00 代田建紀 外野手 33歳 年俸940万円
【2007年成績】 37試合 11打数 5得点 4安打 打率.364 2二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 5盗塁 4四死球 3三振 得点圏打率.000
足のスペシャリストとして屈指の走塁技術を誇ると言われる代田ですが、今年は早川の加入で厳しい立場に追い込まれるであろうと予想していました。
しかし終わってみれば自己最高の成績を残し、存在感をアピールしました。
代田のポジションとしては代走と守備固め、この域から脱することは極めて困難でしょうし、本人もそれは分かっていると思います。
その意味でタイプの似ている早川の加入は代田にとって脅威だったと思いますし、私も代田は今年で終わりだと思っていました。
ところが早川は代田の代わりどころかレギュラーを獲得する大活躍で、結果的に代田のポジションを脅かすものではありませんでした。
しかし代田の前途が明るかったかと言えば、必ずしもそうはなりませんでした。
ほとんどが2軍暮らし、代田の1年は例年と同様でした。
大塚が怪我で欠場続きであったために代田の出番は多いはずでしたが、大松と竹原の台頭で外野枠がいっぱいになってしまったこともあり、守備固めという枠が設けられなかったことでなかなか声がかかりませんでした。
しかし1軍に昇格するや昨年までのスタメン起用はなかったものの、代走や守備固めで自己最高の成績を残しました。
37試合出場も5盗塁も、いずれも自己ベストです。
数少ない打席でも3割以上の打率と5割を越える出塁率をマークし、見事に役割をこなしたと言っていいと思います。
ただ、来季に向けて課題は多いと思います。
彼は足のスペシャリストではありますが、守備が上手いとは私は思っていません。
むしろ打球感が悪く、スタートが遅い上に前に落ちる打球に対して消極的なプレースタイルもあって、むしろ下手な部類に入ると考えています。
レフトに入るケースが大半でしたが、彼の前に落ちるヒットが多かったことを記憶されている方もいらっしゃるかと思います。
思い切りが悪い、これが私の代田の守備への評価です。
代田が来季以降も出番を増やしていくためには、この守備の課題を克服していく必要があると考えます。
ただ足が速いという意味では早坂が外野に転向すればすぐに取って代わられてもおかしくありません。
もちろん1軍での経験や投手の癖などを知っているという意味ではアドバンテージがあるでしょうが、若さの前には蟷螂の斧のようなものです。
代走だけはなく守備固めというポジションを確固たるものにするためには、ひたすら守備の練習をするしかないと思います。
戦力外から浪人を経て復帰した代田には、どん底から這い上がったハングリー精神があるはずです。
こういったものは周りにいい影響を与えるはずですので、代田には貪欲に出番を得るべく頑張って欲しいと思います。
【オリオン村査定】 940万円 → 1000万円 (△6%)
ポテンヒットをよく見ました(それも大事な場面で)。足しかないのに、よくぞこの年までプロで生き残っているとさえ感じます。よっぽど、体を張ってやらないと2008年がラストイヤーかな。
俊足の早坂、強肩の南などは、代田を見習うべきかと思います。
来季の代田は34歳、早生まれですから実質35歳です。
足の衰えも出てくるでしょうし、正念場の年であることは間違いないでしょう。
幾つもありました。
足は速いが、ホンマそれだけです。複雑化する近代野球では
『足が速い』だけでは…。ねえ…。
盗塁の際に見せる『積極性』が守備にも生かされればと
思ってます。
代走でも出番がなかなかないのは、その後の守備を考えてのことだと思います。
代田が並以上の守備を見せれば代走としての出番も増えるはずで、そこのところを本人が分かっているのかどうかが気になります。