植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

パキスタン、ムシャラフ大統領辞任

2008年08月29日 23時11分55秒 | 国:オスマン・イスラム
 北京五輪が開催されている間にパキスタンのムシャラフ大統領が辞任すると言う凄いニュースが飛び込んできました。
 あまり取り上げ度が低いですが、実はかなり大きな問題だと思います。

 地図を見ての通りパキスタンは、アルカイダが潜伏しタリバンが跋扈するアフガニスタンへの入口となっています。アフガニスタンは内陸国なので陸路ならパキスタンを経由するしかなく、現にアフガニスタンに駐留するアメリカ軍の重要なベース基地となっています。
 もし、パキスタンが反米国になった場合、他にアフガニスタンと接する国はアメリカが名指しする悪の枢軸のイランぐらいしかありません。

 ちなみに他にアフガニスタンと隣接する国ですが、

 ウズベキスタン・・・・半独裁政権(CIS国)
 トルクメニスタン・・・独裁政権で永世中立国
 キルギス・・・・・・・唯一米軍が利用出来る空港があるがロシアのCISにも加盟
 タジキスタン・・・・・ロシアと同盟国で、ロシア軍が駐留(CIS国)
 中国・・・・・・・・・勿論、米軍が通行は出来ないでしょう

 といった感じになっております。如何に、アフガニスタンをなんとかしようと思った際に、パキスタンの協力が重要かが判ります。

 しかも、元々パキスタンはタリバンなどのイスラム原理主義に理解を示す人々が多い国でした。それがムシャラフ大統領が大きく親米路線に舵を切って、米軍を受入れ支援する代わりに、経済の発展を重視させました。ですので、ムシャラフ大統領辞任に伴い、もとの様に反米国なる可能性は十分にあります。

 日本人の拉致殺害まで起こった混迷を極めるアフガニスタン。なんとかする上でもパキスタンとの友好関係は是非保っておきたいものです。

※地図の色は、青:親米国 紫:親米だが協力を得られない状況 赤:反米国 ピンク:ロシアとその同盟国 灰色:独裁政権
パキスタン:ムシャラフ大統領辞任 「親米」でジレンマ 経済成長、国民は離反

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

にほんブログ村 歴史ブログ 世界史へ ←クリックしてくれると励みになります!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする