植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

空母

2012年08月04日 11時20分44秒 | 雑談
空母のお話です。
改めて、第二次大戦じゃなく現時点での空母の保有数を見てみると意外に少ないものです。

世界にたった 21隻しかないです。
内アメリカが 11隻、あとロシア、フランス、タイ、イギリス、イタリア、 スペイン、インド、ブラジルなどが1・2隻を保有しています。

今度これに中国が仲間入りすると言われています。
勿論、中国以外にも建造の計画がある国は多数あります。

国内にいっぱい戦闘機があっても、航続距離がありますので、隣国にしか攻めることはできません。
それより先にある国に攻めようと考えるとどうしても空母が入ります。

この空母がどれだけの戦力になるかと言うと、実例を見てみるとアメリカが湾岸戦争やイラク戦争で展開した空母が6隻、そこからイラクで展開した航空機が約300機です(基地運用もありますが…)。
アメリカの保有する空母は大型なので、1隻の搭載数は 60~90機ぐらいですが、実運用をみると50機ぐらいですか…。
それでも6隻で展開できる航空機300機はすごく、これで湾岸戦争やイラク戦争を勝利に導きましたし、今敵視しているイランの航空機の保有数が300強ですので、アメリカだけで数的に互角に渡り合えます。

ちなみにもう少し小規模ですと、すこし前のイギリスVSアルゼンチンのフォークランド紛争が参考になります。

イギリスは2隻の空母に20機搭載し、これで足りずにコンテナー船などを改造した仮設空母を展開して22機を追加して、合計42機の空軍機(主力はシーハーリアー)の活用で勝利します。
撃墜されたアルゼンチン側の航空機が20機程度と言われていますので、アルゼンチンと戦うには、必要となる航空機40機としてアメリカが保有する大型空母なら1隻、通常の20機搭載なら2隻あればOKと言う計算です。

事実、イギリスは20機搭載の空母1隻をフォークランドの警備に当てています。

で、中国の空母が対象とすると見られる東南アジア諸国の航空機戦力はと言うと以下の通りです。

 フィリピン 0機!!!
 マレーシア 40機
 ベトナム 約100機程度(爆撃機除く、旧型含む)
 台湾 146機(旧型機を除いて初期型F-16だけで)

ここに中国が艦載数 50機を超える空母を投入し、いずれは3隻体制を検討とのことです。
この数字だけを見ても、これが大きなパワーバランスを変えることだと理解できます。

これは相手国にとっては実に脅威でしょう。
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