植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

薩長同盟

2007年02月09日 12時42分18秒 | 国:日本・アジア
 前に書きました司馬遼太郎の「竜馬がゆく」遂に架橋の6巻に突入しました。司馬氏がこの為に書いたと言う、薩長同盟のくだりになり、物語も大政奉還に向けてまっしぐらです!
 薩長同盟は、京都で竜馬のお膳立ての元、長州の桂と薩摩の西郷が会談するのですが、どちらも自分の方から同盟を申し込むのは藩の体面に関わるとして口を切らず、時間ばかりが過ぎ、終いには桂が泣く泣く退出するまでになります。
 それを竜馬が取り成すと言った話なのですが・・・

 このことから当時の武士の同盟に関するイメージが垣間見れます。当時の武士道の考えでは、同盟は助太刀する方と、される方と言うイメージが強かったのではないでしょうか? 助太刀する方は美徳であり、助太刀して貰うことには多少の恥があったのではないでしょうか?

 では、今の私たちのイメージはどうでしょう? 日本がアメリカと結んでいる安保によって、同盟=助け合う関係(仲の良い関係)と考えてしまうのでは無いでしょうか?

 一方、植民地戦争が舞台としている近代欧州での同盟は、利があるから同盟を結び、その利を最大限に活用し、利が無くなれば破棄するものだったのでは無いかと思います。
 ある国を攻める際に自国だけでは足りないので、一緒に攻めてもらうため。また、ある国に攻められ無いように協力して対抗する為に同盟は結ばれ、同盟国同士でも常に自国の国益を考えながら相手国への牽制を行っていたのではないかと思います。

 このゲームでの同盟はまさにこの近代欧州の同盟を考えており、自国がTOPを狙う為には、同盟国を最大限に利用し、同盟国が巨大になりすぎれば、牽制したり破棄したりすることも必要になってきます。
 どうしても同盟国と言うと仲間と思ってしまいがちですが、是非勝つ為に同盟国に市民革命や海賊・独立、そして租借なども使ってみてください。

オリジナルカードゲーム 植民地戦争
コメント
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