電脳筆写『 心超臨界 』

リーダーシップとは
ビジョンを現実に転換する能力である
( ウォレン・ベニス )

回遊を制御できれば、大量のサケを戻して漁獲する方法も実現できるのではないか――上田宏さん

2009-11-17 | 09-生物・生命・自然
北海道でこの秋も、多くのサケが子孫を残すため、川に戻ってきた。餌を求めて数年間、外洋を巡り、高い精度で故郷にたどり着く。どうやって方位を定め、生まれた川を特定できるのか。サケの“ナビゲーションシステム”は、謎に包まれている。 . . . 本文を読む

五・一五事件は目的を達することなく、自壊する――井上寿一さん

2009-11-17 | 04-歴史・文化・社会
腐敗した政党政治と堕落した都市の消費生活から簡素なライフスタイルの農業コミューン(共同体)へ。五・一五事件が失敗しても、農本主義の理想は死ななかった。この転換こそ、急進的な社会変革を目指す運動が挫折した後の、経済的な平準化社会を実現する国家像をもたらす、大事な一歩となるはずだった。 . . . 本文を読む

日本のマスメディアは、虚偽報道や捏造報道に対する責任を果たすことを拒絶する――三橋貴明さん

2009-11-16 | 04-歴史・文化・社会
そもそも、マスメディアという業界は、ユーザーからのフィードバックを拒否するという、民間企業としては考えられない特殊体質を持っている。 . . . 本文を読む

飛び出す立体画像の表示研究で世界をリードする――土肥健純さん

2009-11-15 | 05-真相・背景・経緯
ここは東京大学工学部(東京・文京)にある土肥健純教授の研究室。国内メーカの技術力でもせいぜい数㌢㍍が限界の“飛距離”を、5㍍まで伸ばした。「飛び出す看板が実現すれば、誰の目にもとまる。広告効果は絶大です」と土肥教授。 . . . 本文を読む

橘の対案はクーデタと呼べるかどうかも怪しい、奇想天外なものだった――井上寿一さん

2009-11-14 | 04-歴史・文化・社会
今年になって、長山靖生『テロとユートピア』と、保坂正康『五・一五事件』(1974年版の再刊)の2つの書物が刊行されると、状況は一変した。今の日本の閉塞(へいそく)状況を打破する思想として、農本主義(農業に基礎を置く国家革新の思想)の復権を主張する議論も表れた。五・一五事件は私たちの今日的な問題意識、関心をひきつける何かを持っている。 . . . 本文を読む

政党に対する国民の不信が高まっていく状況において満州事変が起きた――井上寿一さん

2009-11-13 | 04-歴史・文化・社会
二大政党制は本来は政策の優劣を競う政党政治のシステムだったはずである。ところが、与党の側が失敗すれば、必ず野党側に政権が転がり込むことを意味するようになった結果、二大政党制は次第に変質し、両党はむき出しの党利党略で対立する集団と化し、金権政治と利権政治が横行する場となっていった。 . . . 本文を読む

真の保守の再生が今まさに必要なときに、かけがえのない中川さんを失った――西村眞悟さん

2009-11-13 | 04-歴史・文化・社会
このマスコミの執拗さは、中川さんの政治信条と無縁ではない。我が国のマスコミは、左翼的で戦後体制に安住したうえで、独立自尊の日本の誇りを取り戻そうとする中川さんのような政治家を好んでターゲットにして攻撃し、その人の評価を地に落とし誇りを引き裂く。したがって中川さんは、この我が国戦後の異様なものと死に至るまで一人闘ったといえる。 . . . 本文を読む

(くも膜下出血など)脳血管系疾患の治療に、3D画像はもはや欠かせない存在だ――岩室康司さん

2009-11-13 | 05-真相・背景・経緯
導入したばかりの最新鋭3Dエックス線照射装置で脳の血管を撮影した。頭部に360度の全方向から放射線をあてて断面画像をとる。各画像に映し出された血管を抽出し、立体的に積み重ねて3D画像を再現する。見つかった動脈瘤の大きさは1.3㍉㍍。従来の検査装置では見逃しかねない小さな血管のこぶだった。 . . . 本文を読む

