あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ヴィレッジ・ヴァンガードのトミー・フラナガン

2018-07-29 | JAZZ
当月掲載のトップを飾ったトミー・フラナガンですが、締めも彼のライブ盤としました。
「NIGHT AT THE VANGURED」 UPTOWN RECORDS UP27.29
  
Introduction
1. SAN FRANCISCO HOLIDAY
2. GOODBYE MR. EVANS
3. OUT OF THE PAST
4. A BIDDY DITTY
5. WHILE YOU ARE GONE
6. ALL GOD′S CHILDREN
7. LIKE OLD TIMES
TOMMY FLANAGAN(p) GEORGE MRAZ(b) AL FOSTER(ds)
録音 1986年10月18,19日 Village Vanguard

数多くのリーダー・アルバムを排出しているベテラン・ピアニストですが、ライブ盤というと先のスイス・モントルーでの録音ぐらいしか思い浮かびません。
これは以前から10曲入りのCDで持っていましたが、最近レコードを入手しました。
このライブ盤は、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでの音源で、録音エンジニアはルディ・ヴァンゲルダーです。
リーダーとしても伴奏者としてもピカ一のフラナガンが、良き伴侶であるジョージ・ムラーツに、ここでは控えめにプッシュするアル・フォスターを伴って、繊細で、しかも音に芯のあるピアノが上手くバランスして収められています。
当夜の曲目は、ジャズ・ミュージシャンのオリジナルを中心にしたプログラムで、あまりなじみのないものばかりですが、日本のライブであれば全く異なった選曲になっているのかも知れません。
レコードの冒頭にはクラブの雰囲気が伝わってくる聴衆の話し声や調音のための音出しから始まって、メンバー紹介へと、正にこれからライブが始まるという雰囲気作りがなされています。

このジャズ・クラブはビル・エヴァンスの2枚の録音が名盤としてありますが、私も過去に2度行ったことがあり、特に印象深いのは1992年9月の当時日本ではあまり知られていないジョシュア・レッドマンのカルテットでした。
その夜のプレイは、初期のブルーノート時代のジョー・ヘンダーソンのライブを再現したかのようだったと記憶しています。
今となってはメンバーや曲目は覚えていませんが、当時のライブと同時期に彼の初リーダー・アルバムが録音されています。
  

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私の愛聴盤(第120回)

2018-07-22 | 私の愛聴盤
第120回はエリック・アレキサンダーの「ジェントル・バラッズ」です。
「GENTLE BALLADS」 VEHUS TKJV-19146
  
1. THE MIDNIGHT SUN WILL NEVER SET
2. LEFT ALONE
3. CHELSEA BRIDGE
4. SOUL EYES
5. HERE′S TO LIFE
6. GENTLY
ERIC ALEXANDER(ts) MIKE LeDONNE(p) JOHN WEBBER(b) JOE FARNSWORTH(ds)
録音 2004年3月1, 2日

ジャズ・マンによるバラード・アルバムは、ストリングスを配置したものを含め数多くあります。
その中で、エリック・アレキサンダーのこの1枚は、日本人の手による凡そ14年前の録音で、音に特徴のあるヴィーナス・レコードからのものです。
1992年にシカゴのデルマーク・レーベルから「STRAIGHT UP」(DE-464)でデビューした時から注目してきた一人であり、その音は適度な太さと艶を持っていてハード・バップの神髄をストレートで表現していることから、当時は片っ端から聴いていた時期がありましたが、次から次へと発売された関係で、その全てを聴くことは出来なくなりました。
 
その後Criss Cross、そして日本のALFA JAZZを経て本アルバムであるVENUS RECORDSへと、またNEW YORKのHIGHNOTEなどへの録音もあります。
その中で、今回取り上げたバラード・アルバムは数ある彼の作品の中で出来具合から上位にランクされる1枚であると思っており、CDよりレコードで聴く機会が多いです。

このアルバムでの注目は1曲目の「真夜中の太陽は沈まず」で、ふくよかなトーンで豪快、且つ繊細で余裕をもった演奏を展開しています。
CDには10曲が入っていて、「HARLEM NOCTURNE」や、「MIDNIGHT SUN」も演っていますが、それがLPでは6曲となり、自身のオリジナル1曲の他、マル・ウォルドロンの曲が2曲入っています。
「LEFT ALONE」は、ジャッキー・マクリーンのアルト・サックスによる名演がありますが、テナー・サックスで演奏するのは珍しいし、また「SOUL EYES」は、ラストのカデンツァも素晴らしく、「COLTRANE」の中の同曲とも聴き比べてみても、エリック・アレキサンダーの演奏はこれらに劣らずの内容であると思っています。
   

