あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤(第190回)

2024-04-28 | 私の愛聴盤
第190回はレッド・ロドニーが1955年にシカゴのユニヴァーサル・スタジオで録音したクインテットのアルバムです。

「MODERN JAZZ FROM CHICAGO」 Fantasy 3-208
  
 1. Taking A Chance On Love
 2. Dig
 3. Red Is Blue
 4. Clap Hands, Hear Comes Charley
 5. On Mike
 6. The Song Is You
 7. You And The Night And The Music
 8. Laura
 9. Hail To Dale
10. Jeffie
11. Rhythm In A Riff
12. Daddy-O
Red Rodney (tp) Ira Sullivan (ts, tp) Norman Simmons (p) Victor Sproles (b) Roy Hayes (ds)
録音 1955年6月

この録音当時、既に薬物にドップリと浸かっていて、しばしば演奏活動が中断されていましたが、その合間を縫って数回の録音が行われていますが、そのいずれもが名演集であり、その中で時々取り出して聴いているこのアルバムを取り上げました。
2管によるクインテットの演奏で、相方を務めるアイラ・サリヴァンは曲によってトランペットとテナーサックスを使い分けており、「On Mike」では2本のトランペットによるバトル演奏を聴くことが出来ます。
1曲目の「Taking A Chance On Love」は、テーマの前に8小節のイントロを追加しており、トランペット、テナーサックス、ピアノが順次ソロを取ってテーマに返すパターンの典型的なハードバップです。
「Red Is Blue」は、8小節に渡るベースの独特なリズム・パターンを経た後、レッド・ロドニーがテーマ部をミュートで演奏していますが、ちょっとミステリアスな雰囲気を持った曲想で、アイラ・サリヴァンのテナーに移ってからは開放的となり、中間部ではレッドもオープン・トランペットで柔らかくて明るい音色に替わっています。
「Clap Hands, Hear Comes Charley」は、ベースを除く4人がそれぞれ交互にソロを取りますが、特にアイラ・サリヴァンのテナーとロイ・ヘインズのドラムスが見事な演奏を展開しています。

また、次の2曲はアイラ・サリバンを除く4人の演奏となっていて、「The Song Is You」は、レッド・ロドニーのソフトでレガートを中心としたスムースなトランペット・ソロが魅力的で、中間部ではノーマン・シモンズのピアノ・ソロも大きくフューチャーされており、後半ではトランペットとロイ・ヘインズの4バースを経てテーマに戻っています。
一方の「Laura」は、ゆったりしたテンポの中で、ミュート・プレイの妙が聴ける演奏となっていてこちらも名演です。

「Rhythm In A Riff」は、そのタイトル通り幾つかの音が繰り返し演奏されるバップの典型的な形の曲で、テーマの後はレッド・ロドニーがスキャットを交えたヴォーカルを披露し、続くアイラ・サリヴァンのテナー・サックスは特に輝いて聞こえます。

各曲の演奏時間は3分前後と短いですが、同時期に活躍したローチ・ブラウン・クインテットに負けず劣らずのハードバップが詰まった濃い内容の演奏集です。

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女性歌手のジャケ買いレコード

2024-04-24 | JAZZ
蘭出身のリタ・ライスは好きな歌手の一人ですが、掲載したのは彼女のアルバムの中でジャケットに惹かれて20年近く前に購入した国内盤です。

「THE COOL VOICE OF RITA REYS NO.2」 PHILIPS P 08010 L
  
 1. Old Devil Moon
 2. Star Eyes
 3. The Song Is You
 4. Keepin' Myself for You
 5. Falling in Love with Love
 6. Spring Can Really Hang You Up the Most
 7. He's My Guy
 8. No Greater Love
 9. Please Be Kind
10. Where Are You ?
11. They Didn't Believe Me
12. Only a Moment Ago
Rita Reys (vo) Pim Jacobs (p) Rudy Jacobs (b) Wessel llcken (ds)
Dissevelt and Corduwener and their orchestras
録音 1957年

これは、リタ・ライスの2枚目のアルバムで、彼女が32歳の時の録音で、ピム・ヤコブスのピアノ・トリオにオーケストラを被せた豪華な伴奏となっています。
レコードのA面は、良く知られた曲が並んでいることから大抵はこちら側を聴くことが多いです。
1曲目の「Old Devil Moon」は、ピアノ・トリオとオーケストラのバランスが良く、アレンジも決まっていて、その中を気持ちよく歌うリタ・ライスがこれまた良いです。
この曲は、アニタ・オディもアルバム「SINGS THE MOST」で歌っていますが、いずれも名唱だと思います。
続く「Star Eyes」も同様に聞きごたえがある1曲です。
また、「The Song Is You」、「Falling in Love with Love」、「He's My Guy」のようにアップ・テンポの曲を始め、「Spring Can Really Hang You Up the Most」「Keepin' Myself for You」「No Greater Love」のようなゆったりしたテンポ等のいずれの曲もペースを崩さす、歌詞を大事に歌っていて好感が持てます。
なお、全曲を通して、4つをしっかり刻むルディ・ヤコブスのウオーキング・ベースが少し強調されて録音されており、全体を引き締める効果を上げています。


下の米国盤のレコードは、上記のレコードとはタイトルもジャケットも異なっていることから、昨年ヤフオクで購入しました。
最近になって、彼女のレコードを整理しながら順次聴いていたところ、この2枚は同じものであることが解りました。
ジャケットは上記、音質は下のものが1枚上であり、結局のところ2枚を残すことになりました。

  

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私の愛聴盤(第189回)

2024-04-21 | 私の愛聴盤
第189回はジョージ・ルイスとラグタイム・バンドのアルバムです。

「Jazz at Vespers」 RIVERSIDE RLP 12-230
  
1. Just a Little While to Sray Here
2. Bye and Bye
3. The Old Rugged Cross
4. Sometimes My Burden Is Hard to Bear
5. Down by the Riverside
6. Just a Closer Walk with Thee
7. Lord, You've Been Good to Me
8. When the Saints Go Marching In
Avery “Kid” Howard (tp) Jim Robinson (tb) George Lewis (cl) Alton Purnell (p) 
Lawrence Marrero (bnj) Alcide “Slow Drag” Pavagean (b) Joe Watkins (ds)
録音 1954年2月21日

これはニューオリンズで有名なプリザベーション・ホールを彷彿とさせる演奏集で、「Down by the Riverside」や「When the Saints Go Marching In」のような良く知られている曲も入っており、バンジョーが刻むリズムが心地よく、今から35年ほど前に行ったニューオリンズでのライブを思い浮かべながら聴いています。

「Just a Little While to Sray Here」「Bye and Bye」「Down by the Riverside」「Just a Closer Walk with Thee」の4曲は、ヴォーカルが主役となっていますが、記載がないので誰が歌っているのかは不明ですが、その中で「Just a Closer Walk with Thee」は、バス・ドラの“ドンドン”とした地面に響くリズムと、トランペットとクラリネットがこれに絡んで心躍る演奏です。
リーダーのジョージ・ルイスのプレイは「The Old Rugged Cross」「Sometimes My Burden Is Hard to Bear」で彼の特徴であるヴィブラートを聴かせたソロがたっぷり楽しめます。

最後の2曲もヴォーカル入りですが、「Lord, You've Been Good to Me」は、ピアノを含めた楽器奏者のプレイも楽しめるし、続く「聖者が町にやってくる」は、コーラスや奏者の紹介も順次入ってエンディングにふさわしい演奏となっています。

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富士吉田市の新倉山浅間公園

2024-04-17 | 日記
富士吉田市の観光スポットに「新倉山浅間公園」があります。
ここから眺める五重塔と富士山のコントラストは素晴らしく、特にこの時期は桜も加わって多くの観光客で賑わいます。
今朝の地方紙に、この場所の記事が掲載されていたので取り上げてみましたが、過去に私も幾度かここに掲載しています。
なお、右側の記事(写真)は、18日の朝刊に掲載されていましたので追加掲載しました。

  

数年前からは海外からの観光客も増えて、この五重塔(忠霊塔)の近くまで行くには、列に並んで長い時間待たなければならず、絶好の撮影場所に着いたと思ったら数分でトコロテンのように押し出されてしまうため、最近は桜の季節には行かないようにしています。

そこで、過去に撮った写真を掲載しました。
最初の3枚は2019年4月に撮影したものです。
当時はまだ専用の展望台は無く、車も神社の直ぐ下の駐車場に留めることが出来て398ある階段を登って目的の場所に行くことが出来ましたが、今は現場から離れた所にある駐車場からシャトルバスで移動し、新しく設けられたU字路を登って行くことになっており、また駐車場料金も有料(千円)となっています。

  

下の写真は、昨日(4月16日)に遠方からこの場所を撮ったもので、青の矢印部分が五重塔です。



YouTubeにこのスポットの展望デッキからのライブ配信があります。

5月3日のライブ配信を追加しました。

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麻布台ヒルズに行ってきました

2024-04-14 | 日記
休日を利用し、ファミリーを伴って、麻布台ヒルズに行ってきました。


主目的は、森ビルデジタルアートミュージアム「エプソンチームラボボーダレス」を観ることでしたが、森JPタワー33階のスカイロビーが4月18日まで解放されていると言うことで、ミュージアムに入る前に立ち寄りました。

好天に恵まれて街並みが一望でき、東京タワーが直ぐ近くに見えました。
   


その後、本日の目的であった「チームラボボーダーレス」の会場に入りました。
   

光と音の芸術は時間の経過と共に変化していき、同じ場所に留まっていても飽きることは無く、沢山の写真を撮った中で、その一部を紹介します。
   

   
   

    

   

   


ミュージアムの中には魚のお絵かきコーナーがあり、書いた絵をスキャナーで読み取ると、隣にある大型スクリーン上で泳ぎ廻るという仕掛けになっていて、現代の優れた技術にも驚かされました。
下に掲載した4枚の絵は家族が書いたもので、スクリーン上に現れた後、かなり長い間動き回っていました。
   
スクリーン上でこの絵に触れると、素早く動いたり涙を流したりと、様々な表情を示しました。
   

光と音に加え、ミラーを効果的に使い、カラフルな彩色による動く映像が時間と共に変化していき、入場してから3時間があっという間に過ぎてしまいましたが、満足した内容でした。
   

コメント (2)
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2024年4月の富士山

2024-04-11 | 富士山
朝の河口湖から、冨士と桜を撮りました。
撮影場所は写真の位置ですが、今朝は湖面に映った逆さ富士が綺麗でした。

  

桜は5分咲きですが、富士山とのコントラストが見事でした。

   

今朝の気温は1℃で肌寒かったですが、海外からの観光客もこの景色を堪能していました。

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ジーン・クルーパのリーダー・アルバム

2024-04-10 | JAZZ
ジーン・クルーパーといえば、ベニー・グッドマン・グループでのセッションが直ぐに浮かんで来ますが、ここに掲載したのは彼が主役となった2枚のアルバムです。
1枚目は、チャーリー・ヴェンチュラをフューチャーしたカルテットです。

「GENE KRUPA QUARTET」 VERVE V6-8584
  
 1. Tickle Toe
 2. Come Back to Sorrento
 3. Undecided
 4. Sophisticated Lady
 5. Cry Me a River
 6. Hello Dolly
 7. Stomping Waltz
 8. I Love You
 9. Take The “A” Train
10. Misty
11. I'm Getting Sentimental Over You
12. Flying Home
Gene Krupa (ds) Charlie Ventura (ts, bs) John Bunch (p) Nabil Totah (b)
録音 1964年1月29日、2月5日

