あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ドリュー・グレスの凡そ20年前の録音(CD)

2023-11-29 | JAZZ (CD)
ベーシストのドリュー・グレスの2004年の2管編成によるアルバムを聴きました。

「7 BLACK BUTTERFLIES」 PREMONITION RECORDS 90767
 
1. RHINOCEROS
2. BRIGHT IDEA
3. NEW LEAF
4. ZAFTIG
5. BAS RELIEF
6. BLUE ON ONE SIDE
7. WING & PLAYER
8. LOW SIUNG / HIGH STRUNG
9. LIKE IT NEVER WAS
DREW GRESS (b) RALPH ALESSI (tp) TIM BERNE (as)
CRAIG TABORN (p) TOM RAINEY (ds)
録音 2004年2月23, 24日

ニューヨークを中心に活躍しているメンバーでのセッションを記録した1枚で、凡そ20年前の録音ながら今聴き直してみても新鮮で、正統派でありながら新しい感覚のサウンドを聞くことが出来るアルバムです。
リーダーのドリュー・グレスは、ソロでもバックでもきっちりとしたビートを刻んでおり、5曲目の「BAS RELIEF」では59秒と短い演奏ですが、絶妙なベース・ソロを聴かせてくれます。
また、ジュリアス・ヘンフィルのDOGON A.D.を聴いてからジャズに傾倒していったと言うアヴァンギャルド・サックス・プレイヤーのティム・バーンは、ここでも随所で吹きまくっていますが、フリーキーな音をまき散らす訳でも無く、高いテンションでのプレイを維持しています。

一方、「WING & PLAYER」「LOW SIUNG 」及び「LIKE IT NEVER WAS」の3曲は、アレンジが施されたスロー・テンポで演奏されており、アンサンブルの部分とクライグ・タボーンのピアノが美しい響きを奏でていて、他の曲の「動」に対し「静」の演奏でうまくバランスを取っています。

なお、ドリュー・グレスについては、辛島文雄と共演したアルバム(CD)を、過去にここで取り上げています。
こちらもこの機会に聴き直して見ましたが、ジャック・ディジョネットとの3者の素晴らしい演奏を堪能しました。

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晩秋の1曲(オータム・イン・ニューヨーク)

2023-11-26 | JAZZ
「秋」をテーマにした曲には「枯葉」の他にも色々ありますが、晩秋には「ニューヨークの秋」がよく似合います。

この曲も多くの演奏や歌唱があり、このコーナーで関連アルバムを一度掲載していますが、まだまだ多くあるこの曲の中から、インストとヴォーカルの両方で取り上げて見ました。

最初は、タル・ファーロウのその名もタイトルが「ニューヨークの秋」です。

「AUTUMN IN NEW YORK」 VERVE MG N-1097
  
TAL FARLOW (g) GERRY WIGGINS (p) RAY BROWN (b) CHICO HAMILTON (ds)
録音 1954年11月15日

タル・ファーロウは、最初のコーラスで6弦をフルに使って絶妙はソロを披露した後、2コーラス目からは伴奏陣が加わり彼の特徴でもある野太く特徴のある音色でメロディとコードをうまくコントロールして演奏しており、それを後ろで支えるレイ・ブラウンのベースがクローズ・アップされています。

もう1枚もギターの演奏で、こちらのケニー・バレルは8小節のフリーなイントロを加えた後は、最初のコーラスをベースとのデュオで、続いてドラムスを加えたトリオで演奏されますが、タル・ファーロウより洗練されたモダンなプレイで、ニューヨークのマンハッタンを連想させる演奏となっています。

「BLUE LIGHTS Vol.1」 BLUE NOTE ST-81596
  
KENNY BURRELL (g) SAM JONES (b) ART BLAKEY (ds)
録音 1958年5月15日


歌ものの中で真っ先に挙げるのが、ジョー・スタッフォードのこれまたタイトルが「ニューヨークの秋」からの1曲です。
このジャケットは、タル・ファーローのアルバムと同様に秋のマンハッタンを描いたもので、構図も色合いも似ています。

「AUTUMN IN NEW YORK」 Capitol ECJ-50064
  
1. AUTUMN IN NEW YORK
2. SMOKE GETS IN YOUR EYES
3. IF I LOVED YOU
4. ALMOST LIKE BEING IN YOU
5. MAKE BELIEVE
6. THROUGH THE YEARS
7. SOMETIMES I´M HAPPY
8. IN THE STILL OF THE NIGHT
9. SOME ENCHANted EVENING
10. THE BEST THINGS LIFE ARE FREE
11. JUST ONE OF THOSE THINGS
12. HAUNTED HEART
録音 1955年3月

それから、この曲を歌っている中で、エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの共演を聞くことができる1枚があります。

「ELLA AND LOUIS AGAIN」 VERVE MG V 4017
  
1. DON´T BE THAT WAY
2. MAKIN´ WHOOPEE
3. THEY ALL LAUGHED
4. COMES LOVE
5. AUTUMN IN NEW YORK
6. LET´S DO IT (LET´S FALL IN LOVE)
7. STOMPIN´ AT THE SAVOY
8. I WON´T DANCE
9. GEE BABY AIN´T I GOOD TO YOU
ELLA FITZGERALD (vo) LOUIS ARMSTRONG (vo) 
OSCER PETERSON (p)

エラは最初のコーラスを担当し、“Autumn in New York”の歌詞の中の“New York”のフレーズ部分を強調しており、ルイはセカンド・コーラスを歌った後、トランペットに持ち替えて1コーラスを、そして再びエラがリードする形で、ルイは後ろでオブリガート風に歌うという6分間の共演がこのアルバムの聴き所となっています。

なお、このアルバムは過去に掲載している「ELLA FITZGERALD AND LOUIS ARMSTRONG」に続いてのレコーディングです。


余談ですが、この「Autumn in New York」は同タイトルで2000年に映画になっており、11月21日にはタイミング良くNHKBSで放送がありました。
物語は、ウイル(リチャード・ギア)とシャーロット(ウィノナ・ライダー)が歳の差カップルとして切ない恋愛を展開するストーリーで、ニューヨークの景観も見事に映し出されています。



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秋の名曲(枯葉)

2023-11-22 | JAZZ
秋に関連した1曲と言えば、真っ先に挙げるのが「枯葉」ですが、その中でインストものの一番は、訳あってキャノンボール・アダレィがリーダーとなった「SOMETHIN´ ELSE」だと思います。

「SOMETHIN´ ELSE」 Blue Note BLP 1595
  
1. AUTUMN LEAVES
2. LOVE FOR SALE
3. SOMETHIN´ ELSE
4. ONE FOR DADDY-O
5. DANCING IN THE DARK
MILES DAVIS (tp) CANNONBALL ADDERLEY (as)  
HANK JONES (p) SAM JONES (b)  ART BLAKEY (ds)
録音 1958年3月9日

コメント不要のこの演奏は、繰り返し聴いても全く飽きず、マイルス・デイビスのトランペット・フレーズは鼻歌で歌えるほどになっています。

そして、ピアノ・トリオではビル・エヴァンスのリヴァーサイド盤を挙げたいと思います。

「PORTRAIT IN JAZZ」 RIVERSIDE RLP 12-315
  
1. COME RAIN OR COME SHINE
2. AUTUMN LEAVES
3. WITCHCRAFT
4. WHEN I FALL IN LOVE
5. PERI´S SCOPE
6. WHAT IS THIS THING CALLED LOVE ?
7. SPRING IS HERE
8. SOME DAY MY PRINCE WILL COME
9. BLUE IN GREEN
BILL EVANS (p) SCOTT LaFARO (b) PAUL MOTIAN (ds)
録音 1959年12月28日

ピアノ・トリオのアルバムの中では、ウイントン・ケリーの演奏も上位にランクされますが、エヴァンスはこの曲を度々演奏していて、毎回同じフレーズのイントロの4小節が印象的です。


歌ものは圧倒的に女性歌手のアルバムが多いですが、その中でもリタ・ライスのこのアルバムに収められている “枯葉” は上位にくると思います。

「JAZZ PICTURES」 PHILIPS UCJU-9057 (P 08062 L)
  
 1. I´M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER
 2. AUTUMN LEAVES
 3. CHEROKEE
 4. POOR BUTTERFLY
 5. CAN´T WE BE FRIENDS ?
 6. I GET A KICK OUT OF YOU
 7. I REMEMBER CLIFFORD
 8. TANGERINE
 9. SPEAK LOW
10. WHAT´S NEW ?
RITA REYS (vo) PIM JACOBS (p) WIM OVERGAAUW (g) RUUD JACOBS (b) KENNY CLARKE (ds)
録音 1961年10月12日

リタ・ライスの上品で自然な流れの歌をサポートしているルード・ヤコブスのウォーキング・ベースと、節目節目でアクセントを付けるケニー・クラークのドラミングにより、アルバム全体の演奏が引き締まって聞こえます。

また、変わったところではドリス・デイが歌っているものがあります。

「DAY BY DAY」 COLUMBIA CL 942
  
 1. THE SONG IS YOU
 2. HELLO, MY LOVER, GOODBYE
 3. BUT NOT FOR ME
 4. I REMEMBER YOU
 5. I HADN´T ANYONE TILL YOU
 6. BUT BEAUTIFUL
 7. AUTUMN LEAVES
 8. DON´T TAKE YOUR LOVE FROM ME
 9. GONE WITH THE WIND
10. THE GYPSY IN MY SOUL
11. DAY BY DAY
DORIS DAY (vo) PAUL WESTON (condctor)

これはドリス・デイが、ポール・ウェストンの指揮による控えめで気品に満ち溢れ、心地良い伴奏でゆったりと唄う "枯葉"の他、"But Not For Me"、"Day By Day" 等々、選曲も素晴らしいバラードを中心に構成された癒しのアルバムです。

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私の愛聴盤(第184回)

2023-11-19 | 私の愛聴盤
第184回はリチャード(リッチー)・バイラークのECMレーベルにおけるタイトルの頭文字が共に「E」の2作品です。

1枚目は、リッチー・バイラークが27歳の時にレコーディングした最初のリーダー・アルバムで、硬質な響きを持つバイラークのピアノと、ビートの利いた音で迫るフランク・ツゥサの対比を随所に聞くことができます。

「EON」 ECM 1054 ST
  
1. NARDIS
2. PLACES
3. SEEING YOU
4. EON
5. BONES
6. MITSUKU
RICHARD BEIRACH (p) FRANK TUSA (b) JEFF WILLIAMS (ds)
録音 1974年11月

収録されている6曲の内、後半3曲がリッチー・バイラークの作品です。
1曲目のマイルス・デイビスの「NARDIS」は、12分にも及ぶ熱演となっていて、長いイントロを経てテーマが現れますが、バイラークのクリスタル的な音に絡んでくるフランク・ツゥサのベースが絶妙で、後半でロング・ソロを取るジェフ・ウイリアムスのソロを経てテーマに戻るという展開となっています。
同じピアノ・トリオのビル・エヴァンスのそれと比較して見てもこの演奏のインパクトは大きいです。
2曲目は、デイヴ・リーブマン作の耽美的なバラードですが、これをピアノ・ソロでじっくり聞かせてくれます。
3曲目はフランク・トゥサとバイラークの共作で、どこか懐かしいメロディが聴けるECMらしい演奏です。
アルバム・タイトルにもなっている「EON」は、ピアノが美しい響きを奏でるミディアム・テンポで、続く「BONES」はアップ・テンポの激しい曲で、いずれも3人が上手く融合しています。
最終曲の「MITSUKU」は、これまでの5曲とは異なった雰囲気を持ったエキゾチックな曲で、中間部でソロを取るトゥサにもスポットが与えられており、また、エンディングの纏め方はいかにもこれで演奏が終わりという印象を与えてくれます。


続いては、全曲ソロで構成された「Hubris」に続くECMレーベルへの3作目で、ECMでの最後のリーダー作です。

「ELM」 ECM 1142
  
1. SEA PRIESTESS
2. PENDULUM
3. KI
4. SNOW LEOPARD
5. ELM
RICHARD BEIRACH (p) GEORGE MRAZ (b) JACK DEJOHNETTE (ds)
録音 1979年5月

最初の作品からベースとドラムスが替わったことで、サウンドにも変化が出ていて、どっしりとしたジョージ・ムラーツのベースが演奏に安定感をもたらし、ジャック・ディジョネットの多彩なドラミングが邪魔にならず、上手く纏まっています。
全曲リッチー・バイラークの作品となっていることもあり、アルバムの統一感があります。
1曲目の「SEA PRIESTESS」は大海原を連想させる雄大な曲想で、演奏が徐々に熱気を帯びて行き再び静かに終わるという構成になっています。
2曲目の「PENDULUM」はポール・ブレイの曲想に似ていて、一聴すると彼の演奏のようにも聞こえるし、これに呼応するディジョネットのドラミングと絶妙な間を持ってピッチを刻むムラーツのベースは素晴らしいの一言です。
続く「KI」は、フリー・リズムにおいて、ピアノとベースの対話による小品で、2人の合間を縫ってディジョネットのドラミングが鋭く切り込んでくるというスリルある演奏で、バイラークのピアノの響きがキラキラと輝く名演です。

