ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

高級寿司店での一夜

2019-02-26 08:57:20 | 身辺雑事
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先日は結婚記念日で、ダーリンとお寿司デートに行きました。
行ったお店は私は初めてのお店です。
ダーリンが予約してくれました。
ダーリンは以前にこのお店で、中学のときの元陸上部の同窓会をして、おいしかったので、今度ふたりで行こうよ、とそのときから言っていました。
なんとそのお店の大将は、私たち夫婦とも同級生。
大将自身もダーリンと同じく陸上部だったのでした。(ちなみに今は、相撲部の間違いじゃないのか? という体型をしていますが・・)
私は一緒のクラスになったことはないので全然知らなかったのですが。



行ってみて、びっくりしました。
めっちゃ高級店のいでたちではないですか~・・・
もっといかにも夫婦ふたりだけで営んでいる小さな立ち喰い寿司店を想像していたのですが、御夫婦ふたりで営んでいる、という点は確かにそのとおりなんですけれども、カウンターは75cmもある1枚板だし、奥には個室の座敷もあるようです。
そして、実際最後に支払いをしたときにも良かった~、まさかこれだけ必要になるとは思わなかったけれど、いちおう・・と思って持ってきた金額をちょうど使い切りました。
まさに高級店だったのです。
帰りは代行で帰りましたが、その代行の運転手さんが、
「岐阜でここって言ったら、高級寿司店で有名ですものね。おいしいし、評判いいですよね」
とおっしゃったので、そうだったんだ・・と何も知らぬは私ばかりなり、だったんだな、とわかりました。



しかし、大将はまったく上からとかエラそうぶるというところがなく、気さくでとても居心地がよかったです。
そこでカウンター越しに聞いた大将のこれまでの人生を聞いて、なんだか私はタイムスリップしたかのような気持ちになりました。
家庭がもともと貧しかったという大将のおうち、中学を卒業してたまたまひょんな縁で岐阜市内にある寿司店に小僧として勤めるようになりました。
住み込みです。
最初は「追い回し」と言われる、掃除やらお客さんへのお茶だしやらしかやらせてもらえなかったそうです。
そして当時はまだまだ職人の世界というのは、
「俺の背中を見て覚えろ」
という世界。
手取り足取り懇切丁寧に指導してくれるなんてことはありません。
「で、そこに何年いらしたの?」
と尋ねたら、なんと22年。
そしてようやく店長をやらせてもらえるようになって、それから独立。
そのお店は50歳のときに建てたそうです。
「ぼく、75歳までローンがあるんですよ~ どうなるんですかね~ あはは」と明るく笑う大将。



私はしみじみと「こういう人生もあるんだなぁ」と感傷にふけりました。
私たちの時代というのは、女子はまだまだ「短大くらいでいいんじゃない?」と理由もなくそう言われる時代ではありましたが、さすがに「高校行かずに義務教育だけでいいんじゃない?」という時代ではありませんでした。
高校がまるで義務教育かのように、高校にすすむことは当たり前だとどの家庭でも思っていたし、実際みんなそうしたんだ、と思っていました。
しかし、中学を卒業してすぐに親元を離れ、住みこみで職人の世界に飛び込む人がいたんだなぁ。
結果だけを見たら、中卒でもいまや岐阜で高級店といわれる大きな寿司店のオーナーになったなら成功者であり、良かったじゃない、と言われるのかもしれません。
では誰もが仮に結果はそうなることがわかっているんだよ、と言われても、彼と同じ人生が送れたか、といったらそれは誰もができることではなかったと思います。
「いやいや、ボクなんか頭悪かったし、何もできることなかったし、ぼーっとして何も考えていなかったから出来ただけですよ」
と大将はおっしゃいましたが、15歳からたった1人で他人の飯を食いながら1つの道をずっと貫き通すってなかなかできないですよ。
しかもそれが“ひょんなご縁で”入った道で、自分が憧れて特に目指したかったものでなかったら、余計に少しでも辛いことがあると、
「ほんとうにこの道で良かったのかなぁ?」
と何度も自問自答したに違いありません。



以前にテレビで見たことがあるのですが、寿司の専門学校があるそうです。
それは調理専門学校のお寿司版というような基礎を教えてくれるレベルではなくて、この学校を卒業したら明日からでもすぐに立派な店の店長クラスの腕前が身につく、といわれているような学校でした。
惜しげもなく実際のネタを使って包丁さばきや調理を教えてくれるので、授業料も相当高かったですが、それでも1年だか2年だかで短期間で、何十年もその道にいる人と同じくらいの腕前になるのなら、と大人気の学校でした。
現代ではなんでも効率、効率ですから、この学校に1年通った人がほんとうに何十年も寿司やをやっている人と同じくらいの腕前が身についたとしても、それはあくまで魚の取り扱い、さばき方、寿司の握り方についてだけですよね。
仕入でどうやって市場の人と良い魚をわけてもらえるようにするのか、とかお客さんとの接客、会話、などは教えてくれるわけではありません。
だから何十年とその道にいた人にはやはりかなわないものがあるとは思うのですが、それでも「俺の背中を見て勝手におぼえろ。俺からは何も手取り足取り教えてやらん」というなか、何十年もやるのと比べたらどうよ、と言われたら、私もそれよりはその学校のほうへ行くことを選ぶに違いありません。
けれど、実際に目の前でお寿司を握ってくれている人が、まだ親が恋しいような年齢のときから22年も他人様の家で住み込み、少しずつ階段をあがるようにしてようやく今、自分の店をもち、その城の主としてすべてをまた背負ってこの切場に立っているのだ、と思うとその重みは、1年や2年の専門学校へ行ってスピーディにカリキュラムをこなしてきたエリートとは違うものがあるだろうなぁ、と思いました。
何て言うのかなぁ・・
キリキリしたところがなくて、すべてがほわっとしていて温かい。
一生懸命生きていたら、どんなところで何をしていても天は微笑んでくれるというか、無駄なことなんかこの世には何もないんだな、と思いました。



私が絶対選び取りようがなかった人生を歩んできた人がいま、生きてきた年数だけは同じで目の前でお寿司を握っている。
それがとても妙なことのように思えたし、これまた必然のようにも思えたのでした。
そしてまた、改めてこういう人生もあるのだなぁ、とガリをかみしめました。




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