ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

植村和尚の施術は「奇跡」か、「奇跡でない」のか

2017-12-24 09:01:46 | ワークショップ

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  新年度からは大幅にメニュー変更する予定です。
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さて、昨日は植村和尚が「眼の前でそれが真実かどうかの成果をあげられるものしか信じない」という人のようで、それについては私は思うところがあった、と書きました。
今日はそれについてつれづれに思ったことを書かせていただきますね。



私がふと思い出したのは、聖書のなかに確か、
「キリストをもって、もう2度とこの世で神は奇跡をお見せにはならない。」
というような一文があったはずなのです。
たぶん、キリストが亡くなってから3日後に復活した、ということを言っているのでしょう。
そのような奇跡はもうこれからは起こらないのだ、と聖書では明言されているのです。
「キリストをもちまして、神が奇跡を起こせる存在だ、ということはこれにて終了させていただきます。
ショーは以上でございます。
これでも神を信じられない、という人はもうしょうがありません。
これで判断してください。
ですので、今後もしあなたがたが『奇跡を見た』ということがありましたら、それは奇跡ではありませんので。
そこんとこ、お間違えの無いように。」
ということなわけですね。




聖書にはそういう記述があるという話は以前に「エホバの証人」の方に聞きました。
私は彼らから冊子も受け取っていませんし、学びを得てもいませんが、あの方たちがほんとうにただただ聖書に忠実に生きたいだけの人たちなんだ、ということはわかっているつもりです。
自分たちの理論に巻き込みたい、とか教団の信者を増やしたいだけとか、そういう人たちではないと思っているので、彼らの言うことはそこにその人の持論が差し挟まれない限り正しいことが多い、と思っているのです。
だから彼らいわく、
「聖書に明確にこう記されているのに、もし奇跡をウリにしているようなものがあればそれは嘘だ。人間をあざむこうとするサタンの仕業だ。」
ということになるわけですね。
だから「エホバの証人」の人たちというのは、一切「奇跡」を信じません。
超常現象とか不思議な出来事というものはすべて「根拠」なくしては信じるものではない、と断罪します。
なので彼らってすごく「データ主義」というか、科学的な人たちなんですよ。
神の存在を信じるという宗教に殉じている人たちとは一種真逆なような気がするほどです。



さて、そして植村和尚の施術です。
それは一言で言えばエネルギーワークです。
だから何が行われているのかは眼の前で植村和尚がクライアントに手を当てたり、そこから何かを抜き取ったような様子を見せひらひらさせたりするのですが患部の内臓までは「目には見えない」ので、そこはクライアント本人が「成果を感じた」ことが実証のすべてになるわけです。
何回か植村和尚のもとへ通って、癌のステージⅣだった人の癌が消えていた!というレントゲン写真なども見せて頂きましたが、それは間接的なもので、植村和尚の施術“だけ”が功を奏したのかどうかは誰にもわかりませんからね。
つまり、植村和尚がなにやら手をひらひらさせる、それによって
「あ、さっきまで痛かったところが痛くなくなった!」
とか、
「曲げられなかったのに曲げられるようになりました!」
ということが眼の前で行われるのはエネルギーワークの原理を知らない人にしてみれば“奇跡”なんですよね。



「奇跡」はコトバンクによりますと、
『語源的には驚くべきことの意で,一般には神的力に帰される異常な驚嘆すべき出来事を いい,ほとんどすべての宗教に奇跡への信仰がみられる。厳密には超自然的な理由 以外には,理性でその原因を説明しえないような自然現象をいう。キリスト教では神の 関与によるもののみを奇跡とし,神意の啓示のしるし,保証とみなす。』
だそうです。
まぁね・・ 「驚くべきこと」程度のことで「奇跡」と呼んでもいいなら世の中奇跡だらけでそれでいいんですけれどね。
私も、以前はこのブログのタイトルを「オーラソーマの奇跡と私の気づきの日々」ってしていたし。
しかし、「一般的には神的力に帰される異常な驚嘆すべき出来事」のことを言うという定義に限れば、“現代の科学では説明しえないのだけれども確実にそれは起こった”ということが奇跡でしょうね。
そして先ほど私は、「エネルギーワークの原理を知らない人にしてみれば」と書きましたが、ある程度エネルギーワークに馴染んでいる人にとっては直接内臓を西洋手術的にかっさばいて取り出してから治してまた納める、ということをしなくても効果が及ぶのだ、ということについては理解できます。
つまり、「エネルギー」そのものは科学的なんだし、それは何にも奇跡ではない、ということです。
植村和尚の施術は、エネルギーワークを信じる人にとっては「奇跡」でもなんでもない、エネルギーワークを信じない、仕組みを知らない人にとっては「奇跡」ということになります。