「SNOW LEOPARD」は、ディジョネットの高速なシンバルレガートからスタートし、これにムラーツのヴァンプなベースが加わって演奏が進行して行きます。
前半は3者による激しいやり取りが続き、中間部ではそのテンポを維持したままベースとドラムスの攻防となりますが、ムラーツはディジョネットの激しいドラミングに触発されてか、いつになく熱くなっているように感じます。
途中フリーの即興演奏を挟んで、後半は豪快で且つ繊細なドラム・ソロを経てミドルテンポによる3人のインタープレイで終演となるこのアルバム一番の演奏です。
一方、タイトルとなっている「ELM」は、ピアノの響きに重点を置いた演奏で、これに絡むベースとドラムスが絶妙な間を取りながら進行して行きますが、中間部でのムラーツの絶妙なソロも聞きどころとなっています。

多くのピアノ・トリオ・アルバムがある中で、このアルバムは、3人の技量を含めピアノ・トリオの現代版として最上位に上げられる作品だと思います。

なお余談ですが、これだけ実力のあるリッチー・バイラークのECM作品が3作のみで終了し、しかもその全てが市場から消えてしまっているのですが、これにはECMのプロデューサーであるマンフレット・アイヒヤーとのあるトラブルから、アイヒヤーがバイラークのリーダー・アルバムと客演参加の音源の全てを廃盤扱いにしてしまったことによるものだそうです。

この2枚を改めて聴いてみて、この素晴らしいECM作品が再び市場に出て、万人に聞いてもらえることが出来ることを願ってやまない一人でもあります。

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2023年11月の富士山

2023-11-18 | 富士山
今日は、富士の麓で3年ぶりに開催されたゴルフコンペに参加しました。
日の出後、暫くは晴れていたのですが、コースに出る頃には一時的に曇り空になりました。
その後は晴れ間も出たためゴルフ場からの富士山をカメラに収めました。

下は、朝の出かける前とゴルフ場の練習場からの写真ですが、昨夜の雨でかなりの降雪がありました。
  

気温は7℃で、風は冷たかったですが、日が差すと暖かさも感じました。
  

このコースで一番標高が高い場所からの写真で、1,197mからの打ち下ろしは爽快でした。
 

全てのコースから富士が見える訳ではありませんが、以下に富士がうまく撮れたものを掲載しました。
   

  

午前10時にスタートし午後3時30分にはコースアウト出来たので、スコアはともかくとして久しぶりにリフレッシュ出来た1日でした。

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チェット・ベイカーの後期のライブ盤

2023-11-12 | JAZZ
チェット・ベイカーの、蘭のクラブでのライブの模様を収めたレコードが発売されました。
この演奏は、これまでCDでしか聴くことが出来ませんでしたが、同じレーベルから2枚組レコードとして発売されました。

「LIVE AT NICK'S」 Criss Cross Jazz 1027
  
1. THE BEST THING FOR YOU IS ME
2. BROKEN WING
3. BEAUTIFUL BLACK EYES
4. THIS IS ALWAYS
5. I REMEMBER YOU
6. LOVE FOR SALE
CHET BAKER (tp, vo) PHIL MARCOWITZ (p)  SCOTT LEE (b) JEFF BRILLINGER (ds)
録音 1978年11月30日

チェット・ベイカーは、1988年5月に58歳で亡くなっていますが、その凡そ10年前の演奏です。
彼の後期の演奏は好不調の波があり、中には聴くに堪えないような演奏もありますが、その中でもこの日の演奏は好演の部類に属する内容で、ライブということから1曲あたりの演奏時間も長いです。

1曲目の「THE BEST THING FOR YOU IS ME」は、アップ・テンポで快調に飛ばすご機嫌な演奏で、往年のチェットを連想させル内容ですが、ラッパの音色がソフトなことからフリューゲルホーンにように思います。
「BEAUTIFUL BLACK EYES」は、チェット自身が “ウエインショーターの曲をボサノバで演奏する” との紹介がありますが、実際はLou McConnellが作った曲とされているようです。
そして、この曲は幾度もレコーディングされていることから、チェットのお気に入りの曲のようですが、ここでの演奏は、そのどれよりもテンポを落として丁寧に音を紡いで行っており、17分を超える長さを感じさせない内容となっています。

この日のチェットはコンディションも良かったようですが、「THIS IS ALWAYS」と、続く「 I REMEMBER YOU」ではヴォーカルとスキャットを披露しており、最初の曲はアップ・テンポで、続いての曲はテンポを落として変化を付けていて、歌声はオンマイクで迫ってくるようで迫力があります。

