あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

熱海散策(2月25日)

2024-02-28 | 旅行
熱海散策の3日目は、予報通り朝から冷たい雨でしたので、気持ちが前に出ませんでした。
そのため、2カ所を巡って早めに帰ることにしました。

1)來宮神社
 熱海駅から徒歩で20分のところにある來宮神社で参拝しました。
 

 写真左から「稲荷社」「三峯社」「斎館」です。
 「斎館」には、47歳になる男性が厄除けを祈願して浜降りをする鳳輦神輿がありました。
   

 本殿の拝殿で二拝二拍一拝をして、
 

 国の指定天然記念物である大楠の周りを廻り、上方からもカメラに収めました。 
 資料によると、樹齢2100年超、本州1位の巨樹、幹周23.9m、高さ約26m だそうです。
 

 1時間ほどで、次の目的地へ
 
2)熱海梅園
 梅園に行くか否か迷った末、折角来たからと足を運びました。
 熱海市内で宿泊した証明書を出して、入場料の割引を受けた結果、一人100円でした。
 例年は今が見頃なのでしょうが、2月初旬の暖冬により大半の花は散ってしまったようで、雨の影響もあり入場者は少なく、期待しないで廻ってみました。
  

 大半は以下の通りで、松尾芭蕉の碑の近くにあった木々には花が残っていました。
 

 いずこの木々も、梅はほとんど散ってしまっています。
 梅見の滝と名付けられた場所の周りも、梅はありませんでした。
 

 梅園の奥にある「澤田政廣記念美術館」も鑑賞しました。(写真撮影は出来ませんでした)
 その周辺は、わずかに花が残っていました。


 この梅園は、他にも見どころがあるのですが、花が散ってしまっていることと冷たい雨のため、ここで戻ることにしました。
 昼食を食べようと、街の中心部に戻ってきましたが、駐車場は何処も満車で止めることが出来ず、そのまま帰宅の途につきました。
 考えてみたらこの3日間は、まともに昼食を食べていませんでした。
 よって、熱海に行ったら食べようと思っていた海鮮丼は、次回以降にお預けとなりました。

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熱海散策(2月24日)

2024-02-27 | 旅行
熱海散策の2日目は運良く晴れたので、今回の旅の目的の2つを実行しました。

1)初島へ
 宿から徒歩で船乗り場へ向かう途中、河津桜が満開でした。
 また、伊豆の山々の山頂付近は、昨日降った雪が残っていました。
   

 午前10時発の船で、目的地に向かいました。
 船が港を離れると、乗船客の差し出すお菓子を目当てに多くの鳥たちが追いかけてきました。
 孫は、その鳥に差し出した指をかまれました。
  

 鳥たちはかなり遠くまで船を追ってきました。
 船の中にはウミネコとユリカモメの見分け方が掲示されていました。
 クチバシが赤いのがユリカモメだそうで、写真から判断すると大半がユリカモメのようです。
 出船から25分ほどで、初島近くまで進んできました。
  

 初島に初上陸しました。
 乗ってきた船の後方には富士山が見えます。(少し雲が掛かっています)
  

 食堂街を抜けて、海岸に沿って周遊道を歩くことにしました。
 12軒が並ぶ食堂街の中で、さかやさんは「営魚中」という粋な看板を出していました。
 大きな石の数々は、江戸城修築に使った石の採取跡だそうです。
  

 蘇鉄の中央部には種のようなものが見えます。
 この島は「レモン」をPRしているようで、あちこちが黄色で塗られています。 
 伝説の松の木切株には、どんな伝説があったのか想像しながら次に進みました。
  

 この看板の矢印に従って、アジアンガーデンの脇を通って初島灯台へ向かいました。
  

 灯台に上ったことで、初めて灯器を間近で見ることができました。
    

 
 灯台からは直ぐ近くに大島、そして、利島・新島、房総半島がはっきりと見えました。
 富士山は未だ雲が掛かっていました。


 その後、先ほど通り過ごしたアジアンガーデンに立ち寄りました。
「空と海とブランコ」は、海に向かって揺れるスリルがありました。
 そして、ここにもレモンに関する案内がありました。
  

 6人の内5人は青が美しい「初島檸檬スカッシュ」をオーダーしました。
 レモンに甘い味が付いていて、ソーダとうまく合いました。
  

 帰る頃には、雲が動いて富士山が綺麗に見えました。
  

 これで初島ともお別れです。
 帰りも鳥たちが追いかけてきました。
 甲板に出ている人は少なく、皆さんお疲れモードです。
  

 再び熱海に帰って来て、満開の桜を眺めました。
 こちらは河津桜ではなく、早咲大島と言う品種だそうです。
 例年3月初旬から咲く花が、今年は既に満開になっていました。
  

 続いて、本日2カ所目の目的地に向かいました。

2)起雲閣
 熱海のメインストリートから少し入った所にある起雲閣に立ち寄りました。
 ここは大正~昭和に掛けての建物と、多くの文豪を始めとした著名人が滞在した記録が残されていました。
 

 最初に目に入ったのは海運王と呼ばれた内田信也により1919年に建てられた部屋に掛けてあった書です。
 続いて玉姫、玉渓の部屋を見て回りました。
 玉姫の部屋の天井にはステンドグラスが、また床には凡そ2万個のタイルが敷きつめられていました。
 玉渓は客人をお迎えした部屋で、TBSの「日曜劇場」で放送された木村拓哉主演の「華麗なる一族」の撮影にも使われたそうです。
   

 続いては、この部屋に縁のある人たちが紹介されていました。


 また、尾崎紅葉に関連した部屋もありました。
  

 大正のロマンを感じさせる金剛の部屋、そしてローマ風呂がありました。
  

 起雲閣に関する説明と最後に見たお部屋です。 
  

 お部屋の後は、外から建物と庭園を拝見しましたが、いずれもロマンを感じさせる眺めでした。



 風が吹いて肌寒かったですが、熱海に来たら是非と思っていた2カ所が廻れて満足の1日でした。
 一日中よく歩いたので、 万歩計は17,000歩を超えていました。

  2月25日に続きます・・・

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熱海散策(2月23日)

2024-02-26 | 旅行
2月の3連休を使い、長男家族を伴って熱海周辺を散策しました。
23日と25日は、あいにくの天候でしたが、予定通りの行動でした。
連休中ともあって、駅前の商店街を始め行楽ポイントはいずこも大勢の人で賑わっていました。

行った場所を写真と共に順次書き留めてみました。
1)MOA美術館
 みぞれ混じりの寒い日でしたが、狭い道路の曲がりくねった坂道を上った場所にありました。
  

 展示室は全部で6部屋あり、古い絵画や、書籍、食器、仏像などが展示してあり入館して最初に目に留まったのは、豊臣秀吉に縁のある黄金の茶室(復元品)でした。
 

 展示物の一部と、書物に関する説明書
   

 青い照明の中のエスカレーターと、その先にある円形ホールの天井、
 また、能楽堂の入口には、3月公演予定の案内が掲示されていました。
 屋外の壁には大きなレリーフがあり、天気がよければ日本庭園や建築物の見学も出来たのですが、今回は断念しました。
   

 なお、MOA美術館のアルファベットは、「Mokichi Okada Assosiation」のイニシャルです。


2)熱海駅前を散策
 MOA美術館から駅前の商店街に向かいました。
 駅の中にある店で見つけた静岡ビール、以前熱川の宿で飲んで美味しかったので、早速ロング缶6本を買いました。
 美味しそうな温泉まんじゅうは眺めただけでパス・・・。
  