リーダーのジーン・クルーパは、1曲目の「Tickle Toe」でベニー・グッドマン・トリオで聞き慣れたドラミングが、また「Hello Dolly」では、全員によるスイングが心地よく、ジーン・クルーパも冴え渡っています。

バリトン・サックスが主力楽器のチャーリー・ベンチュラが吹くテナー・サックスにも注目してみると、ブローで迫る「Come Back to Sorrento」「Sophisticated Lady」や、泣きの「Cry Me a River」が絶品ですが、チャーリー・ベンチュラは「I Love You」から「I'm Getting Sentimental Over You」の4曲でバリトンを吹いていて、強烈なアタックと「Misty」のような重低音によるバラードで、その実力を存分に活かしています。

なお、「Flying Home」でソロを取るベーシストのNabil Toathについては、初めて知りましたが、アルバム裏面の記載によると、チャーリー・パーカー、ズート・シムス、ハンプトン・ホース、秋吉敏子を始め多くのミュージシャンとの共演があるそうです。


2枚目は、上記のアルバムから凡そ10年前の録音で、ベニー・グッドマン・カルテットのメンバーによるリーダー抜きのトリオに、ベーシストを加えたカルテットで、グッドマン縁の曲をピックアップして演奏しています。

「GENE KRUPA・LIONEL HAMPTON・TEDDY WILSON」 MGC-681
  
1. Avalon
2. Just You, Just Me
3. Blues For Benny
4. The Man I Love
5. I Got Rhythm
6. Moonglow
7. Airmail Special
8. Body And Soul
Gene Krupa (ds) Lionel Hampton (vib) Teddy Wilson (p) Red Callender (b)
録音 1955年7月31日

アップ・テンポによる 「I Got Rhythm」「Airmail Special」は、いずれも圧巻の演奏で、ジーン・クルーパのかけ声もしっかり記録されています。
一方で、「Moonglow」「Body And Soul」のようなゆったりとした曲は、ライオネル・ハンプトンやテディ・ウイルソンの美しいフレーズによる演奏が見事ですが、やはりベニー・グッドマンのクラリネットが欲しい気分になります。

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私の愛聴盤(第188回)

2024-04-07 | 私の愛聴盤
第188回はジョニー・スミスのアルバムで、古い音源をモノラルカートリッジで鳴らしてみました。

「Moonlight in Vermont」 ROOST LP 2211
  
 1. Moonlight ion Vermont
 2. Tabu
 3. Tenderly
 4. Cavu (**)
 5. A Ghost of a Chance (*)
 6. Joguar
 7. Star Fell on Alabama
 8. Where or When
 9. I'll Be Around (**)
10. Cherokee (**)
11. Yesterdays (**)
12. Vilia (*)
Johnny Smith (g) Stan Getz (ts) Zoot Sims (ts)(*) Paul Quinichette (ts)(**)
Stanford Gold (p) Eddie Safranski (b) Arnold Fishkin (b) Don Lamond (ds)
録音 1952年/1953年

これは、端正でクールなサウンドが特徴であるジョニー・スミスが、3人のテナー・サックス奏者を迎えてのセッションです。

このアルバムの中で、ジョニー・スミスの特長が良く現れているのはレコードA、B面の最初にある「Moonlight ion Vermont」と「Star Fell on Alabama」の2曲ですが、「Moonlight ion Vermont」の他に「Tenderly」において、スタン・ゲッツがこれまた良い味を出しています。
一方で、以外なのはアップ・テンポによる「Tabu」や「Cherokee」で、これがジョニー・スミスかと耳を疑いたくなるようなフィンガー・ワークでグイグイと迫ってきます。
また、3人のテナー奏者の音の変化も楽しめ、「I'll Be Around」や「Yesterdays」ではポール・クインシェットの巧さも光りますが、やはりジョニー・スミスにはスタン・ゲッツが一番合っているように感じます。

ジョニー・スミスの代表的な1枚でもあるこのレコード、
フラット・ディスクで初期のものでありながら、古い録音故にテープの収縮による回転むらが少し気になるところがあります。

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