なお、このバラード・アルバムは「Ⅱ」として、もう1枚発売されていますが、私は最初のほうが好みです。
 

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モントルーのナベサダ

2018-07-15 | JAZZ
モントルーの最後は、我らのナベサダさんの登場。
彼のグループのここでの演奏は1970年、73年に続きこれが3回目となり、レコードとしては初回に続き、これが2枚目となります。
「SWISS AIR」 CBS SONY SOPN 159
  
1. MASAI STEP
2. TANZANIA E
3. SWAY
4. WAY
5. PAGAMOYO
渡辺貞夫(sn, as, fl) 本田竹廣(p) 川上 修(b) 守 新治(ds)

これは1975年の録音ですが、当時はアフリカ音楽に傾注していた時期でもあり、ここでのプログラムも全て現地語のタイトルとなっており、ライブともあって、とてもエキサイティングな演奏を展開しています。
サダオさんは「TANZANIA E」において、アルト・サックスでテーマを吹いた後ソプラニーノに持ち替え、本田のピアノ・ソロを挟んで激しいプレイを繰り広げており、この楽器がこの曲に良く合っていると思います。
続く「SWAY」はバラードで、サダオさんのふくよかなアルト・サックスと、本田の美しいタッチの音色を聴くことが出来、そのまま次の「WAY」へと続く構成が、とても自然な流れとなっています。
なお、最後に収録されている「PAGAMOYO」はフルートで演奏されますが、時間の関係でフェイド・アウトとなっています。
解説によると、「TANZANIA E」と「SWAY」の間で演奏されたようですが、サダオさんの要望による収録だそうです。
このアルバムは、当時若かったリズム隊の中で、マッコイ・タイナーにも似た力強い本田のピアノも一聴の価値があります。


なお、山下洋輔トリオも過去にヨーロッパ・ツアーを慣行していた時期に、モントルーにも出場しており、ヨーロッパの山下洋輔として、過去に登場しています。
  
 
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モントルーのアラダー・ペゲ

2018-07-13 | JAZZ
続くモントルー関連は、ハンガリーのレジェントであるアラダー・ペゲと、そのグループが1970年に出演した時の再演集で、2013年8月18日の紹介記事からここに再登場です。
「MONTREUX INVENTIONS」 HANGAROTON SLPX 17418
  
1. FALLING LEAVES
2. IMPRESSIONS
3. SCHERZO
4. RONA BLUES
5. MONTREUX INVENTIONS
6. MOON RIVER
7. I COULD HAVE DANCE ALL NIGHT
8. PELER
9. BABY CAR
ALADAR PEGE(b, cello, bg) BELA LAKATOS(p, org) GEZA LAKATOS(ds)
MIHALY RADULY(ts, fl) JANOS NEMETH(ts) MARTA SZABOKY(p)

1曲目の「FALLING LEAVES」はシャンソンの「枯葉」、そしてヘンリー・マンシーニの「MOON RIVER」や、マイ・フェア・レディからの「踊りあかそう」等、なじみの曲はいずれもピアノ・トリオで演奏されます。
これらは西側でのライブということもあり、ペゲにしては珍しく聴衆受けする曲を取り上げています。
そして「IMPRESSIONS」というオリジナル曲で自由奔放な一面を見せたり、元来ハンガリー交響楽団の出身だけあって「SCHERZO」というクラシック調のオリジナル曲を取り上げています。
いずれの曲も、リーダーのペゲを中心とした構成となっており、ベースが前面に出るとこのようになってしまう典型的な演奏です。

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モントルーのフィル・ウッズ、そしてロリンズ

2018-07-08 | JAZZ
フィル・ウッズが1968年に結成した「ヨーロピアン・リズム・マシーン」は、ダニエル・ユメールとヘンリ・テキシェの強力リズム・セクションに、ジョルジュ・グルンツのピアノというスイス・フランス連合のトリオを入れたカルテットで、モーダルな部分とバラードによるプログラムです。
「AT THE MONTREUX JAZZ FESTIVAL」 MGM SE-4695
  