 
 まる天の、魚介類の練り物の中から、タコの入ったタコ棒を買いました。
 昼食が未だだったので、これ1つでかなりボリューム感がありました。
  

 孫が食べたいと立ち寄ったBon Bon Berry、
 相方はイチゴ大福で、私はイチゴクリームを選択しましたが、中には団子が入っていました。
   

  2月24日に続きます・・・

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チェット・ベイカーの諸作を聴く(TWILIGHT ENNUI)

2024-02-25 | JAZZ
掲載したのは国内盤ですが、原盤はオランダのタイムレスからの「ミスターB」です。

「TWILIGHT ENNUI」 Timeless RJL-8090
  
1. Dolphin Dance
2. Ellen And David
3. Strollin'
4. In Your Own Sweet Way
5. Mister B
6. Beatris
Chet Baker (tp) Michel Grailler (p) Riccardo Del Fra (b)
録音 1983年4月18日

これは良く知られた4人のジャズメンのオリジナルを中心にしたプログラムとなっていて、ドラムレスによるトリオ編成というところからも、チェットがこれらをいかに演奏するかも興味深いアルバムです。

ハービー・ハンコックの「Dolphin Dance」を軽やかに、ホレス・シルバーの「Strollin'」は、高音部で苦しい部分も散見されますがファンキー色にならず、ディブ・ブルーベックの「In Your Own Sweet Way」は、ミス・トーンもありますがサラっとした感じのプレイとなっています。
また、前回掲載した「Chet Baker & Steve Houben」でも演っていたサム・リヴァースの「Beatris」は、多くのミュージシャンが取り上げている名曲ですが、シンプルな編成であるからしてこれもほぼ同じテンポで淡々とこなしています。

このアルバムにはチェットのオリジナルが2曲入っていますが、「Ellen And David」は美しいメロディを持ったバラードとなっていて、参加している3人がそれぞれソロを取っています。
一方の「Mister B」は、対照的にアップ・テンポで演奏していますが、これも同じ雰囲気を持ってマイペースの演奏に終始しています。

後期のアルバムの中では、2人の共演者のサポートにも支えられてチェットのトランペットが比較的良く鳴っており、このレコーディングは体調が良かった時の収録のように思います。

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チェット・ベイカーの諸作を聴く(C. BAKER & STEVE HOUBEN)

2024-02-21 | JAZZ
これはチェット・ベイカーの録音に、サックス奏者のスティーヴ・ホーベンとギタリストのビル・フリーゼルが参加した珍しいセッションです。

「Chet Baker & Steve Houben」 CARRERE 66171
  
1. This Is Always
2. Sweet Martine
3. Beatrice
4. Deep In A Dream
5. Once I Loved
Chet Baker (tp, vo) Steve Houben (as) Bill Frisell (g)
Dennis Luxion (p, elp) Kermit Driscoll (b) Bruno Castellucci (ds)
録音 1980年2月

このアルバムでのチェット・ベイカーは、「This Is Always」と「Deep In A Dream」の2曲で、いずれもけだるい感じのヴォーカルを披露しており、他はインストものとなっています。

その「This Is Always」は、4小節のベースによる導入部に続いて演奏がスタートしますが、チェットのヴォーカルはベース音に包み込まれた中で歌っているように聞こえ、続くトランペットも何となく弱々しく鳴っています。
一方ビル・フリーゼルのギターは、シングルトーンを生かし、彼にしては珍しくまるでジム・ホールのようなサウンドを醸し出しており、後半ではチェットがスキャットとヴォーカルを織り交ぜながら演奏が進行していきます。
続く「Sweet Martine」は3拍子で演奏されていて、チェットの他にスティーヴ・ホーベンの透き通るようなアルト・サックスと、デニス・ルクシオンのピアノが端正なソロを取っていますが、ここでのチェットは、スカスカ音のラッパで引き立役を担っているため、アルトが一層輝いて聞こえます。

