映画的・絵画的・音楽的

映画を見た後にネタバレOKで映画を、展覧会を見たら絵画を、など様々のことについて気楽に話しましょう。

ギター合宿

2009年10月18日 | 音楽
 私が通っている加藤ギター・スクール恒例の合宿が、今年も先週の連休に開催されました。

 合宿先のペンションが赤城山の麓にあるため、車で行くには関越道を通らなくてはならず(高崎JCTから「北関」に入ります)、それも時期が秋の連休中ということもあり、いつも高速道路の出発点から大変な渋滞に巻き込まれます。
 今回は特に、高速料金の大幅引下げが既に実施されていますから、これまでにも増して混雑が予想されました(平日ならば2800円位のところが、1600円で済みます〔練馬~駒形〕)。
 それで11日の日曜日は、朝5時起きして準備に取り掛かり、8時には家を出ました。

 台風18号が本州を縦断した直後の晴天続きということもあって、やはり例年通り関越道は渋滞の連続、結局、途中の嵐山SAを過ぎるあたりまでノロノロ運転せざるを得ません(通常ならば1時間くらいで行けるところが、結局4時間かかりました!)。
 ただ、何回も同じ時期に同じ場所に出向いていますから、ひどい渋滞は織り込み済みで、ソレをなんとかやり過ごすために、車内で聞くCDを何枚も用意します。今回は、スガシカオ「FUNKAHOLiC」、くるり「魂のゆくえ」、コブクロ「CALLING」といったところを聞きながら、4時間を過ごしました。

 そんなこんなで、正午頃、ようやっと目的地手前にあるソバ屋に到着〔このソバ屋「大富屋」は、舞茸の天ぷらの付いた「せいろ」が有名なお店で、合宿に参加する生徒の集合場所になっています〕、皆で一緒にうどんやソバを食べてから、合宿先のペンション「がるば」に向かいます。

 午後は、ペンションに併設されている音楽室にて、生徒や講師の方が出演するコンサートが、3時半から5時くらいまで開催されました。
 私も出演しましたが、何しろ聴衆は教室の生徒だけなのでそんなには上がらないとはいえ、やっぱり家で練習している時のようにはいきません。まあアマチュアですから、演奏がうまくいこうがいくまいが何の問題もないところ、先の発表会でもうまくできなかった曲が今度もということになると、やはり落ち込んでしまいます!
 コンサートのトリは、講師の川村先生による「アルハンブラの思い出」ほか。

 コンサートの後は、演奏した曲の録音です。場所と機材が良好な条件で録音されたものを聞くと、自分の演奏を隅々まで客観的にチェックすることができ、演奏の向上につながる、というのが加藤先生の考えです。
 確かに、演奏しながら耳に入ってくるものは、こうして録音されたものとはまるで違っていることに驚きます。もしかしたら、演奏最中は、自分に都合の良いように聞こえるよう自分でフィルターをかけてしまうのかもしれません。加えて、頗る性能の良い機材で録音すると、通常ではあまり気にならない音までキチンと入ってしまうのですからなおさらです。

 私が録音した曲はやや長めでしたので、続けて3回も緊張しながら演奏すると、ひどく疲れてしまい、弾き直して録音すべき個所がたくさんあっても、気力が続かなくなってしまいます。
 それでもなんとか録音が済むと、7時からようやく夕食です。ペンション「がるば」では、自分の畑で採れた食材をふんだんに使った美味しいフランス料理が出されます。久しぶりに会った人たちと、ワインなどを飲みながら談笑するのは、この上なく楽しいものです。

 そうしておしまいは、加藤先生を中心にしたミニ・コンサート〔画像は、去年の合宿の際の加藤先生〕。
 加藤先生の独奏があったり、川村先生等のプサルタリーとの合奏があったりして、またたくまに9時を過ぎてしまいます。

 それにしても、ギターの素晴らしい独奏とか、ギターとプサルタリーとの息の合った合奏を、こんなに少ない人数で、こんなに近くで、それも大層親密な雰囲気の中で聴くことができるというのは、なんと贅沢な時間の過ごし方でしょう!まるで、バロックかロココ時代の宮廷にいるかのようです。普通は、音楽会といったら、300人とか500人もの人が集まります(シンフォニーならば2,000人といったオーダーでしょう)。ただ、そんな大人数の入るホールでしたら、ギターとかプサルタリーの良さは十分に発揮されません。それがここでは、演奏者とさほど変わらない人数の聴衆しかいない中で、素晴らしい演奏をそばで直接耳にすることが出来るのですから、これ以上のことを望むべくもありません!

 その夜は早めに就寝し、翌日は、帰りの渋滞に巻き込まれないよう、朝9時にペンションを出発したところ、お昼前には自宅に帰り着きました。

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