団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

タケノコ・筍・たけのこ

2018年04月12日 | Weblog

①     タケノコご飯

②     ラーメンの上のシナチク

③     筍のサシミ

①      混ぜご飯が大好きである。具は何でもご飯に何か混ぜてあれば、それが嬉しい。ブトウパンを好むのもその延長かもしれない。寒く天候不順だった冬も春にバトンタッチするのをぐずりながら徐々に交代を認め始めた。春の訪れを実感できるのは、ある友人からのメールだ。「今朝、たけのこを採ってきたので、届けたいので時間を教えてください」 タケノコと言っても採ったのを丸ごと持ってきてくれるのではない。タケノコの味の決め手は、その茹で方である。ただ茹でても苦みがどうしても残る。その友人は、採る名人だけでなく茹でる名人でもある。採る名人は、選ぶタケノコからして違う。テレビ番組で「タケノコ王」と呼ばれる静岡の男性が時々出るが、世の中にはいろいろな名人がいる。そういう名人が身の回りにいるのは、うれしいことだ。

 住む集合住宅の裏は、竹林になっている。毎年、何本のタケノコが出るか楽しみにしている。昨年は17本。今年は今朝妻と一緒に数えて9本確認した。裏庭のタケノコは、集合住宅の共有財産なので採って食べるわけにはいかない。眺めているだけでも楽しい。成長が早い。毎朝「あんなに伸びた」と観察する。それは成長して周りの竹と見分けがつかなくなるまで続く。

 NHKの何かの番組でこれから数百年後、地球の70%を竹でおおわれると予測していた。確かに竹の繁殖力は強い。私が住む街を囲む山もそれこそ破竹の勢いで他の樹木を押しのけ繁茂している。いくら竹好きの私でも容認できない。竹の増殖は、伐採が人口減少でできなくなっていること。タケノコの食用消費が減少していることなどが言われる。山間部の森林保護に小中高校生が実習授業の一環として活用するのも一案である。

 届けていただいたタケノコでタケノコご飯を炊いた。タケノコの煮物も作った。タケノコご飯はシンプルにタケノコと醤油だけ。でも具のタケノコは、大切りにしてたっぷり入れた。普段食べている玄米でなく、白いご飯を使ったタケノコご飯。贅沢!

②      子どもの頃からシナチクに憧れた。今でこそスパーなどで出来合いのシナチクを買うことができるが、当時は食堂やラーメン屋でしか食べられなかった。チャーシューよりシナチクが好きだった。シナチクは誰でも簡単に作れるものだと思っていたが、そうではないと知った。私は上にのっているシナチクが美味なら旨いラーメンである。最近なかなか見つけられない。

③      滅多に食べることができないが、京都のタケノコ専門料理の店で食べるタケノコのサシミは旨い。アクがない。

 

カナダで同じ学校の生徒たちに竹に関する頓珍漢な質問を多くされた。日本人は竹をとうやって食べるの?竹の床って痛くない?竹が世界に繁茂すれば、そんな質問もなくなるかな。私がこれを書いている書斎から見える裏庭のタケノコは今日も数センチ伸びた。

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