団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

ビッグモーター

2024年06月28日 | Weblog

「ビッグモーターで購入しENEOSでオイル交換したダイハツ車に乗る人」という見出しのネットの記事をみた。

 事情があって今乗っている車を手放して違う車に乗り換えることになった。車は、メーカーの販売店に下取りに出すと安くなってしまう。以前友人が車は、メーカーの販売店でなく中古車買い取り業者に売った方がいいと聞いていた。ダメ元で車の買い取りをする『クルマタカシ』というサイトに登録した。メールだけの取引だと理解しての事だった。入力を済ませた途端、固定電話が鳴った。出ると買い取り業者からだった。私は電話恐怖症だ。電話で話がまともにできない。耳が悪いこともあるが、電話によるしつこい勧誘が嫌いなのだ。保険、私は身体障害者手帳を持つ障害者なので保険に入ることができない。どこから私の情報を手に入れるのか知らないがよくかかって来る。だから固定電話は、留守番電話にしたままである。録音機能が始動して、相手がだれか分かってから受話器をあげる。電話は次から次とかかって来る。登録したサイトに登録抹消の手続きできるとあったので、即抹消した。1時間くらいで電話が鳴らなくなった。

 ビッグモーターは、(WECARS)ウィカーズと社名を変えた。伊藤忠商事が買収した。いったい幾らで売れるのかと近くのウィカーズに行って見た。旧ビッグモーターという名前だっただけに、でかい敷地に多くの中古車が並んでいた。受付で車の査定をしてもらいたいと告げた。若い社員が応対した。ため口が気になったが、車を少しでも高く売れればいいので我慢した。私の車を30分くらい査定した。提示された金額は、思っていた以上の価格だった。昔、上田で車を中古車店で売却した。27万円だった。後日その中古車販売店に展示された私の売った車が72万円の値札が付けられていた。日本の中古車市場は、そういうぼったくり市場なのだと思っていた。

 カナダやアメリカには、「FOR SALE」の貼り紙やサインボードを車に貼って走っている車が多い。カナダやアメリカで車を個人間で売買する。新車でも販売店から支払いが済めば、その日に車の乗れると聞いた。とにかく手続きが簡単である。おそらく各自が持つSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー 社会保険登録番号)で多くの事務手続きを終わらせることができる。日本のマイナンバーカードの使いかってというか、信頼性というか、普及度というかが雲泥の差である。よその国でできて、なぜ日本で出来ぬ。

 妻は、私がこの件に関して一方的にすべて独断専行してやっていると言うが、嫌々だが車をウィカーズで売却することを認めてくれた。売却の契約を妻と一緒に行く予約をとるために、ため口のおにいさんに電話した。話しているうちに彼から「ビッグモーター」の言葉が出た。社名は変わっても社員の気持ちは変わっていないのであろう。

 一度失った信用は、そう簡単に取り戻さない。トヨタ、ダイハツ、小林製薬、三菱UFJ銀行大会社などなどの不祥事が続く。その後始末の仕方やウヤムヤぶりは、日本の政治によく似ている。ウィカーズのため口おにいさんと多くの政治屋が重なる。それでも私は1円でも高く車を売りたい。「お主も悪よのう」とは言われたくないが、はたしてどうなのだろう。後ろめたい気持ちがあるのはなぜだろう。今度の売買契約時、私はため口おにいさんに腹を立てぬよう忍の一字で耐える。

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