全体に音質は良好で、フィル・マコーウイックの素晴らしいピアノ演奏もあり、聴き応えのあるアルバムです。

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暖かい立冬となりました

2023-11-09 | 日々の暮らし
季節外れの暑さが続いた今年は11月に入っても各地で夏日を記録しています。
富士山には10月5日に初冠雪があり、その後も一時的に降雪がありましたが、それもこの暖かさと雨の影響ですっかり溶けてしまいました。
下は、レーダードーム館を背景にした10月5日の初冠雪と、その後の降雪を撮ったもので、この時はかなりの積雪がありました。

 

更に下は、10月24日の画像と、11月8日の大半の雪が溶けてしまった富士山です。
周りの木々は、次第に色づいていくのに対して、お山の雪はどんどん溶けてしまっています。

 


昨日は暖かい立冬でしたが、次の季節は確実にやってきます。
富士吉田市近辺は紅葉が真っ盛りとなり、これからは急速に秋が深まっていきます。
道の駅富士吉田の近くにある「鐘山の滝」の紅葉と、会社の駐車場のモミジを掲載しました。
このモミジを室内から窓越しに撮った1枚を追加しましたが、中央部に反対側の窓ガラスが写り込んでしまいました。

  

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野菜と秋の果物

2023-11-08 | グルメ
実家の畑で大きく育てたカリフラワーを戴いて来ました。
通常の大きさのブロッコリーと比較すれば、その大きさが分かると思います。
採れたてで新鮮な野菜を茹でて食べましたが、歯ごたえよろしく美味しかったです。



また、友人が長野県に旅行に行ったお土産にと、その帰りに届けていただいた林檎と柿ですが、
大きいサイズの品種は「アイカの香り」、そして小さいサイズは「名月」というのだそうです。
但し「名月」は、群馬県が出所ですが、長野県でも生産されているようです。



「名月」は酸味は無く甘い味で、「アイカの香りは」少し酸味を含んではいるものの「名月」に似た味の共に美味しい林檎でした。

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スコット・ハミルトンの新譜を聴く

2023-11-05 | JAZZ
米国出身のスコット・ハミルトンが英国のレーベルと新規契約をして、ロンドンのPizzaExpress で収録したライヴ盤が発売されたので、早速聴いてみました。
ライブということもあり、演奏時間が長く、9曲が2枚のレコードに収められています。
なお、掲載したジャケットの写真は、ファクトリー・シールの上から撮ったため余りクリアではありません。

「AT PIZZAEXPRESS LIVE」 PX RECORDS PXRLP 1001
  
1. THE BREEZE AND I
2. POINCIANA
3. THE MORE I SEE YOU
4. BLUE “N” BOOGIE
5. TIN TIN DEO
6. BLACK VELVET
7.THE GIRL FROM IPANEMA
8. PURE IMSAGINATION
9. THE SUMMER WIND
SCOTT HAMILTON (ts) DAVE GREEN (p) JOHN PEARCE (b) STEVE BROWN (ds)
録音 2022年4月15日-16日

スコット・ハミルトンがジャズの表舞台に登場した1970年代後半は、ジャズが一層多様化してフュージョン(クロスオーバー)が流行りだした頃でしたが、彼が現れてその演奏を聞いた時は突然時計の針が20年近くも逆回りしたようで、話題沸騰となったことを今でも記憶しています。
スコット・ハミルトンは、デビュー以降一貫してそのスタイルを守っており、ここに収められているラテンやボサノヴァの曲も暖かく、モダンでありながらスイング感たっぷりな演奏で、繰り返し聴いても全く飽きません。

そして、アルバムの最初に収録されているThe Breeze and Iの他、このアルバムの多くの演奏をyoutubeで聴くことが出来ます。

なお、3曲目の「THE MORE I SEE YOU」は、スコット・ハミルトンが凡そ20年前にVENUS RECORDに、同じ編成で録音したレコードがあったので聞き比べてみました。
上記のアルバムのリズム陣は英国のミュージシャンで固められていますが、こちらは米国人がサポートしていて、エディ・ヒギンズのピアノ・トリオにスコット・ハミルトンが加わった形となっています。
このレコード特有のカッティングであるからして、ハミルトンのテナーは少し力強さを感じるし、ピアニストがリーダとなっていることからもリズム陣のサポートが際立って聞こえます。
また、イントロとエンディングに別の曲を織り込んでいることから、一瞬違う曲かと勘違いしそうです。

