に何人の投手を置けば気が済むのか、ベンチに野手が足りなくなりそうで、試合中の怪我でもあったら大変なことになります。

>ウニちくちくさん
まさか上から目線ではないと、そう信じたいところです。
小野は足元が揺らいでいるので素直に誉める気にはならないでしょうが、小林宏は自分は立場が違うと思っていそうで怖いです。

>ONEZEROさん
里崎のリードに首を振る投手が出てくると、また違った展開になるのにと、そう思っています。
唐川や大嶺はなかなか難しいでしょうから、清水や渡辺俊にやってもらいたいです。

>ティックさん
常に微笑という感じで、でも笑っている感じでもなく、ほぼ無表情に近いのが頼もしいです。
ピンチになっても何とか切り抜けてくれるのではないかとの安心感もありますし、それが野手からの援護にも繋がるのだと思います。
常に泣き顔で表情が変わらない成瀬に、何となく似ているように思います。

大松は単なる不振によるスタメン落ちではないかと思います。
3本塁打とは言っても4安打しかしていない1割打者ですので。
もっともそこを我慢して使わなければならない打者のはずですが・・・
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