団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

命に関わる危険な暑さ

2024年08月05日 | Weblog

  今年の夏、テレビで何回「命に関わる危険な暑さ」と言うのを聞いただろうか。私が7月に右脚のカテーテル施術で入院したせいか体力が極端に落ちている。カテーテルが上手くいっていたならもう少し気持ちも体調も良かったであろう。カテーテルは、入れたがいいが、結局何の治療もしないで途中中断になった。退院しても術後の内出血はひどかった。痛みも引かなかった。やっと回復してきたと思ったら、連日の暑さである。日中の外出などとてもする気にもならなかった。

 カテーテルで右脚の治療ができなかったが、詰まった血管の替わりに下肢にバイパスになる新しい血管が造影剤を使ったCTAで確認できた。これは救いだ。人間の体の不思議を感じる。この新しいバイパスを増やしたり増強するには、運動療法しかない。カテーテルで治療できなかったが、運動療法で右脚の血流の現状維持は可能であろう。運動療法、私にとっては散歩しかないのだが。

 そういうわけで退院した次の日から散歩を再開した。しかしこの暑さである。幸い私は毎朝4時半に起きる。日の出は4時台後半だ。5時に家を出れば、30分3000歩くらいならさほど暑くない内に散歩することができる。歩けば体温が上がる。外気がそれほど暑くなくても、歩いているうちに汗もかく。

  散歩中いろいろ考える。永遠に散歩を続けられるわけがない。いつかは私の父のように足腰が弱くなって歩行困難になるだろう。私の父は72歳で亡くなった。68歳の頃から足腰が弱った。父と比べれば私は喜寿老(77歳)になってもまだ不自由だが歩ける。感謝しなければいけない。

  それにしても連日の暑さは異常である。とにかく日中外に出ることができない。熱中症になったことはないが、エアコンが効いた家から出ると、吐き気がして頭が痛くなる。早朝の散歩でそうなることはないので、いかに日中の暑さがひどいモノかわかる。今私にとって一番効き目がある暑さ対策は、ピンク色の布である。商品名はわからない。水道水で濡らして絞って、頭に巻く。気化熱で頭がすっきりして、普通に行動できる。先日友人たちを家に招いて食事会を持った。その時、台所で調理していると熱でクラクラになったが、このピンクの布のお陰でオモテナシが最後までできた。客人たちには私のその姿がヘンチクリンに見えたのか写真に撮られた。私は気にしない。笑われようが自分の命が大切だ。このところの暑さは、私にも命の危険を感じさせるほどのものである。

  家の中で一番危険を感じるのは、トイレである。居間や書斎や寝室には、エアコンがあってじっとしていれば暑さを感じない。しかしトイレは、狭いうえ、密室なのでいつ入っても一瞬クラっとするほど蒸し暑い。

  これほどの強烈な暑さは、もとをただせば、すべて太陽が原因である。太陽はすでに50億年燃え続けているという。50億年ずっと燃え続けているのが不思議。今朝も散歩の途中で真っ赤な日の出を見た。思わず頭を垂れた。神秘を通り越している。

  今、パソコンに向かってブログを書いていても窓ガラスから太陽の熱を感じる。太陽って何だろう。私の命って何だろう。わからない。でも時間は過ぎる。


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