DUKE Train

主要ニュースだけでなく国内ローカル、海外面白ニュースまでアップしています。

南廻線の名物列車、全線電化に伴い引退へ 名残惜しむファンが殺到

2020年12月19日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運

(2020/12/19 12:16 中央社フォーカス台湾)

「藍皮普快車」






(台北中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)南廻線の知本(台東県)-枋寮(屏東県)間で進められていた電化工事が完了し、20日に開業する。これに伴って役目を終える同線の名物列車「藍皮普快車」に別れを告げようと、連日大勢の鉄道ファンが詰め掛けている。

南廻線は台東-枋寮を結ぶ全長98.2キロの路線。このうち知本-枋寮間が、台湾で唯一電化されていない区間だった。全線電化によって、高雄-台東間で最大27分、高雄-花蓮で最大39分と、所要時間が大幅に短縮される。23日から新しい時刻表に切り替わる予定。

藍皮普快車は台東-枋寮間を片道約2時間強かけて1日1往復する各駅停車。台鉄が50年以上使用してきた旧型客車が使われており、ディーゼル機関車がけん引する冷房の無い客車に乗り込み、窓を開けて沿線の山や海の景色を満喫できることから「解憂火車」(憂さ晴らし列車)と呼ばれ、利用者に愛された。引退後は修復され、観光列車に転身する予定。

最後の“憂さ晴らし”体験を求める人々は、バックパッカーや家族連れ、夫婦連れ、団体客などさまざま。台鉄は11月末から、通常3両の客車を5両に増やして対応しているものの、それでも満席の日が続いているという。

コメント