オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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逃げ切って勝ち越し

2018-04-02 02:03:55 | 千葉ロッテ

 

力押しに弱く初物も苦手なロッテ打線ですので則本、美馬、池田で梨田監督は悪くても勝ち越し、ぐらいに考えていたのではないかと、常時10メートルオーバーの強風にプロ初登板初先発の池田が乱れたのはまだしも則本、美馬までもがコントロールに苦しんでの負け越しは誤算以外の何ものでもなかったでしょう。
しかしそうでなくともロッテの足を使った攻撃を軽視していれば結果はさほどに変わらなかったような、井口ロッテの戦いぶりは別のチームのように見えたのではないかと思います。
そんなこんなで一回表裏で30分、三回を終わったところで1時間40分、六回を終わったところで3時間の長丁場は延長戦に入ったら風邪でもひいてしまうのではないかと思えるぐらいにバックネット裏にも珍しく強風が吹きすさび、マーくんの力走に応えてかぴたり4時間で逃げ切ってくれて助かりました。

先発の酒居は六回途中で実質的なKOをされてしまいましたが、内容としてはさほどに悪くはなかったと思います。
初回にペゲーロにファールで粘られながらも歩かせなかったのが酒居の真骨頂、ヒットは打たれましたが根負けをしてしまえばその後に影響が出ますので粘り勝ちとも言えます。
昨年はもう少し数字が出ていたような気がしますがそれでもその数字よりはストレートに威力が感じられましたし、抜けることはあってもほとんど浮いたようなボールがなかったことも大怪我をしない理由でしょう、風の影響か変化球が曲がりすぎて苦労をしていたようですが打線との兼ね合いではあるものの充分に二桁勝利を狙えるピッチングでした。
交代のタイミングはなかなかに難しく、五回で111球ですから代えてもよかったのですが先発としての責任として最低でも六回と考えての続投だったと思われ、失点をしたところでも代えなかったのは井口監督の意志、エースとしての教育の一環であったとすればもし負け試合となっていたとしても支持をしたいです。
その六回にボールが真ん中に集まってしまったのは強風に体力を削られてのガス欠だったのではないかと、ロッテでエースを目指すのであれば避けて通れない道でもありますからこれも酒居にとってはいい経験、昨年も継投のタイミングでいろいろとドラマがあった酒居の今後を楽しみに見守りたいです。
酒居の残したピンチを傷口を広げることなく抑えたのが松永、前日とは打って変わって左対左のイニング途中でしたので起用については自分の買い被りだったのか、何にせよここまではストレート、スライダーとも力、キレがありきっちりとコントロールできていますので今季はジョーカーになってくれるかもしれません。

1点差を守り切った勝利の方程式、と言いますか現時点でのベンチの信頼は内、シェッパーズ、有吉なのでしょう。
しつこいようですが有吉とシェッパーズが逆だとしか思えないのですが今日のシェッパーズは変化球が低めに決まって危なげないピッチング、あれはカーブの軌道にも見えなかったのでスライダーなのか、また癖のありそうなストレートも悪コンディションの中で140キロ台後半が出ましたので、今後に大化けをしてくれることを願いたいです。
また小林コーチがあっさりと前言を撤回するかのような内の三連投、昨日の登板が余計だったようにも思えるのですがこれを続けるとも思えませんのでとりあえずは様子見です。

