備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

チキン何チャラ

2011-12-25 12:41:39 | 料理・食材
クリスマスという名の『ニワトリ受難日』に、我が家も『チキン何チャラ』という強迫観念メニューを遂行する運びとなった。
拙宅の場合、御馳走感を出すにはオーブン料理が一番。薪ストーブや暖炉があるご家庭なら、特別なスタイルではないだろうけれども。

マイクロウェーブ調理器具は小生には些か理解が及ばない部分がある。

『鍋を覗く・煙を見る・裸火を管理する・熾きを調整する』という直接的な情報があるなら判りやすいのだけれど、ジワジワっと化学変化をおこしていく食材が電磁波保護シートのアチラでおこっているのはなんとも……調理の実感が無い。なので性にあわん。

それゆえ、この装置に限っては細君の管轄である。よって子供達にとってオーブン料理の花形はママ。父の権威なし。
オーブン料理って父権の象徴だった気がするけど……。まぁ、いいや。


パリパリの皮を失敗無くする為には、フライパンで先に表面を焼いておくらしい。そして野菜やハーブをあしらって、いざオーブンへ。ふむふむ。

 (これがさ、ダッチオーブンとかなら簡単なんだけどな。←まだ言い訳)



焼けるまで、子供達はオーブンのタイマーを見て、細君は焼け具合を見て、小生は何を呑むべきか酒を見て……。皆、ワクワク。


クリスマス寒波の下、それぞれの家に小さな灯りが灯っている。
日常のささやかな喜びの連なり。今年はこれが一番しみじみとするなぁ。
気仙沼以来、『当たり前の有り難さ』を感じている。

子供達皆に「全ての星の下、祝福されてあなたは生まれた」そう言ってあげたいクリスマスの夜。

「誰かの誕生日の前祝ってだけじゃないぞ」と思いつつ……酔っ払い。


そういや、この日、一番感謝せんとあかん対象はニワトリさんだなぁ。

南無。(-人-)

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