大気中の二酸化炭素は2百年前の0.028%から増えたとはいえ、0.037%程度にすぎない。78%の窒素、21%の酸素に比べれば、ごくわずかだ。ところが同じ火星や金星の大気は二酸化炭素が95%程度を占める、という。地球で二酸化炭素が少ないのは水に溶け、固定化されたからだ。植物による吸収もある。 . . . 本文を読む
J・S・ミルは、「資本や人口が定常状態にあっても、それが人間の進歩向上をも停止状態に置くことを意味しないのは言うまでもない。あらゆる種類の精神的教養や道徳的社会的進歩の余地は従来と変わらず大いにあり、『生活の技術』を改善する余地も大きい」と考えていた。定常状態にある社会をネガティブに捉(とら)えるのではなく、むしろ積極的に評価したのである。 . . . 本文を読む