打線は今日も9安打でチーム打率は.292と昨年とは雲泥の差、もちろん個々の選手の成長もあるのでしょうが打撃スタイルの変化が見て取れます。
顕著だったのが三回の菅野と福浦で、左腕に対して開くことなくセンター返しは見事、菅野はタイミングが外れて体勢が崩れながらもバットコントロールで上手く運べたのはセンターの意識があってこそでしょう、また一日一本の福浦も打ち取られながらもセンター方向に強い打球を打てています。
その菅野と藤岡裕が今日のお立ち台、菅野に一日遅れでプロ初打点の藤岡裕は懸念をしていた引っ張ってのタイムリーは低めのボールだったからこそという気がしないでもなく、そうなれば内角高めを弱点に突かれてきそうですが公称よりも大きく見える体がボールに対してしなやかに反応できていますので壁にぶつかっても乗り越えられるでしょう。
終わってみれば貴重すぎる1点となった荻野のアーチは上段まで飛んだかに見えたアマダーの打球が強風で戻されたようにスタンドまで届くとは思っていなかったのでビックリ、また金森打法に戻って前で捌くスイングでなくなってしまったのが引っ掛かりますが、結果が伴っていますのであとは回転に膝が耐えてくれることを祈るのみです。
そんな中でも一番に嬉しかったのが三回の中村のライト前ヒットで、あのボールをあの方向に打てていれば井口監督の言う30盗塁はともかくとして3割近くはいけるでしょう。
気になるとすれば開幕カードは不動のオーダーでほぼフル出場、それはそれで目出度いのですが疲労や万が一のときのスタンバイを考えればもっと控えを上手く使っていきたい、この三連戦はなかなかそういった展開にはならなかったのでビジター6連戦で平沢らの出番が増えてくれればと思います。
また五番鈴木に二度のバントはオープン戦の戦いぶりや打順の意味を考えれば個人的にはしっくりこないのですが、これも井口野球なのか、ちょっと考えさせてください。
そうそう、今日の試合の分水嶺は三回の今江のバット投げだったかなと、昨年の埋伏の大松に続く埋伏の今江には感謝の言葉もありません。
ちなみにスコアラーの隣に座っていたのですが、昨日、今日の楽天投手陣を評して「逆球ばっかり、あれで一軍かよ、嶋がノイローゼになるぞ」には笑わせてもらいました。



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◆4月1日(日) 千葉ロッテ−楽天3回戦(ロッテ2勝1敗、14時2分、ZOZOマリン、29,073人)
▽勝 酒居 1試合1勝
▽S 内 3試合1S
▽敗 池田 1試合1敗
▽本塁打 荻野1号(濱矢)

▽バッテリー
千葉ロッテ 酒居、松永、有吉、シェッパーズ、内—田村
楽天 池田、濱矢、釜田、高梨、福山—嶋、足立

コメント (23)    この記事についてブログを書く
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23 コメント

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これは夢か? (ノア)
2018-04-02 02:16:41
この3連戦、ロッテではなく、何だか別のチームを見ているかのような戦いっぷりでした。
とにかく攻撃的な走塁、それが相手へ強くプレッシャーをかけ、点をもぎ取れているように見えます。(今日の試合の池田の牽制悪送球やワイルドピッチ、茂木のエラーなどもそうでした)
守備面でも藤岡の加入を筆頭に、かなり内野が硬くなった気がします。懸念されていた菅野の外野守備も今のところ無難にこなしていますし、良い意味でロッテらしくない戦いっぷりです。
1.2.3番が出塁しまくる雰囲気は2010年に似ている気もしますし、明日からの野球も楽しみです。
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貯金だ! (ごっつ)
2018-04-02 02:50:12
久しぶりに白星が先行しました。
開幕3連戦、つかみはOKです。
あれだけ上位打線が暴れ、
全体的につながるイメージ。
外国人はいませんが、
藤岡裕、菅野は補強になってます。
福浦先生はまさか交流戦あたりで金字塔達成?

ただ、143試合のうちの3試合ですからね。
2%消化しただけです。
100メートル走なら2メートル。
これからです。
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マリンの風 (十勝マリン)
2018-04-02 05:54:31
村長にも助言をいただいておりましたし、ある程度の覚悟はしていましたが、なかなか厳しい強風でした。
アマダーと井上の打球はあの風でなければ、少なくともスタンドには届いていたのではないかなと。
それにしても長い試合でしたが、個人的にはやはり皆さんも言われているように、変化が見て取れるチームの試合っぷりと、福浦選手のヒットが見られたのが嬉しかったです。このままのペースで行けば、ゴールデンウィーク前後には2000本達成でしょうか。
気になったのは結果が伴っているとは言え、ほぼ100%引っ張りの荻野選手と、野手陣の選手層の薄さでしょうか。
何にしても強風でした体力が削られる試合、勝てて本当に良かったです。
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今季初勝利! (コザクラインコ)
2018-04-02 05:56:38
息子との今季初観戦を白星で飾ることができました。藤岡・菅野のルーキーコンビ、いいですね。藤岡は初回の守備にしても、初タイムリーにしても、落ち着いている。大地が「つなぎの五番」の役目を果たしている結果、菅野、福浦へと打線が流れていき、いつでも好機を作れる好循環が感じられました。積極的な走塁は、チームに変化をもたらしましたね。見ていて、とてもワクワクするチームになりました。

昨日は風も味方してくれました。アマダーの当たりは、明らかに上段に突き刺さる放物線を描いていましたが、スタジアムの上空に達した瞬間、急速に勢いを失うのが見てとれました。井上も風のせいで3号本塁打を損したと思いますが、アマダーのあれが入っていたら、試合の流れが楽天に傾いたのは間違いなく、助かりました。

