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私の愛聴盤(第7回)

2013-03-21 | 私の愛聴盤
第7回はフィル・ウッズの「ウッドロアー」を取り上げました。

フィル・ウッズ、本名 Philip Wells Woods
1931年11月2日生まれで御年82歳、マサチューセッツ州スプリングフィールド出身
マンハッタン音楽院を卒業した後は、同じアルト・サックス奏者のリー・コニッツと同様に、ピアニストのレニー・トリスターノの影響を受けましたが、ビ・バップの演奏にも磨きをかけ、ソニー・スティットやキャノンボール・アダレイなどと共に、チャーリー・パーカーの後継者の一人と言われた時期がありました。
またウッズは、チャーリー・パーカーの未亡人と結婚し、パーカーの2人の遺児の継父となったことでも有名になりました。
余談ですが、当時ソニー・スティットは、あまりにパーカーに似ていると言われたため、これを嫌ってテナー・サックスに専念した時代もありました。

ウッズは米国で数多くの録音を残した後、1968年にフランスに渡り、ヨーロッパのミュージシャンを集めて「ヨーロピアン・リズムマシーン」を結成し、「アライブ・アンド・ウエル・イン・パリ」という名盤を残しています。(1968年11月14日録音)
このアルバムには1曲目に、故ロバート・ケネディの暗殺にインスパイやされ、彼に捧げた「アンド・ホエン・ウィ・アー・ヤング」という曲があり、最後のほうでネイチャー・ボーイのフレーズが出てきて、長い演奏の13分55秒が終わります。
実は私はこのアルバムで、初めてフィル・ウッズの演奏に出会い、これも懐かしいレコードの内の1枚です。
ウッズは1975年の初来日の時には「ジャパニーズ・リズムマシーン」というアルバムも作り、これも70年代の名盤となっています。
 

話を本題に戻します。
「WOODLORE」
 
PHIL WOODS(as) JHON WILLAMS(p) TEDDY KOTICK(b) NICK SYABULAS(ds) 
1956年11月25日録音
1. WOODLORE
2. FALLING IN LOVE ALL OVER AGAIN
3. BE MY LOVE
4. ON A SLOW BOAT TO CHINA
5. GET HAPPY
6. STROLLIN’ WITH PAM

このアルバムはウッズのデビュー1年後の最も初期の録音ですが、既に完成された内容となっており、アップ・テンポの1曲目の後のスロー・バラードは絶品です。
4曲目のスロー・ボート・トゥ・チャイナはソニー・ロリンズの他、多くのミュージシャンが取り上げている有名曲で、この曲も私のお気に入りの1曲です。
この他にスタンダードの3、5曲目、そして自分の娘に捧げた6曲目と、いずれも名演です。
LPの裏面にあるアイラ・ギドラーのコメントに、以下のような記述があります。
Soul : very soulful ; no doubt that his roots are deeply in jazz
Swing : swings very hard and can get・funky too
Ideas : always thinking and searching, especially rhythmically fine melodic sense
Technical skills : marvelous command of his instrument and beautiful, singing sound

プレステッジ・レーベルのこのオリジナル盤は、時々市場に出回っていますが、とても高額なので私には縁遠いので、国内盤で聴いていますが、最近米国の「QUALITY RECORD」のカタログに、このレコードのリストが掲載されました。
この会社の他のアルバムを何枚か聴いてみたところ音質が良かったので、発売されたら購入したいと思っています。

コメント
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