ビクトリノックス

わたしの持っているビクトリノックスはサイバーツールというやつで、基本的な十徳ナイフの機能のほかに、コンピュータ修理のためのツールがついている。

日常でサイバーツールを携帯する人間がどれだけいるかは知らないが、現在は下手をすると自分のデスクも筆記用具もないところで、いろいろ仕事をしなければならないことがある。（嫌味たらしく、画板を下げて仕事にいこうかと思ったこともあるよ。相手の目の前で写生スタイルで画板の上に書類の1枚でもはさんで…さ。）しかも出先でコンピュータの内部をチェックしなければならないこともごくまれに発生するので、重宝していたりする。

でも、どちらかといえば実用的な用途より、仕事先での話題づくりに役立っているような気がする。どんな話題を提供するかというと、「あそこに変な女がいる」だ。わたし自身もむかし同僚の男性がビクトリノックスを持っているのをみて「変人」だと思ったから、まぁ、そんなものだろう。

もちろん、日常使いでも役立っている。何といってもはさみの部分。はさみつきのビクトリノックスを持っている女性の中には同じことをしている人が複数いると思うが、ビクトリノックスのはさみは枝毛を切るにはとても具合が良い。刃の長さといい、持ち具合といい、左右どちらの手で使えるところも。