心斎橋の象徴でもあった「そごう」が大丸に身売り(?)して、乗っ取られて(?)、新しく生まれ変わってオープンしました。
今私は、月に1~2回は必ず仕事で大阪に行くので、その帰りに生まれ変わった大丸を見ようと寄ってみました。
生まれ変わったといっても、その象徴は北館のB1、B2だけ。
そこは、ヤングをターゲットとした「うふふガールズ」という名前になっていました。
思い切ってフロアの真ん中の一等地を吹き抜けにしてB1とB2につながり感をもたせ、開放的な感じにしたのは良いと思いました。
そして、ファッションフロアなのに、閉鎖的な店として喫茶店を隅っこのほうに配置する、というやり方ではなく、堂々とそのど真ん中のところにファストフード的なカフェを配置したのも斬新。
ファッションの各店は大阪らしくちょっと店の前を通りかかるだけでも元気よく、
「いらっしゃいませぇ~! どうぞごらんくださいませぇ~!」と声がかかるので、なんにも買う予定はないけれど、ちょっと見るだけ派のへたれには敷居が高い。
けれど、こういうカフェがあるといつまでもこのフロアの雰囲気にはひたっていられるし、居やすい。
なるほど、なるほど。
館内滞留時間のアップというやつは、イコール買上率アップに直結するから、まずはとにかくこのフロアにとどめおこう、という作戦なのだな、と思いました。
しかもこのカフェ。
えらい人気でトラ柵を張って、順番に並ばせているほど。
ふっとみると「ジルスチュアートカフェ」とありました。
一見、そこいらのファストフードと何が違うのかよくわかりませんでしたし、並んでまで飲んだり食べたりする気がない私は通り過ぎただけですのでよくわかりませんが、きっと若い人たちには「ジルスチュアート」というだけでもすごく魅力的なのでしょう。
ジルスチュアートにカフェ部門なんてあったんだ。
全然知らなかった。
さて、そこでぶらっとしようとすると、なんと昨日テレビで見たばかりの「ジェラート・ピケ」のお店がここにも入っているではありませんか。
まるでテレビで見るだけだと思っていたタレントさんにまじかで会えたような感じ。
へぇ~、ここかぁ、と思いながら、まじまじと色んな商品をみちゃいました。
テレビで見たとおりの可愛い感じ。
でも色づけは冬とは思えない明るくてスウィートな感じで新鮮。
思わずイエナカグッズに凝って、ホームセンターで買ったジャージやババシャツを一切シャットアウトし、こういうものだけに囲まれたら気持ちも豊かになりそうね~なんて思ってしまいました。
そして奥に進むと、まぁ、なんて可愛らしい腹巻を売っているお店が!
ワコールの「ウンナナクール」というお店でした。
私は冬は眠るときに腹巻が必需品なんです。
今までは腹巻なんていうと「介護用品売り場」にでも行かなければなかったような商品にスポットライトが当てられている!
あぁ、おばさんにとっては良い時代になったわ~
いろいろ見ていると、そのなかでも腹巻とパンツの部分がつながったものが特に温かそうだったので、思わず買っちゃいました。
色は当然、暖色ね。
ブルーのさわやかな柄だけ見ていたら、好きなものがありましたが、いかん、いかん、色は皮膚からだって吸収するんだ、おなか周りを温めるのにブルーなんて買ってたら意味がない、暖色にしなければ、とカラーセラピストらしい判断をしてオレンジのものを選びました。
満足、満足。
ふぅーん、結局、際立って報道されないだけで、ここも「イエナカ」がコンセプトかぁ。
でも、時期が時期だからか、クリスマス一色のせいで、やたらキャンドルを扱っているショップが多くて、「イエナカ」でヒーリングの意味のキャンドルなのか、単なるクリスマスシーズンで雰囲気づけのキャンドルなのか、その取り扱いの位置づけがよくわかりませんでした。
さて、大丸を出て、腹ごしらえをして帰ろうっと。
まだ外は明るくてちょっと時間は早いけれど、これで帰ってからごはんとなると遅くなっちゃうし。
というわけで、おいしそうなもつ鍋屋さんを見つけて入りました。
モツ鍋が来る前に1品と思い、「イクラ大根サラダ」を頼んだら、“こぼれイクラ”ってくらい思ったよりたっぷりとイクラが乗っかってて、お値打ちな割りに豪勢でした。
これで、一気にモツ鍋も期待が高まるなぁ。
きました、きました。しょうゆ味モツ鍋。
そこは、スープが味噌かしょうゆかを選ぶんですけど、しょうゆをセレクトしたんです。
ちょうど良い濃さでおいしかった~!
もつも脂がたっぷりへばりついた柔らかい白モツで私好み。
でも、全然臭みがないし、脂の部分も口に入れるとさらっと溶けちゃうの。
ここはモツに少し柚子コショウをつけて食べるのがおススメで、その通りにしてみたら確かにおいしかった!
今度家でも柚子コショウにしてみようっと。
さて、おなかもいっぱいとなり、外へ出てみると完全に真っ暗になっていました。
すると、通りの様子が一変しているではありませんか。
どの店の前にも客引きのスタッフが出ていて、いちいちまともに相手にしていたら一歩も前に進めないくらい。
すごい! 昔の柳が瀬のキャバレー通りもこれくらいだったなぁ。
でも、この大阪のいいところは、誘い方がねちっこくないの。
「どうですかぁ~!? これからお食事、うちでいかがですか? お得なクーポンつけときますよ。」といわれて
「今食べてきたばかりだから。」と言うと、あっさりと
「ハイ、じゃあ、またよろしくお願いしま~す!」とすぐに解放される。
不況だからこそ、どの店もお客さんの取り合いでこういう状況になっているのかもしれないけれど、活気があっていいなぁ、と思いました。
ほろ酔い気分で、「酒場放浪記」の吉田類のように、こういう通りのさらに裏通りのようなところをぶらぶらして、自分だけのお気に入りの店を見つけたりするのは楽しいだろうなぁ、と思いました。
でも、腹巻して酒場をうろつく中年のおばさんって・・?
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