ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

その土地ならではの・・・

2009-09-01 10:08:00 | まち歩き

先日、関市のちーちゃんちに勉強会に行ったときのこと。

いつものようにご飯を食べて、そろそろ夏も終わりだから食べ収めに美濃まで行って、名物のおいしいかき氷でも食べてこようか、ということになりました。

ちーちゃんの車に乗せてもらって美濃に向かう途中。

Photo 「なに、あれ!!」とjynちゃんとわたし、絶叫。

それは、田んぼに突如生えている人形の首。

あちこちに等間隔で突き刺さっています。

目的はすぐにわかりました。

カラス追いでしょう。

しかし、かかしや鳥追いのマトような風船などは見たことがあるけれど、こんなリアルな人形初めて見た・・・


Photo_2 その人形は、美容院の人やエステティシャンなどが練習のために使う頭部です。

もともとが欧米製なのか、顔つきはやけに50‘sのアメリカンっぽい。

その顔が・・・ 雨風にさらされ、青白いというよりはグレー白くなり、髪は地肌にはりつき、ボサボサになり、顔には田んぼの泥が跳ねて細かいシミのようなものがいっぱいついているけれど、それがまるで血糊のよう。

だいたいこういう人形の表情は少し笑ったように作られており、目つきだけは輝いている感じのままなので、それはもうとても不気味で恐ろしい。

ホラーです・・・

その頭部にただ棒切れが突き刺してあって、田んぼのあちこちにぶっさしてあるんですよ。

こんな恐ろしい光景ないでしょうが。

私はすぐに「ちょっと、ちーちゃん、止めて! 写メとるぅ~!」

「え~! えっちゃん、勇気あるう。でも、えっちゃん、撮るなら私も撮ろうっと。」とjynちゃん。

ふたりでキャッキャッと笑いながら写メ撮りました。

jynちゃんは、笑いながらも「今日、携帯こわれたらどうしよう」とたたりを恐れていました。

私も、こんなものただのカラス追いだもの、なんてことないわ、と頭では思いながらも、首に棒を突き刺され、さらし首のように田んぼに生えている数十体のマネキンを見てみると、「こんな姿をさらしおって~」となんだかうらみつらみを抱いていそうで、それを笑いものにして写メなんか撮っていると、何だか罰が当たりそうな気もしてきたりして、笑いながらも心からは笑えないような・・ 夏の風物詩としてこういったオカルトを楽しむのも許されそうな・・

でもやっぱり、なんか魂が宿ってたらどうしよう的な・・ 心は千路に乱れるのでした。

ちーちゃんはさすがにずっと昔から見慣れている光景なのか、私たちがキャッキャッと騒いでいる様子を逆に珍しそうに「まぁ・・ そんなに喜んでもらえて光栄です。」なんて言っていました。

するとちーちゃんがまたひとつ思いついたように、

「そうだ! どうせここまで来たならちょっと遠回りになるけれど、もうひとつ見せたいものがあるの。」と言いました。

「また、こわいものじゃないでしょうね。」とjynちゃん。

でも・・ その怖いものでした。

何かというと、昔からある木が田んぼのど真ん中にぽつねんと1本立っているのだけれど、その木は昔から切り倒そうとするとその人になぜか災いがあったりして今では、もうあきらめてきちんと保存してある状態になっているそうです。

ふぅむ。そういう話ってあちこちで聞くよなぁ・・

「でも、どうしてそうなるんだろう・・」と聞いてもそれはちーちゃんにもわかりません。

いくら調べても種類も名前もわからない木で、地元の人たちには「名無しの木」とか「名無し木」と呼ばれているそうです。

「わたしのお母さんの子供の頃からずっとあるって言ってたから随分古い木だと思うよ。でも、そんなに背の高い大きな木ではないんだよね。私、小学校の頃に、わざわざ自転車こいでその木を見に来たことがあるもん。」とちーちゃんは感慨深げです。


Photo_3 ほんとに田んぼの真ん中にあるので、そこまで行くあぜ道さえなく、明らかに個人所有の土地のど真ん中。

私たちは、車を道の端っこに寄せて、その木を道から拝んだだけでしたが、特に不気味なものは感じませんでした。

ただ、もうこの木を倒すとか、どこかへ移動させるとか、そんなことは考えてはいけない、というようになにか石で杭がつくられ、その木の一帯に近寄れないように張り巡らされていたのと、何かしらいわくが書いてあるのか看板のようなものが立てられていたのがちょっとおどろおどろしかったです。

「いまどき、種類がわからない木ってあるんだろうか・・」と私。

ちーちゃんは、「いや、専門的にはもう解明がついている話かもしれない。でも、地元の人たちはずっと名無しの木って呼んでるの。誰もどういう名前かなんて調べようとはしないし。えっちゃん、興味があったら、市役所にでも行って調べてみて。」と言いました。

いえいえ、とんでもございません。

私も、知らないことはそのままにしておいたほうがいいようなことをほじくり返したりはしません。

その土地にはその土地ならではの掟というか、そっとしておいたほうがいいこと、みんながそうしてきたことはそのまま踏襲したほうがいいこと、というものがあるように思いました。

Photo_4 それから美濃の古いうだつの町並みに到着し、すっかり話で寒くなった私たちは、名物のわらび餅がカキ氷の上にドンと載った「わらび氷」を食べることはなく、ちーちゃんはあったかいお抹茶と和菓子、jynちゃんは白玉ぜんざい、私は梅蜜くずきりをいただきました。

それぞれとてもおいしく、夏らしいお味がしました。

のどかな田舎にはちょっとばかり刺激のある話が必要で、ときどきそういうホラーな伝説が存在しているのか、どこまで本当のことなのかわかりませんが、なんだかちょっぴり不思議空間に迷い込んだような不思議な1日となった気がしました。




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