ゆったりとしたテンポで演奏される「Beatrice」は、サム・リバースが書いた美しいメロディの曲で、チェットのお気に入りの1曲ですが、冒頭8小節のビル・フリーゼルのカッコ良いソロに続いてトランペットとアルトサックスによるユニゾンでテーマが演奏され、重量感あるドラムスとベースのバックに乗ってチェットのソロへと続いて行きますが、チェットのラッパはこのアルバムの演奏の中では一番輝いており、中間部ではビル・フリーゼルのシングルトーンによる貴重なソロをたっぷり聴くことが出来ることからして、このアルバム一番の出来であると思います。

「Deep In A Dream」は、ギターのイントロに続いてチェットがヴォーカルで登場がしますが、カーミット・ドリスコールの1小節を2つづつ刻むベースが歌と上手くマッチングしています。
最終曲の「Once I Loved」は、チェットとビル・フリーゼルが参加しておらず、ボサノバのリズムに乗ってスティーヴ・ホーベンのアルトと、デニス・ルクシオンのエレクトリック・ピアノがソロを取っています。


なお、このアルバムにおいて、注目のギタリストであるビル・フリーゼルがこのような演奏をしていることは貴重で、彼のジャズ・アルバムとしてはゲイリー・ピーコックとのデュオ作品もあり、こちらは特異なサウンドが一層増幅して聞こえます。
ビル・フリーゼルのプレイを良く知られたHome on the Range(峠の我が家)で聴いて見ると、フリーゼルのシンセサイザーに似たサウンドでディフォルメされたメロディが奏でられ、それにピーコックがベースで挑む展開となっており、他の演奏を含めフリーゼルの歪みを持った刺激的なギター・サウンドが楽しめます。

「Just so happens」 POSTCARDS 1005
 

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チェット・ベイカーの諸作を聴く(ONCE UPON A SUMMERTIME)

2024-02-18 | JAZZ
続いては、リーダー・アルバムとしては暫く間隔が空きましたが、この録音当時、活動拠点をヨーロッパに移していたチェットが、この制作にあたりニューヨークに舞い戻り、米国で活躍中のメンバーと行ったセッションであったことから、聴いていて演奏にも力がこもっているのが伝わってくる1枚です。

「ONCE UPON A SUMMERTIME」 Artists House AH 9411
  
1. Tidal Breeze
2. Shifting Down
3. ESP
4. The Song Is You
5. Once Upon A Summertime
Chet Baker (tp) Gregory Herbert (ts) Harold Danko (p)
Ron Carter (b) Mel Lewis (ds)
録音 1977年2月20日

ジャケットのデザインは、ピンボケ顔の若い時のチェットですが、内側には幼少から最期までの写真が掲載されています。


このアルバムでのチェットは、ヴォーカルを封印してトランペット1本で臨み、マイルス・ディビスが演奏している曲を3つも取り上げていて、「Shifting Down」「Once Upon A Summertime」ではミュート・プレイも披露しています。
また、アップ・テンポによる「ESP」では、か弱い部分は微塵も無く渾身の演奏となっています。
躍動感に満ちた「The Song Is You」では、メル・ルイスのドラミングによるサポートが効果を上げています。

レコードに収められている演奏は、時としてジャケットのデザインから想像することがありますが、当初はこのジャケットからは何も期待しませんでした。(出来ませんでした)
しかし聴いての感想は、相方を務めるテナー・サックスのグレゴリー・ハーバートがジョー・ヘンダーソン張りの豪快な音で、またロン・カーターのベースがブンブンと響いて快調であり、チェットもまた好演していていい意味で期待外れの1枚でした。
繰り返し聴きましたが、チェット・ベイカーのアルバムとしては上位にランクする1枚だと思っています。

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1955年のチェット・ベイカー(CD)

2024-02-14 | JAZZ (CD)
これまで掲載してきたのは1959年から1960年代迄のレコーディング・アルバムでしたが、この先は1970年代後半以降となることから、レコードはここで一端ブレイクし、1955年録音の2枚(CD)を取り上げてみました。

1枚目は、アムステルダム・コンセルトヘボウとスケベニンゲン・クアハウスの2カ所でのライブを収録したもので、ピアニストにリチャード・ツゥワージクが参加していることからも貴重な録音でもあります。

