植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

オースト「ラ」リア

2006年11月20日 21時38分39秒 | 国:ドイツ・オーストリア
歴史好きの方ならもう耳に入っているかもしれませんが、オーストリアが日本人に「オーストリー」と呼んでくださいと言ってきたそうです。
しかも、その理由はオーストラリアと間違われるから…(-_-;)

悲しい、悲しすぎるぜオーストリア!!

まあ、そんなオーストリアは好きですが…。
ちなみに、今日現在大使館商務部HPは、衝撃的にもオーストリーと表記しているのですが、大使館HPはオーストリアのままです。統一取れていないな~。

・オーストリー大使館商務部


・オーストリア大使館


さて、オーストリアの国名の語源ですが、ドイツ語で Osterreich(オスタリッチ)といい東の王国となります。東というのはフランク王国時代、東の管轄地区とされた為です。
その後、神聖ローマ帝国時代にはバーベンベルク家の所領として、オーストリア辺境伯領となり、さらに公領となったのち、ハプスブルグ家の所領となると神聖ローマ帝国の中心地として栄えます。この頃からオーストリア大公領と呼ばれるようになります。
ハプスブルグ家はオーストリア以外に、ボヘミア(現チェコ)や、ハンガリー、ネーデルランド(現オランダ、ベルギー)を支配しましたが、これらを統一した名前は無く、オーストリア大公兼ボヘミア王兼ハンガリー王兼etc...と名乗っていたそうです。
さてその後、神聖ローマ帝国がナポレオンに負けたことで解体され、オーストリア帝国と名乗ることになります。そしてハンガリーを取り込むため、オーストリア・ハンガリー帝国となり、その後はナチス・ドイツに併合され独立し、現在に至ります。

一方のオーストラリアは、ラテン語のterra Australis 南の土地が由来です。ヨーロッパで南半球に大陸が無いことから、南に大陸があるハズ…と言うことで探され見つかった大陸だからだそうで、オーストリアの語源とはなんら関連性が無いみたいです。

当カードゲームでは、外務省の表記に従っておりますので、当面はオーストリアのままにしていきたいと思います。

オリジナルカードゲーム 植民地戦争

オーストリーと呼んで オーストリア大使「オーストラリアと混同」(産経新聞) - goo ニュース
コメント
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