今年は憲法の改正が国政の主要課題としてついに正面舞台に登場しそうである。改正への取り組みでは改めて、日本国憲法とはなんなのか、その起源にさかのぼって正確に認識することが欠かせないだろう。とくに日本の憲法がどのように作られたかを客観的に知ることが重要である。 . . . 本文を読む
「家族は人類社会の基底…」のくだりは、「日本の法文の形になじまない」と日本側から削除を求め、GHQが同意した。GHQと折衝した当時の法制局第一部長、佐藤達夫氏は自著「日本国憲法誕生秘話」で、「昨今、憲法改正論議の一つの題目に家族の尊重ということが揚げられているのに関連して、いささかのこそばゆさをもって思い出される条文である」と回顧している。 . . . 本文を読む
中心が空であることは、善悪、正邪の判断を相対化する。統合を行うためには、統合に必要な原理や力を必要とし、絶対化された中心は、相容れぬものを周辺部に追いやってしまうのである。空を中心とするとき、統合するものを決定すべき、決定的な戦いを避けることができる。それは対立するものの共存を許すモデルである。 . . . 本文を読む