「Concerts in Holland」 55 Records FNCJ-5607
 
録音 1955年9月17, 18日

最初にチェット・ベイカーによるメンバー紹介があり、「Indian Summer」は、2カ所の演奏が収められていますが、トランペットは初日が、ピアノ演奏は翌日の演奏が優れているように感じます。
ヴォーカル入りは、「But Not For Me」「My Funny Valentine」「Someone To Watch Over Me」の3曲となっていて、「My Funny Valentine」はピアノとベースをバックにしっとりと歌っていますが、サビの前で突然録音が切れてしまっていて残念です。
この1950年代当時、ジャズマンとドラッグは切っても切れないところがあった中で、オランダの演奏は、ベーシストを除く3人がドラッガーであったことから演奏にも異様な雰囲気が感じられ、強い個性を発揮するツゥワージクのプレイも聴き所の一つです。
また、一方のチェットは、相変わらずの柔らかい音と強い感情でプレイしており、その対比が演奏によくでています。


2枚目は、パリ録音による8曲のスタンダードが入ったプログラムで、上記のアムステルダムの後、パリで客死してしまったツゥワーディクに替わってジェラルド・グスティンがピアニストを務めています。

「Jazz in Paris」 Universal 014 378-2
 
録音 1955年10月24日

こちらのパリ録音盤は、そこにある曲を淡々と演奏しているだけでハッとするような場面は殆ど無く、イージーリスニングを聴いているような錯覚に陥りますが、最終曲の「I'll Remember April」のみがミディアム・テンポによる軽快な演奏となっており、このアルバムの中で一番の聴き所となっています。

この2枚の録音日は、1ヶ月足らずの差ですが、ピアニストが替わっただけで演奏の質が大きく違ってくる一例のようです。

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チェット・ベイカーの諸作を聴く(BOPPIN' WITH)

2024-02-11 | JAZZ
続いては、マイルスのマラソンセッションの如く、こちらは1965年8月23日~25日の3日間の演奏を5枚のアルバムに分散して収録したものです。
5枚の内の4枚までが揃ったところで、以下の「BOPPIN' WITH」は2nd盤ですが、ジャケットが気に入っているのでこれを取り上げました。
アルバム・ジャケットはトランペットを吹いていますが、演奏は他のアルバムを含め全てフリューゲルホーンで通しています。

「BOPPIN' WITH」 PRESTIGE 7512
  
1. Go-Go
2. Lament For The Living
3. Pot Luck
4. Bud's Blues
5. Romas
6. On A Misty Night
Chet Baker (flh) George Coleman (ts) 
Kirk Lightsey (p) Herman Wright (b) Roy Brooks (ds)
録音 1965年8月

この5枚の演奏において、相方を務めるジョージ・コールマンは、1964年2月までマイルスのバンドに在籍していたこともあり、編成もマイルス・クインテットと同様であることからして彼の参加が大きく、それとダブって聞こえるところもあり、ジョージ・コールマンとカーク・ライトシーの的確なサポートが密度の濃いアルバムに仕立てています。

アップ・テンポによるオープンな「Go-Go」でスタートし、タッド・ダメロン作のバラード「Lament For The Living」では、フリューゲルホーンのソフトな音色がぴったりの演奏となっています。
「Romas」は変わったメロディを持ったブルースですが、テーマの後のチェットはこれをパラパラとスケールを吹くようなアドリブで見事に処理しています。
また、「On A Misty Night」では、フリューゲルホーンにミュートを付けるという、珍しいプレイを披露していて、テーマ部でのテナー・サックスとのユニゾンの響きが美しいです。


以下の3枚はいずれもOJC盤ですが、タイトルはマイルスの4部作に倣い、こちらも全て「IN'」となっています。

  

下は現在探している残り1枚の「Cool Burnin’」で、画像はネットから借用しました。



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チェット・ベイカーの諸作を聴く(Baby Breeze)

