ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

夢の実現のためには

2009-09-26 07:50:00 | まち歩き

ダーリンが今度、商店街の交流会で「『中小企業の夢の実現のために』ってタイトルで話さなきゃいけないんだけど、なんかいいネタ思いつかない?」と言うので、「ほら、あれがあるじゃない。」とおととし、ダーリンと一緒にやはり交流会で静岡の呉服町を見学に行ったときのことを思い出しました。(考えてみれば、先日シェアリング・デーに行ったのも呉服町。このときから縁があったのね。)

呉服町は昔ながらの商店街で、道路をはさんで両側に店舗がつらなっています。

街中の商店街というと、すぐにアーケードを渡してしまい、車の通行は禁止としてしまうところが多い中で、全国でもめずらしい昔ながらのつくりとなっています。

そして、こういった、分断された形での商店街が非常に活性化している良い例でもあります。

 いろいろなお話をうかがいましたが、商店街の会長さんがおっしゃった、ひとつの話がいまだに私には印象深く心に残っているのです。

 それは、商店街全体で使える共通のポイントカードを作ったらどうか、というアイデアを実現に向けて各商店主の意見を聞いて廻っているときの話でした。

全国にチェーン展開をしているマクドナルドが、会社の規定上、そういったものには参加は不可能だと言ってきたのです。

これは、そのマクドナルドの店長を責めるわけにはいきません。

彼は自分の会社の約束事を守ろうとしただけなのですから。サラリーマンとして当然のことです。

しかし、商店街の会長さんはあきらめませんでした。

それからなんと、延々と1年余をかけて、この店長の元を訪ねつづけ、ついには店長が会長の熱意に負けたかたちで、会社の規定を犯してでも参加する、ということになりました。

この話に私は感動しました。

人は理屈でなく、最終的には熱意に屈するのです。

熱意ほど人を動かすもの、強いものはありません。

この話は表面上とらえれば、格別アイデアにすぐれた話でもありませんし、全国を探せばそこここに転がっているような話かもしれません。

しかし、よぉく考えてみてください。

この話のなかで私はあるたった1つのポイントが素晴らしいと思ったのです。

それは、「客志向」を貫いた、という点です。そしてそれを守りきるためにはたった1つの例外も許さない、ということを貫いた、という点です。

商店街のなかで誰かが、最初に全店舗統一のポイントカードをつくろう、というアイデアを出したとき、そこには当然利害関係が生じます。

「うちには必要ない。」

「こういう面ではいいけれど、こういう点では支障が出るだろう。」

物事を進めるときには、必ず100%全員が賛成とか、一致ということはありません。

けれど、商店街の会長さんは、あくまでお客様の視点に立ってそれを判断したのです。

呉服町を訪れるお客さまにとって、全店舗共通のポイントカードがある、ということは嬉しいことです。

でも、そのなかで、1店舗でも「ウチは参加しない。」という店舗があらわれ、ポイントカードの欄外に※印をつけて「○○店は除外店です。」としたら、どうでしょう。

なんだか、いきなり、「面倒くさいな。使えないところもあるポイントカードなんて、いいや、私も使わない。」と捨ててしまう方もいらっしゃることでしょう。

あるいは、その欄外には気が付かずにポイントがもらえると思って、除外店で買い物をしたお客様とは揉め事になってしまう可能性もあります。

また、せっかく自分のお店の利益を度外視しても賛成してくれた店舗の気概もそがれてしまいます。

「参加できないのが、マクドナルドだけなら、ま、いっか・・ マクドナルド1店のみが参加しないくらいなら、お客様も許してくれるだろう。」という甘えを自分たちに課さなかった、という点が非常に素晴らしいと思うのです。

一度決めたからには、ひとつの例外もあってはならない、という理念を守り抜いたからこそ、本当の意味でのお客様志向のポイントカードになりえた、と思います。

  そして、そのための労力は惜しまない。決してあきらめない。

お手軽なアイデアと言うレベルで「全店舗共通のポイントカードがあったらいいな。」という話が、ちょっと動いてみたら、あちこちから不協和音が出るわ、出るわ、でこんなに多くの課題が山積しており、それを1つ1つクリアしてまでやることではないな、と思ってあきらめてしまう人や商店街が全国でもどれほど多いことでしょう。

これはなにも商店街だけの話に限ったことではありません。

皆さんにも心当たりはありませんか?

そんなアイデアなら自分にも思いつく。しかし、実行にいたるには「そんなヒマはない。」

「そんな金はない。」「あの人があれだけ反対意見をとなえているなかで、自分がそれを押し切ってまでしゃしゃりでて、やることはない。」「自分だけ割りを食っていて、損をしている気がする。」・・・・これらの理由を並べて、「やれるけど、俺はあえてやらないだけさ。」と自分にエクスキューズを出している。

 アイデアはほとんどがコロンブスの卵です。

やりきったあとを追う人には、「なんだ、そんなこと。」と見えるようなことが、その実現のためには「くだらないこと」や「たいしたこと」を含め、無数にわずらわしい困難が横たわっているのです。

熱意をもって、「やる」か「やらない」かだけなのです。

そんな当たり前の初心に返ることを私にも気づかせてくれる呉服町の例だったのでした。

だから、ダーリンにも「夢の実現のためにどこかにおいしい話がころがっていないか、なんて他力本願なことを言っているうちはダメなんだろうね。自分の熱意がすべてだもん。」と私は自分にも言い聞かせるつもりで、エラそうに語っていました。




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