江神二郎の洞察 |
読書は通勤中が大半でしたので退職をしたことでその通勤が無くなりましたから、読書量が一気に減ってしまいました。
昼下がりに紅茶を飲みながら、なんて優雅な生活はできていませんので、ボケ対策を意識して時間を作らないとヤバいような気がします。
そんなこんなでほぼ3ヶ月ぶりは学生アリスシリーズの最終作、短編集です。
EMC、英都大学推理小説研究会の部長である江上二郎の推理劇、と言うほどのものでもありませんが、その人となりみたいなものがメインのテーマなのでしょう。
ただ本編でも仄めかされていた江上部長の謎、は結局ここでも明らかにされていません。
どちらかと言えばモチ、信長、最後に登場のマリアとEMCの面々のキャラを立てたファン向けになっているような、それはそれで嬉しい構成になっています。
個々のストーリーはオカルトチックなオチもありましたが極めてシンプル、事件そのものよりもそこに絡む人間模様が際立っているのはシリーズの特徴でもあります。
残念ながらこれに続く作家アリスシリーズはパラレルワールドで繋がりが無いとは事前情報、それが本当かどうかにたどり着くのがいつかは分かりませんが、読み進めます。
2018年5月30日 読破 ★★★★☆(4点)