2024-02-09 | JAZZ
4回目はチェット・ベイカーが5年のヨーロッパ巡業を経て、米国に戻って録音したもので、ここに掲載したのは国内盤ですが、オリジナル盤に3曲が追加(*) された徳用盤となっています。

「Baby Breeze」 EmArcy 195J - 10084
  
 1. Baby Breeze
 2. Born To Be Blue
 3. This Is The Thing
 4. I Wish You Love
 5. Everything Depends On You
 6. One With One
 7. Pamela's Passion
 8. The Touch Of Your Lips
 9. Comin' Down
10. You're Mine
11. Sweet Sue(*)
12. Taste Of Honey(*)
13. Think Beautiful(*)
Chet Baker (flh, vo) Frank Strozier (as, fl) Phil Urso (ts) 
Hal Galper (p) Mike Fleming (b) Charlie Rice (ds)
Bobby Scott (p) Bob James (p) Kenny Burrell (g)
録音 1964年1月20日、11月14, 20日

このアルバムに関して、ジャズ批評の記事によると、チェット・ベイカーはパリのクラブでトランペットが盗難に遭い、急遽友人から譲り受けたフリューゲル・ホーンを持ち帰って帰国したそうで、このアルバムではその楽器を使って録音に臨んだというエピソードが書かれています。

アルバムは3つの異なった編成による演奏が収められていて、ケニー・バレル (g) と、ボビー・スコット (p) の2人をバックに歌うセッションでは、「Born To Be Blue」「Everything Depends On You」の他、ギターだけの伴奏で歌う「You're Mine」「Sweet Sue」に至っては、まだ若い時代の歌声を聴くことが出来ます。

また、ボブ・ジェームスのピアノ・トリオをバックにカルテットで演奏される「I Wish You Love」「Think Beautifu」や、ゆったりしたテンポで歌う「The Touch Of Your Lips」等、小編成での演奏においてチェットの歌とラッパが堪能できます。

そして、フランク・ストロージャー(as)、フィル・アーソ(ts)を加えたセッションでは、リチャード・カーペンターの2曲「Baby Breeze」「Comin' Down」がアンサンブルと編曲の良さも加わって良い出来となっています。

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チェット・ベイカーの諸作を聴く(CHET IS BACK!)

2024-02-08 | JAZZ
3回目は、イタリアを中心に、フランス、ベルギー出身のミュージシャンとスタンダードを中心に演奏したアルバムです。

「CHET IS BACK !」RCA BVJJ-2820
  
1. Well You Needn't
2. These Foolish Things
3. Barbados
4. Star Eyes
5. Over The Rainbow
6. Pent Up House
7. BallataIn Forma Di Blues
8. Blues In The Closet
Chet Baker (tp) Bobby Jaspar (ts, fl) Rene' Thomas (g)
Amedeo Tommasi (p) Benoit Quersin (b) Daniel Humair (ds)
録音 1962年1月5日

タイトルが「チェット・イズ・バック」となっているのは、1960年に麻薬問題で逮捕されたチェット・ベイカーが、シャバに出て来て録音が叶ったことから付けられたものですが、全くブランクを感じさせない演奏となっています。

ヨーロッパでも腕利きのミュージシャン達とのセッションは、チェットが演奏できる喜びを素直に表現している様に感じられ、それはジャケットに写った表情からも伺うことが出来ます。
また、チェットだけでなく、ボビー・ジャスパーや、ルネ・トーマスも大きくフューチャーされており、「BallataIn Forma Di Blues」(Blues Ballad)では、作曲者のアメディオ・トマシのピアノ・プレイも堪能できることから、1960年代初頭のヨーロッパの奏者の実力を知る上でも貴重なセッションとなっています。

なお、このアルバムでの1番の聴きどころは最終曲の「Blues In The Closet」で、チェットのホットなラッパと、参加者全員のソロを聴くことができます。

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