最後にスタンド応援団の変化にも一言。非常に良くなったと思います。昨年は「なんでコールばかりなんだ」「ここはチャンテでしょう」などなど不満が募るストレスフルな仕切りが多かった。しかし、今期は間髪入れずに多種類の応援が繰り出され、新しいアタックテーマも乗りがよくて、気持ちよく楽しく観戦できました。ラッパや太鼓の方はとても疲れたと思いますが、ぜひ続けて下さい。チームが初カードで勝ち越せた一因には、応援の変化もあったと思います。
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打線 (パンテーラ)
2018-04-02 08:01:32
打線が好調ですね。
中村が流してタイムリーを打ちましたが、
フォームをそのうち崩すのではないか、と危惧しています。
まだ早いかな、と。
菅野のタイムリーは遠目の外角を普通ならレフトに飛ぶようなコースを結構強引にセンターにもっていったスイングでした。
ロッテファンなら激怒しそうなスイングでしたが、
あれで良いと私は思います。
シェッパーズはまるで別人でボルシンガー並みのドロップと低めの剛球は驚きで、波が激しそうです。
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新しいチーム (うみうみ)
2018-04-02 08:18:03
昨年までのチームとは別のチームになってます、積極的な盗塁進塁、球数をなげさすし、キッチリバントを決める。
アマダーの当たりは他の球場なら完全にホームラン横浜なら場外ホームランかもしれない凄まじい当たりもマリンでは打球をあげると戻される、シエッパーズも開幕とは違い変化球も決まりストレートに力があり、ストレートもタイミングを変えていた、これなら使えそうです。まだ、3試合ですが昨年とは明らかに違います見ていて楽しいです負けても魅せる野球を今後ともお願いしたい。
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神風。 (かっきい~)
2018-04-02 08:30:30
一言で表すと風が味方した、そんな感じです。

開幕カードを勝ち越し、待望の貯金1、Aクラス、週明けを気分よく迎えられたのも久々で藤岡&菅野に感謝です。

明日は石川の復活を見守ります。
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観戦雑感 (地味パラダイス)
2018-04-02 08:36:13
今年も宜しくお願い致します。

二階B席から初観戦です。
藤岡の天才打者ぶりに絶叫しています。
低めのストライクを、いとも簡単にライナーでヒットゾーンに飛ばす能力は、少なくともパリーグではナンバーワンではと思いました。
観戦中に誰かに似ているなぁ、でも誰かなと考えていまして、やっと帰宅中に広島の前田(全盛時)にインパクト時が、しなやかで似ているなぁと思い出しました。
筆頭ドラ2の理由が、見に染みて分かりました。
走力、守備力は分かりませんでしたが、このままですとロッテにスーパースターの誕生だと確信した観戦でした。
この衝撃度は、近年?では荻野のデビュー時以来です。

昨年の観戦成績が確か2勝9敗ってこともあるでしょうが、井口野球の楽しいこと楽しいこと。この様な采配が出来れば、順位も観客動員数も(大幅)アップ間違いないと思いました。

人工芝の張り替え、球が見やすくてストレスを感じませんでした。こちらも実に嬉しい出来事でした。
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Unknown (ナスベン)
2018-04-02 08:53:10
去年までの機動力は、何だったのかと思うくらい走りまくっていますね。見ていて気持ちいいです。おまけに大砲もいないんで・・・・なおさら重要ですね。
機動破壊千葉ロッテで突き進んでもらいたいです。
追伸・・・大河君なんかもったいないですね。せっかくオープン戦結果が付いてきたのに・・・・・
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イイ感じですね。 (さんだー)
2018-04-02 09:21:03
昨年は無駄にしてしまった招待券を使い、マリンに参戦してまいりました。が、4階内野席はメチャ風が冷たく6回終了時に家族からもう寒くて無理とのリタイヤ宣言…泣く泣く途中退場です。

酒居はちょっとテンポ悪かったですね。またしてもここぞのところで藤田に打たれてしまいましたが、勝ちが付いたのは良かったです。球速も出ていたので次回に期待ですね。

打線はとにかく1.2番が素晴らしすぎます。平沢も途中出場させつつ、藤岡裕と上手く使えばかなりいい感じになるのでは。ドミンゲスが復調して井上が6番辺りを打つようになれば面白いですね。
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