1. CAPRICCI CAVALESCHI
2. I REMEMBER BIRD
3. AD INTINITUM
4. RIOT
PHIL WOODS(as) GEORGE GRUNTZ(p) HENRI TEXIE(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1曲目の「CAPRICCI CAVALESCHI」は速いテンポの曲で、次から次へと繰り出すウッズのアドリブに、乱れることなくしっかり追従するリズム隊の演奏を聴くことが出来ます。
また、ジャズ評論家として著名なレナード・フェザーが作曲したバラード調の「I REMEMBER BIRD」は、時には激しく、そして、カーラ・ブレイの「AD INTINITUM」からハービー・ハンコックの「RIOT」まで、リズム・マシーンという名に相応しく、息もつかせぬプレイの連続となるライブ盤です。


一方のソニー・ロリンズは、
お得意とするカリプソ・ナンバーを盛り込んだ楽しい演奏で、メンバーに「MASUO」が参加しているのも貴重です。
「THE CUTTING EDGE」 MILESTONE M-9059
  
1. THE CUTTING EDGE
2. TO A WILD ROSE
3. FIRST MOVES
4. A HOUSE IS NOT A HOME
5. SWING LOW, SWEET CHARIOT (*)
SONNY ROLLINS(ts) STANLEY COWELL(p) 増尾好秋(g) 
BOB CRANSHAW(elb) DAVID LEE(ds) MTUME(perc) 
RUFUS HAREY(bagpipes) (*)

バート・バカラックの往年の名曲である「A HOUSE IS NOT A HOME」は、ちょっと悲しい恋の歌、
そして、マクダウェルのピアノ曲である「森のスケッチ」からの「TO A WILD ROSE」というアメリカ原住民の歌を基にした「野ばらに寄す」や、黒人霊歌も取り上げていて、ゆったりとしたテンポのこれらの曲もロリンズならではの演奏となっています。
その「SWING LOW, SWEET CHARIOT」は、バグパイプ奏者も入れ凡そ15分に渡って多彩なサウンドを繰り広げています。

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2018年7月の富士山

2018-07-02 | 富士山
昨年の7月1日は強風と雨にたたられましたが、今年は予想外の速さで梅雨が明けたこともあり、晴れの山開きとなりました。
写真は一夜明けた朝の富士山で、稲と野菜の緑色とのコントラストが見事です。
地方紙の朝刊と共に掲載しました。


お山の中央部分には、登山道と山小屋も見ることが出来ます。
  

好天に誘われてか、近くの藪には小鹿が現れました。


7月10日追記
山梨県側は本日から富士山へのマイカー規制が行われます。


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モントルーのトミー・フラナガン

2018-07-01 | JAZZ
スイス、レマン湖の辺で毎年7月に開催されるジャズ・フェスティヴァル、
現在はジャズを始めとしてロック、ブルース、ブラジル、レゲェ等、多彩なジャンルの音楽の祭典となっていますが、1960年代後半から始まったこのフェスティヴァルの中で、ジャズ系の録音盤だけでも120枚を越えるアルバムが発売されています。
その中で、スイス・モントルーと言えば、ビル・エヴァンスの3枚が有名ですが、今月は手持ちレコードの中からランダムに抽出してみました。
最初は1977年のトミー・フラナガン・トリオです。
「MONTREUX′77」 PABLO 2308 202
  
1. BARBADOS
2. MEDLEY
a. SOME OTHER SPRING
b. EASY LIVING
3. MEDLEY
a. STAR CROSSED LOVERS
b. JUMP FOR JOY
4. WOODYN′ YOU
5. BLUE BOSSA
TOMMY FLANAGAN(p) KETER BETTS(b) BOBBY DURHAM(ds)

大きいホールでの演奏、
聴衆を意識してか有名曲をズラッと並べたプログラムで、
2つのメドレーの冒頭で演奏される「SOME OTHER SPRING」と「STAR CROSSED LOVERS」は、共にピアノ・ソロですが、続いてトリオへと展開していく流れがとても自然です。
「STAR CROSSED LOVERS」は、エリントン+ストレイホーンのコンビによる美しいバラードで、シェイクスピア作品に因んだ“Such Sweet Thunder”中の1曲です。
最終曲の「BLUE BOSSA」、
ボサノバ調のこの曲を、キーター・ベッツのベースが台無しにしているところが惜しいです。

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