電脳筆写『 心超臨界 』

人生は良いカードを手にすることではない
手持ちのカードで良いプレーをすることにあるのだ
( J・ビリングス )

読むクスリ 《 身度尺のすすめ――秋岡芳夫 》

2025-01-31 | 05-真相・背景・経緯
20年に及ぶブログ活動の集大成 → ★仏様の指
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昔から使われてきた丸いお盆の直径は、尺二(一尺二寸=約36センチ)になっている。腰の幅に合わせたものだ。しかもこの大きさだと、両手でお盆を持ったとき、肩幅から腕がはみ出さない。だから、二人の人間がお盆を持って廊下をすれ違うとき、どこにもぶつけないですむ。


◆身度尺のすすめ

『読むクスリ PART 4』
( 上前淳一郎、文藝春秋 (1989/05)、p260 )

ビールびんを右手で握ってみて下さい。

胴回りの半分以上に指がかかり、しっかりと持てることがわかるでしょう。そのままコップに中身を注ぐため傾けても、びんは手から滑り落ちない。

ビールびんの直径は二寸五分(約7センチ5ミリ)。幕末期の三号徳利や、湯呑み茶碗と同寸だ。

イギリスから入ってきたビールびんは、初め大きさがまちまちだったが、結局日本人の手にいちばんしっくりして扱いやすいこのサイズに落ちついたのである。

左手に持つ茶碗や汁椀は、あまり傾けずに使うし、しっかり握る必要もないので、口径を大きくできる。それでも四寸(約12センチ)どまりだ。

それが、片手で丸いものをつかむことができるぎりぎりの大きさだからだ。

日本の食器には把手(とって)がない。それなのに誰も不便を感じないで使っているのは、ちゃんと大きさに工夫があるからだ。

また、昔から使われてきた丸いお盆の直径は、尺二(一尺二寸=約36センチ)になっている。腰の幅に合わせたものだ。

しかもこの大きさだと、両手でお盆を持ったとき、肩幅から腕がはみ出さない。

だから、二人の人間がお盆を持って廊下をすれ違うとき、どこにもぶつけないですむ。

「そういうふうに、ものをつくるとき身体の寸法に合わせることを、身度尺(しんどしゃく)で測る、といいます。日本人には、そうやって道具をつくる知恵があったんです」

と工業デザイナーの秋岡芳夫さん。

日本に限らず、長く使われてきた道具には、身体の寸法に合わせて使いやすく工夫したものが多い。

「しかし最近、デザインの名のもとに、そういう人間の知恵がどんどん忘れられていってるなあ」
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