団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

日本の軽自動車とイタリアのアペ

2024年06月24日 | Weblog

  チャットGPに聞いてみた。「日本の軽自動車と同じ規格を設けている国が他にありますか?」 答:「日本と同じ軽自動車という規格は、他の国にはありません。……。」 日本以外にも“軽自動車”という区分があると思っていた。大好きなテレビ番組BS日本テレビの『イタリアの小さな村』には、時々日本の軽自動車のような車が登場する。私が子供の頃、ダイハツのミゼットがあった。これは3輪車だった。『イタリアの小さな村』が取り上げる村は多くが山の中腹にある。日本の山村のように道路が狭く坂道が多い。そこにミゼットのような小さな車が出てくる。

 日本の軽自動車の規格は、全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2m以下・排気量660㏄以下・定員4名・貨物積載量350㎏以下である。イタリアの3輪車は、バイクメーカーのPiaggio社のApeで全長は2.5~3mで幅は1.3m、排気量は49~435㏄だという。ランボルギーニやフェラーリのスーパーカーとアペとのギャップが凄い。でも私は、イタリアの小さな村の坂道をトコトコ走るアペに心惹かれる。

 以前はエンジンの排気量が大きくて、デザインが良い車に憧れた。軽自動車には目もくれなかった。年齢を重ねるごとに購入する車は小さくなった。一時期軽自動車に乗った。ホンダのNワゴンだった。それ以前に乗っていたトヨタの3500㏄の車に付いていた装備のほとんどがNワゴンにも付いていて驚いた。今は高速道路を走ることはない。毎日通勤する妻を駅までの送迎と買い物に行くぐらいにしか車は使わない。やっと身の程をわきまえられるようになった。

 今、英国で日本の軽自動車がよく売れているそうだ。英国は、日本と同じ右ハンドルである。以前日本の軽自動車は、安全基準などの理由で輸入は禁止されていた。英国も日本と同じ島国だ。高速道路も整備されているが、古い都市や村の道路は、狭い所も多い。馬鹿にされていた日本の軽自動車だったが、その性能や使い良さが認められ始めた。輸入が許され、徐々に日本の軽自動車が英国人に受け入れられるようになった。

 少し前まで、世界ではガソリンエンジン車は、電気自動車に取って代わられるのではという勢いで電気自動車が浸透し始めていた。このところすっかり電気自動車熱が冷めて、トヨタのハイブリッド車が再び脚光を浴びている。何がいつどう変化するかわからない。

 大気汚染や環境の変化で、地球の温暖化が進む。去年の夏の猛暑は、やっとコロナが下火になったのに、引き続き私を家の中に閉じ込めた。今年も予報では、暑い夏になりそうだ。人間が地球を追い込んでいる。どうすれば温暖化や異常気象を止めることができるのか分からない。そんな大問題を抱えている時に、自国の領土を拡げようと他国を侵略する。イデオロギーや宗教の覇権争いは勢いを増すばかり。

 不安は募る。それでもイタリアの小さな村では、人間の普通の営みが続く。小さな3輪車のアペが坂道をゆっくり登ってゆく。日本の軽自動車も、これからが出番である。世界の小さな村で、日本の軽自動車の良さを広めて欲しい。望むことは、軽自動車の内装とシートの改善である。身長も体重も日本人より大きい外国の人々が日本の軽自動車を運転すると、壊れやすいと聞いている。メーカーが軽自動車を見下しているのではと思う程、普通車以上の車と比べて貧弱である。改善の余地はある。ガンバレ、軽自動車。

 

 

 

 

 

 

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