今朝きちんとその時間はテレビの前で一分間の黙祷を捧げた。阪神大震災のあの日から28年、つぶった目の裏に浮かんだもの。
今年はどういうわけか、友人や知人の子供達の歳をずっと数えてしまった。あの時この世にもう生まれていた子、まだ影も形もなかった子……。
バースくんは自慢ぢゃないが暗算が苦手(社長のお墨付まである)合わせる手に祈りを、頭の中はなかなかに出せない答えに四苦八苦した。
28年という年月は長いか短いか。それは人それぞれだし、一人の人間の中でも見たり立つ角度によって長ったり短かったりする。
ボクの歩いてきた道というところで考えれば、あっという間の28年だったような気もする。
ベットで眠っているボクに、本箱の扉が開いてバサバサと本が降って来たあの感触は今でもはっきりと覚えているし、ついこの前の気がする。
反面この28年には個人的にも次々と大きな節目を迎えた。確かに今朝も本箱の横のベットで目覚めたことには変わらないけれど、
周囲の様子や当たり前だけれど自分の体も大きく変わっている。そう思うと28年は結構な長さ。そして暗算する。
あの時の赤ん坊がもう30前、随分と結婚することに悩んでいた友人のところの子も今や大学を出て立派な社会人、
生まれていても、生まれていなくても、彼らにあの地震の実感はない。ボクだって遠く離れて震度4、なんの被害を受けたわけではないけれど。
あの年の秋、列車から見たどこまでも続く仮設住宅の風景の思い出はいつまでもモノクロだ。
一分間目を閉じて様々なことに思いを巡らせたけれど、目を開いた瞬間に思ったことは、
「エンジン全開今日も元気に出発進行です!」ということだった鳥取のイベント情報サイト ジャングルズーム
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