かつて二番里崎なんてのを経験していますので滅多なことでは驚かないのですが、さすがにペーニャを持ってくる大久保監督には驚きです。
しかしそんな奇策に翻弄をされることなく苦手の楽天に激勝、3連勝で5割に復帰をしました。
予報よりも早めに降りだした雨が誤算でしたがそれであれば明日の上がりも早まって試合ができるかもしれず、この勢いで貯金生活を目指しましょう。
石川が7安打を浴びながらも11奪三振での完封勝利、李大恩に並ぶチームトップの7勝目です。
先頭打者を4度も出すなど中盤にかなり苦しみましたが、ここぞというところでの三振でピンチを切り抜けました。
伝家の宝刀であるシンカーも良かったですが今日はカーブが絶品で、このカーブがあってこそストレートが数字以上の威力を発揮したのだと思います。
まさに絶景かな、の貫禄のピッチングで、楽天からすれば攻め立てているようで実は手も足も出なかった、といった感じでしょう。
勝てる投手でしっかりと勝つ、これこそが貯金への近道ですので、今後もきっちりと間隔を空けたベストコンディションで白星を重ねていってくれればと願います。
打線は初回に四番がきっちりと仕事をしての先制劇、アーチを放てば13連勝のデスパイネの一発で主導権を握りました。
そこには間に合わなかったのですがパ・リーグTVでチェックをしてみれば打った瞬間にそれと分かる、まさに至宝の名に恥じない豪快な一打に拍手です。
しかし試合の流れを決めたのは二回の追加点ではないかと、岡田がビックリするぐらいの盗塁死でチャンスを潰したかに思えたところからの清田のタイムリー、今日は3安打猛打賞とオールスター出場御礼の活躍だった清田ですが、この一本目こそが今季を象徴する素晴らしいヒットだったと思います。
外寄りに落ちながら逃げていく、これまでの足を上げるフォームであれば捉えきれなかったであろうボールに、すり足だったからこそ遅れることなく体をあずけてのスイングで左方向に打球が飛んだのはやや意外でしたが、まさにこれが清田の成長の跡、とスタンプを押したくなるぐらいの見事さでした。
また振り切ったからこそのどん詰まりがラッキーな岡田の2点タイムリーも大きく、意外にも名前負けをしていない則本から8得点、さらには何を血迷ったかロッテキラーの戸村をビハインドの展開で中継ぎ起用をしてくれたことも今後を考えれば地味に好転のきっかけになるのではないかと思います。
田村のおそらくは史上初になったであろう3試合連続の押し出しが成らなかったのが残念ではありましたが、鈴木がバントをミスることなく、これまたペーニャには見劣りはするものの二番に根元がはまって、根元に鈴木、岡田の入れ替えが功を奏しましたのでベンチで勝った試合、と言ってもよいかもしれません。
気になったのは根元に代走三木、の意味があったのか、浦和でも経験のない一塁に入った三木は必死に守ってはいましたが、どうなんだろう、が正直なところです。
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◆6月30日(火) 千葉ロッテ-楽天11回戦(楽天8勝3敗、18時15分、QVCマリン、9,687人) ▽バッテリー |