巣窟日誌

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選挙・候補者のウェブサイト

2004-04-27 10:56:35 | 政治と選挙
先日、蓮舫氏の参院選出馬のことを書いたが、重大な勘違いをしてしまっていた。どうやら彼女の選挙区は「東京選挙区」だったらしい。で、4月22日の自分の投稿に、自分でトラックバックすることになってしまった。

あの日の記述を書くにあたって、蓮舫氏のウェブサイトはチラリと見た。それでも「比例区」と誤解したままだった理由のひとつは、ウェブサイトの情報がそれほど具体的ではなかったからだ。しかし、これはサイト作り手のせいではない。

候補者のホームページには、自分の立候補に関する具体的な事項が書けないのだ。

3年前の参院選ではネットを担当していた。選挙戦に入る前には、「どの選挙に出馬するのかが、ホームページに具体的に書いてない。これでは、いつ・どこから出るのかが、わからない」と外部からかなり指摘を受け、「私どもに任せれば、もっと具体的に書いてあげましょう」とWeb関係の業者(および個人)が複数コンタクトしてきた。が、政治活動期間中の候補者の活動にはきびしい制限があり、そのような内容のことを具体的に表明してしまうと、たちまちどこからか当局に通報が行き、お取調べが入ってしまう。

しかし、立候補する側としては、自分がいつ・どこから・何の選挙に出るかを、早めにアピールしたい。

そこで、こういう場合のウェブサイトには、「この夏、国政をめざす」と書いておいたりする。「国政をめざす」といえば、「国会議員に立候補すること」、「この夏」にある国政選挙といえば「参院選」ということになる。選挙区については、活動している地域をいくつか挙げることで「北海道だ」「全国だ」と、読み手に検討をつけてもらおうということになる。「わたしに投票してくれ」とも言えないし、書けないので、「皆様のご指導・ご支援を…」という表現になる。

さてウェブサイトは選挙には思ったほど利用できない。

政治活動期間中の制限に加え、選挙活動に使える手段の中に含まれて入ないからである。そのため、選挙の公示とともに、候補者のウェブサイトは、応援サイトも含めて、更新を停止しなければならない。ここでうっかりサイトの更新をしてしまうと、対立陣営がたちまち然るべき機関にこの違反を通報してくれて、ひと悶着起こるかもしれない。

当選の暁に、ウェブサイト上で当選御礼などをしてはいけない

これも公職選挙法違反になる。「ホームページに当選御礼がない」というクレームが結構あった。(「選挙に当選したら、シランプリなんですね! 結局あなたも、他の政治家と同じだったんですね」)。「まずいかなぁ」と思いつつ、仕方がないので違反覚悟で文責をスタッフ名(つまり私の名)にし、独断で小さく当選御礼を出した。
独断でやってしまったのは、候補者本人が選挙期間に入るや否や夢うつつになってしまい、何の判断もできる状態ではなかったからだ。

たしか、夜中の3時ごろに「当選御礼」の文字と短いコメントをアップしたが、ありがたくも、さっそく朝一で事務所にクレームの電話がきた。選挙違反を見つけようと、皆で躍起になっているわけだ。