「MY FOOLISH HEART」 VHJD-191
  
SCOTT HAMILTON (ts) EDDIE HIGGINS (p)  STEVE GILMORE (b)  BILL GOODWIN (ds)
録音 2002年9月26日

そして、内袋にはスコット・ハミルトンとこの演奏に関する情報が記載されています。

  

上記の内袋には、スコット・ハミルトンの今の姿が写っていますが、下のアルバムはデビュー2年目の1978年にProgresssiveレコードから発売された6枚目のリーダー・アルバムで、ジャケットの裏面には若き日のハミルトンを見ることが出来ます。
このアルバムは、2人のベテラン・ピアニストがレコードの片面づつを担当していることからか、ハミルトンのプレイは緊張感に溢れていて、プレイも音質もよりハードです。

「THE GRAND APPEARANCE」 Progressive 7026
  

スコット・ハミルトンは1954年9月12日生まれであるからして、丁度69歳になったばかりですが、これからもスイングを中心とした心温まる演奏を期待しています。

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菅野邦彦ピアノ・ソロ・アルバム(2/2)

2023-11-01 | JAZZ
菅野邦彦のピアノ・ソロの2回目(3枚目と4枚目)で、こちらは、AUDIO LAB. の2枚に比べて演奏スタイルも録音も異なる印象のアルバムです。

3枚目は、菅野の演奏の特徴である高音部のシングル・トーンは抑えめにして、中音部を中心にメロディを弾いており、菅野邦彦の異なった一面が見える演奏集となっています。

「SOLO」 TRIO PA-7190
  
1. MY ONE AND ONLY LOVE
2. MOOD
3. DEAR OLD STOCKHOLM
4. SPRING
5. YOU ARE TOO BEAUTIFUL
6. WHO CAN I TURN TO
7. I GET A KICK OUT OF YOU
8. DREAMING OF HOME AND MOTHER
9. MEDLEY
Where the boys are ~ All the things you are ~ Seacret love
録音 1976年12月14日 東邦生命ホール

彼のオリジナルである「MOOD」と「SPRING」は美しい小品ですが、それ以外はよく知られたスタンダードを淡々と弾いているところを、編集なしにそのまま流して収録しているように自然に音出しが行われています。
それは最後の3曲をメロディ形式で弾いている部分にも現れており、ニール・セダカの「Where the boys are」からスタートするという粋なプログラムです。
また、「PORTRAITS Ⅱ」でも演っていた「DEAR OLD STOCKHOLM」は、菅野自身による短いイントロを付けてテーマに入りますが、特に味付けせず淡々とメロディを弾いています。
「DREAMING OF HOME AND MOTHER」は、「旅愁」と題され “ 更け行く秋の夜 旅の空の・・・” の歌詞で知られた翻訳唱歌で、哀愁を持ったメロディが切なく、またエンディングに工夫がされています。
余談ですが、この曲は2007年に日本の歌百選にも選ばれています。


4枚目は、全曲スタンダードで占められています。

「STARLIGHT SOUVENIR」 WARNER PIONEER M-12507
  
 1. LUSH LIFE
 2. GONE WITH THE WIND (Tara´s Theme)
 3. AUTUMN IN NEW YORK
 4. HERE YOU ARE
 5. A PLACE IN THE SUN (from
 6. STARLIGHT SOUVENIR
 7. I FALL IN LOVE TOO EASILY
 8. STARDUST
 9. LOVE IS A MANY SPLENDORED THING
10. LITTLE GIRL BLUE
11. IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING
録音 1982年1月18日 アオイスタジオ

3枚目のトリオ盤より演奏する音の配置がより高音部に移動し、シングル・トーンも多用していて「ニューヨークの秋」ではまるで枯葉がヒラヒラと落ちて来るようであり、「STARDUST」は、煌めく星が想像出来るようにキラキラとしています。
ラブ・ソングである「I FALL IN LOVE TOO EASILY」は、タッチも柔らかく優しさに満ちており、最後に収録されている「 IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING」は、2分弱の短い演奏ながら締めくくりに相応しく、中高音を旨く使って最後はピアニシモで消えゆくように演奏が終了しています。

菅野邦彦のソロ・ピアノ演奏集の全4枚は、録音場所と使用している楽器が全て異なるという条件において、演奏は勿論のこと、一人のソリストによる音の響きの微妙な違いを聞き分けながら聴く楽しさがあります。

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