植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

南オセチア問題

2008年08月16日 08時57分29秒 | 国:ロシア
 五輪開催の真っ只中で、グルジアとロシアが戦闘状態に入りました。古代オリンピックは、オリンピックの開催中だけでも戦争を止めて、競技で優劣をつけようとしたものだそうですが、現代ではその効果は薄いようです。

 グルジアに南オセチアと日本人にはあまりなじみの無い国に地域ですが、力士の黒海の出身国で、黒海の化粧まわしがグルジアの国旗をあしらったものだったのを記憶しています。

 南オセチアは、グルジア内にある自治州で、オセット人と言う別の民族が住んでいるため、分離独立を掲げています。今回、そこにグルジア軍が侵攻したために、そこにロシアが干渉した訳ですが、ロシア領には隣接して北オセチア自治州があり、南オセチアはこの北と一緒になってロシア連邦入りしたいとしているのがロシア介入の原因です。
 このオセチアを南北に分けているのがカフカス山脈で、地図を見ると山脈の北はロシア領、南はロシアから独立した国々で、山脈が今の国家を作ったと言っても過言ではないでしょう。

 元々、このコーカサス(カフカス)と呼ばれる地域は、山岳の為小国家が乱立していた地域で、また隣接する大国に幾度か支配された歴史を持ちます。
 特に、近世では、イランのサファヴィー朝(最大版図は青色の線)、オスマントルコ(最大版図は紫の線)、ロシア(最大版図は緑の線)と大国によって地図が塗り替えられた地域です。
 バルカン半島が、同様に小国家が乱立し大国によって地図が塗り替えられ、ヨーロッパの火薬庫と呼ばれ紛争が絶えないように、このコーカサスももう1つの火薬庫と言えるでしょう。
 ロシア内で独立を唱えるチェチェンもこのコーカサスにあります。

 地図の薄緑は、キリスト教の正教徒、ピンクはアルメニア教、薄紫はイスラム教スンニ派、水色はシーア派です。大雑把に分けていますが、宗教的にも交わっている地域だと言うことが判ります。
オリジナルカードゲーム 植民地戦争

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1 コメント

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ロシアのことわざ (千夜)
2008-08-22 17:13:36
ロシアのことわざに「ロシアに剣をもちこむ者は、その剣で死ぬのだ」と言うのがあり、前線の指揮官はそんな意気込みで進軍しているらしいです。
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