植村和尚ご自身、ご自分の腸脳療法は「難病専門」で「病院各種治療院に3か月以上通って治らなかった方のみお受けします」と謳っておられるので、末期がんであるとか、「死」を覚悟した人にとってみれば
「理屈なんかどうでもいい! とにかく一刻も早く施術を受けたい!」
ということでしょうね。
だって何にもリスクないですもん。
手術は受けませんが、放射線治療はします、というのなら放射能が身体に及ぼすデメリットも引き受けなくてはなりませんが、腸脳療法の施術では服さえ脱がなくてもいいんですから、「ダメ元」でもいいからとにかく受けたい、という人ばかりでしょうね。
そういう人にとっては自分が「治る」か「痛みがとれる」などの成果があればそれで良いわけで、「奇跡」か「奇跡じゃないか」などは問題ではありません。



でもね、私はそこはクライアントはどうでもよくても、施術する側ははっきりしておかなくてはいけないところだと思います。
植村和尚はご自身のチラシに、
「誰も見たことのない奇跡が眼の前で起こる」
と謳ってらっしゃいますから、自らの施術を「奇跡」だと認めてらっしゃるようです。
で、「奇跡」であれば冒頭に述べたように「エホバの証人」をはじめとするキリスト教信者からは総スカンを食うだろうなぁ、と思いました。
そしてそういう宗教がらみの人たちでなくてごくごく一般の方たちであっても「怪しい・・」とか思う人は多いでしょうね。
別に植村和尚は
「そんな風に思うヤツは思わせておけばいい!」
と多分おっしゃるでしょうが、植村和尚の活動を見ている限り、そういう姿勢だとしたら僭越ながら勿体ないことだ、と思ったんです。



だって植村和尚は、ただでさえ「施術を受けるのに3か月待ち」の状態らしいです。
末期がんの患者さんがそんなに待っていたら命尽きてしまうのでは・・と心配になります。
けれどもそういう患者さんをうっちゃっておいてでも、いま、彼はものすごく全国を回ってこういうセミナーをやっていらっしゃるわけです。
ということは、もっと広くこの考え、腸脳療法を世間に知ってもらって、自分の代わりに施術ができるお弟子さんたちも増やしたい、とお考えだからこそでしょう。
ならば、広まって行く過程で今後誤解を呼ぶようなことがあったら勿体ないと思います。
できるだけ誤解を受けるようなものはあらかじめ排除しておくにこしたことはない。
植村和尚自身はとっても勉強家で自分の道を極めたい、と思っていらっしゃる方だとお見受けしたので変なところで横やりが入って頓挫したら勿体ないじゃないですか。



そしてもし、「奇跡」ではない、これは非常に科学的に見てもごくまっとうで根拠のあることなのだ、とお考えなのであればセミナー内でももっとご自身の施術のエネルギーワークということについてもご説明された方がいいのでは、と思ったのでした。
「現代の世の中がいかに嘘が多いか」とか「現代の医学がいかに間違ったことを患者に押し付けているか」ということについては論拠をきちんと提示され、これでもかというほどその例を教えて下さるのに、ご自身の施術の意味については「見たらわかる。一目瞭然。それでよし。」とだけで終わるのはなんか片手落ちのように感じたのでした。
それは特に私が末期がんとか難病患者ではなかったからこういう見方しかできなかったのかもしれませんが。



とにもかくにも改めて「奇跡」ってなんだろう?ということを考えさせてくれるセミナーでした。
「奇跡」は「医療」と同じで、その時代、時代によって変ってくるものかもしれません。
エネルギーワークやテレパシーなんて、古代の人たちのほうがごく当たり前のことで奇跡でもなんでもなかったかもしれない。
でも現代人はあまりにも文明の利器に頼り過ぎてしまったので、それが奇跡に見える。
それだけのことかもしれない。
聖書が書かれた時代のいう「キリスト以後、奇跡はない」という意味についてはそもそも奇跡って何が奇跡なの?ということを明らかにしないと意味がないでしょう。
じゃないとただ「怪しい」ですませてしまう人もいるでしょうから。



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