3D部品を手にとって、ブロックを組み立てるように設計できたらおもしろい――浜谷雅秀さん

2009-11-12 | 05-真相・背景・経緯
キヤノンが開発中の設計支援システムは目の前の光景に3次元(3D)CG(コンピューターグラフィクス)を重ね合わせる。画像はCAD(コンピューターによる設計)と連動、コンピューター上の設計データを反映させることも可能だ。本物の機器で確認するのと同じ設計が進められる。 . . . 本文を読む

当時の国民が最も強く求めたのは、格差解消政策だった――井上寿一さん

2009-11-12 | 04-歴史・文化・社会
二大政党は1929年に世界恐慌の直撃を受ける。翌年、日本は昭和恐慌に陥った。時の首相、民政党の浜口雄幸は、金輸出の解禁と緊縮財政によって恐慌の克服を試みる。ところが経済危機はかえって深刻化した。それでも国民(大衆)は民政党内閣を支持し続ける。翌1930年2月の総選挙は民政党の圧勝だった。なぜ国民は支持をやめなかったのだろう。 . . . 本文を読む

大衆の政治意識と向き合わない政治は失敗する――井上寿一さん

2009-11-11 | 04-歴史・文化・社会
大衆から遊離した社会運動の末路がどうなるかは多くの歴史が証明している。内ゲバである。日本の左翼運動も例外ではなかった。左翼運動は四分五裂していく。こうして多喜二と同時代の多くの活動家の夢はついえた。 . . . 本文を読む

究極の疎外感から解放された喜びが感じられて、目頭が熱くなった――小泉英明さん

2009-11-10 | 06-愛・家族・幸福
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、脳から筋肉へ信号を伝える神経が、少しずつ蝕(むしば)まれる病気である。そのうち身体中の筋肉が麻痺(まひ)するので、見たところは植物状態に陥る。ALS中期の方々が訴えたのは、やがて植物状態となったとき、もし意識があったら怖い……。私は、そのときでも家族と意思疎通が可能な方法を考えてみますとお約束した。 . . . 本文を読む

ああ指輪が、妻が命を救ってくれたんだと思った――大林宣彦さん

2009-11-10 | 03-自己・信念・努力
ある大嵐の日、僕は伊豆の海に撮影に行った。風雨荒れ狂う岩場にいると、後ろから3㍍ほどの高波が襲ってきて、あっという間にのみこまれた。目前に切り立つ岩が迫る。もうだめだと思ったとき、指輪がスーッと外れていくのを感じた。同時に、とんとお尻から押され、僕は岩間にある幅1㍍くらいの砂浜に打ち上げられていた。 . . . 本文を読む

ヒア・ナウ(今ここ)だけが本当の現実なんだ――加島祥造さん

2009-11-10 | 03-自己・信念・努力
人間は求めないと何が自由かというと、自分の気持ちが自由になる。そして好きなことをするようになる。好きなことをするときは、エナジー(エネルギー)がいくらでも湧く。ただね、人間はどうしても『求める存在』なんだ。それを否定するんじゃない。求めないで済むことは求めるなというんです。『求めない』というのは、そういう自分に帰るための言葉なんだよ。 . . . 本文を読む

合法的な社会主義勢力による政権奪取は知識人の幻想だった――井上寿一さん

2009-11-09 | 04-歴史・文化・社会
当時日本を襲った第1次世界大戦後の反動不況は、マルクス主義が強調する資本主義の危機をあたかも裏づけているかのようだった。一部の資本家と地主だけが豊かになり、困窮する労働者や農民との格差の拡大は深刻さを増すばかりだった。そのため、経済不況を克服し、社会の経済的な平準化に、多くの知識人たちは賭けてみる気になったと考えることができよう。 . . . 本文を読む