団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

新幹線と海外からの観光客

2018年05月28日 | Weblog

 25日から27日まで大阪へ2泊3日で行ってきた。妻の所属する学会があった。今月は10日から14日までの仙台での学会に次いで2度目だった。大好きな新幹線に乗れた。25日の新大阪行きは、指定席が日本人乗客でほぼ満席だった。帰りは、日本人は2割程度で後は海外からの観光客で満席だった。これは小田原で停車するのが原因だった。箱根へ行くためである。ジャパンレールパスなるものを買うと7日間新幹線も含めて日本中乗り放題で、グリーン車が38880円、普通車が29110円である。これは使わない手がない。ちなみに私たちの切符は、片道13620円往復27240円だった。

①     海外からの旅行客の増加

②     海外からの旅行客の荷物

③     海外からの旅行客の様子

①      私が育った都市で子供の頃出会った外国人と言えば、駐留軍のアメリカ人兵士かキリスト教宣教師ぐらいで、旅行者など見たこともなかった。高校2年でカナダの学校へ転校した。カナダで私は外国人だった。まわりはほとんどがカナダ人でアメリカから徴兵を逃れて来ていた生徒も多かった。カナダの人口2千人の小さな町だった。外国人観光客が来ることはなかった。

 最近の日本への海外からの観光客が増加している現象を嬉しく思っている。高校生の時、軽井沢のキリスト教宣教師や宣教師の子供たちにさんざんに日本の悪口を聞かされていた。それを聞いていて日本にアメリカから観光客は来るわけないとまで思っていた。刺身は野蛮、豆腐は変な食べ物、醤油は虫を潰して出てくる汁の色、羊羹は石鹸のようとさんざんな評価だった。今、多くの観光客は、自分が住む国との違いを楽しむために日本を訪れてくれる。ガラパゴス文化だと批判も多かった。そのガラパゴスなところが魅力だと多くの海外からの観光客は口にする。私は、それを聞くだけで以前の宣教師やその子供たちから聞かされたことを一つずつ打ち消す。それが心地よい。

②      今月箱根を案内したアメリカからの客人もそうだったが、とにかく荷物が大きく重い。昨日乗った新大阪からの新幹線車内の荷物棚(写真参照)も凄かった。私たち夫婦が海外に住んでいた時もたくさんの荷物を持ち歩いた。新幹線に乗って、棚の荷物を見て、私たちの過去を思い出した。もうこんなことはできない。この観光客がそれぞれ日本を満喫して帰国して欲しいと願った。

③      新幹線の中の海外からの観光客はさぞかし騒がしいと思っていた。ところが昨日の新幹線の車内は静かで驚いた。私たちの二人掛けの席の間には、私たちと同年配の夫婦の観光客が座っていた。二人はほとんど話すことがなかった。きっと大阪、京都、奈良などを回り疲れが溜まってきていたのだろう。私はちょっと安心した。前歯を2本抜歯して入れ歯が合わず抜けたままの私は、笑いかけることはもちろん、話すこともできなかった。車内の多くの海外からの観光客が静かだった。富士山が雲の間から見えた。車内がどよめきカメラで写真を多くの人が撮り始めた。やはり観光客だと安心した。

 交通手段が発達して、世界は狭くなる一方である。宗教の対立、テロは後を絶たない。そんな中、八百万の神々の信仰受け入れる日本は特別な存在である。まだまだ受け入れ態勢は整ってはいない面も多々ある。私が嬉しく思うのは、西欧人ばかりでなく、アジアやアフリカからの観光客が増えていることである。駅でブラジルの国旗を持った20人くらいの団体観光客を見た。安全で清潔な日本を守り、多くの国々からの観光客に滞在を楽しんでもらいたい。

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