植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

3.5島返還

2009年05月13日 22時13分21秒 | 国:ロシア
 ロシアのプーチン氏との会談で、北方領土問題の進展が羨望されています。

今回の金融危機で、不振に陥ったロシア経済を立て直す為にも、日本との共同開発など経済交流を進めたいロシア。
一方、その進展には領土問題の解決が不可欠と考える日本との間に、熱い外交戦が繰り広げられることが想定されます。

ここで北方領土の返還について、どのような案があるのか見てみましょう。

まずは「四島返還」。これは日本にとってはもっとも望まれる決着ですが、ロシアにとっては択捉島に大きな軍事基地があり、また全面譲歩になることからかなり難色が示されると思われます。

次が、「二島返還」です。これは日本では「ニ島(歯舞・色丹)を先に返還し、残り二島については継続審議」と言う日本案と、「ニ島(歯舞・色丹)を返還して終わり」と言うロシア案に別れます。
恐らくロシア案ならロシアは承諾する可能性はかなり高いでしょうが、日本側がかなり譲歩をした感があり、日本国内でのOKが出ないと思われます。
日本案は、きっとニ島返還時点でそれ以上はロシアは交渉のテーブルに着かないと言う雰囲気が満々ですので、ありえないでしょう。

最後に最近浮上してきたのは、麻生総理が考える「3.5島返還論」です。
これは、「面積2等分論」で、北方領土を面積で考えて半分半分にしようと言う案です。
この案では、北方領土の2/3を占める択捉島の南20%程度と他の三島を日本が得るものです。
択捉島の軍事基地や、島の中心地はこの南には無いので、ロシア側で問題となるのは、国後島の住民の択捉島への移住です。あとは四島返還を国是としている日本が、この妥協をのめるかです。

数年前、経済が好調だった際のロシアは、ロシア案の「二島返還」ですらのまない風潮でした。
不況という相手の弱みにつけ込むようですが、日本にとっては今がチャンスだと思います。是非とも良い方向での進展を願います。

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1 コメント

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Unknown (田中)
2009-05-14 14:51:13
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