あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤(第124回)

2018-11-25 | 私の愛聴盤
第124回はケニー・バレルの「ブルージー・バレル」です。
「BLUESEY BURRELL」 MOOSVILLE MV29
  
1. TRES TALBRAS (WITHOUT YOU)
2. NO MORE
3. GUILTY
4. MONTONO BLUES
5. I THOUGHT ABOUT YOU
6. OUT OF THIS WORLD
7. IT′S GETTING DARK
KENNY BURRELL(g) COLEMAN HAWKINS(ts) TOMMY FLANAGAN(p)
MAJOR HOLET(b) EDDIE LOCKE(ds) RAY BARRETTO(conga)
録音 1962年9月14日
1曲目の「TRES TALBRAS」は、ムード・ラテンのマイナー調の美しい曲で、最初にバレルが生ギターでテーマを弾き、続くフラナガンのソロはシングルトーンが心地よく、後半で登場するホーキンスのブレスも生々しです。
ここでのホーキンスの「音」やフレーズは、同じ1962年2月に録音されたシェリー・マンの「2・3・4」とよく似ています。それもそのはず、エンジニアは共にRVGであることから、録音場所やマイクのセッティング等の関係なのでしょうか。

ちなみにこの曲は、後に歌詞が付けられて「WITHOUT YOU」としても有名になりましたが、ナットキング・コールが歌っているレコードは、英語でなく原語でした。
 

元に戻って、ケニー・バレルは、2曲目の「NO MORE」で、生ギターによるソロを披露し、
3曲目の「GUILTY」では、電気ギターを前面フューチャーしたトリオの演奏で、彼の特徴であるブルージーなプレイが楽しめます。
5曲目の「I THOUGHT ABOUT YOU」や、最終曲の「IT′S GETTING DARK」は、バレルのシングル・トーンとコード・チェンジが見事で、ホーキンスと共に2人のコラボレーションが見事です。
なお「MONTONO BLUES」や「OUT OF THIS WORLD」は、レイ・バレットのコンガのリズムが強く出ていて、「MONTONO BLUES」は、メジャー・ホリーお得意のボーイングとハミングの後、バレルとホーキンスの2小節毎のやり取りもスリルがあります。

このレコード、
Analogue Productionsの45回転盤と比較してみましたが、こちらはオブラートが掛かっているようで全く別物でした。
  

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寺村容子トリオ

2018-11-18 | JAZZ
2011年の発売当時以来、時々聴いていた寺村容子トリオの1枚、
 
当時はCDとLPで発売され、その時はCDのみ購入したのですが、演奏も録音も良かったことからLPを探していましたが、最近になって、エンジニアがステファノ・アメリオのリマスター盤が発売されたので、早速購入しました。

収録曲はCDと同じ10曲で、曲順も同じでした。
「TERAMURA YOKO MOODS」 寺島レコード TYLP-1064
  
 1. VOLAGE
 2. DANNY BOY
 3. EL CANTANTE
 4. SAILING
 5. HOMELAND
 6. STARDUST
 7. SPRING GALE
 8. MOON OVER BOURBON STREET
 9. CARELESS LOVE
10. DANNY BOY (SOLO VER.)
寺村容子(p) 新岡 誠(b) 諸田富男(ds)
録音 2011年6月27日

CDでの楽器の配置は、ピアノが右寄り、ベースが中央、ドラムスが左寄りとなっていましたが、レコードではモノラル録音のように、3者が中央寄りとなっているにも関わらず、各々の位置が明確になっています。
また、ベースの音が出しゃばらなくなったことで、各々の音の輪郭が一層クリアに聴こえます。
全10曲の内、リーダーの作曲は2曲で、後は各ジャンルから選曲されていて、これをピアノ・トリオがどう表現するかも聴きどころとなっています。

このレコードを聴くにあたり、普段使っているSHUREのM97Xと、最近入手したORTOFONの2M BRONZEで比べてみましたが、透明感があってクリアな響きがするORTOFONの方が合っているようでした。
 

なお、「DANNY BOY」はトリオとソロで聴くことができ、最終曲のソロ・バージョンでのアドリブ部分の解釈が良いです。
この曲は、私の愛聴盤の1枚でもあるJacinthaの「HEAR′S TO BEN」において、片面1曲の45回転盤でも聴くことが出来、こちらには、最初の1コーラスをアカペラで歌う素敵な歌唱が収録されています。
  

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2018年11月の富士山

2018-11-15 | 富士山
朝7時過ぎの気温は2℃ですが、日が当たっていて、風もほとんど感じないので寒くはありません。
写真では上手く映っていませんが、水温と気温の関係で湖面から靄が立ち上がり幻想的な朝でした。

  

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セシル・テイラーのボーナス盤

2018-11-11 | JAZZ
このレコード、
ソニーがキャンディッド・シリーズとして1970年11月1日から約1年間の間に16枚を発売しましたが、その中でボーナス・レコードとして配布されたセシル・テイラーの未発表盤です。
当時は入手するまでの数量を購入することができず断念していましたが、最近ヤフオクでゲットしました。
本来、ベースのネイドリンガーがリーダーとなった録音ですが、発売時にはセシル・テイラーのリーダー・アルバムとされていました。
「CECIL TAYLOR ALL STARS」 SONP 01107
 
1. JUMPIN′ PUNKINS
4. THINGS AIN′T WHAT THEY USED TO BE
CLARK TERRY(tp) ROSWELL RUDD(tb) STEVE LACY(ss)
ARCHIE SHEPP(ts) CHARLES DAVIS(bs) 
CECIL TAYLOR(p) BUELL NEIDLINGER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1961年1月10日
2. O.P.
CECIL TAYLOR(p) BUELL NEIDLINGER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1961年1月9日
3. I FORGOT
ARCHIE SHEPP(ts) CECIL TAYLOR(p) BUELL NEIDLINGER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1961年1月9日

収録されている4曲の内、トリオによる「O.P.」は、普通に4ビートを刻むベースとドラムスの上をセシル・テイラーの躍動感あるピアノ・プレイを聴くことができます。
一方「I FORGOT」は、テンポを排除したスローの曲で、ネイドリンガーのボーイングとデビューしたばかりのアーチー・シェップが雰囲気を作った後、テイラーを加えた3者の絡み合いからスタートしています。
後半でヒギンズのシンバルが顔を出した後、テイラーのバラードともいえるゆったりしたテンポの演奏が続き、元の3人に戻って終了となります。
大編成による「JUMPIN′ PUNKINS」は、オーソドックスな演奏の中に、テイラーのピアノが異様な音を散りばめています。
最終曲の「THINGS AIN′T WHAT THEY USED TO BE」は、シェップとテイラーが曲の雰囲気とは全く異なったアドリブを展開し、後半でクラーク・テリーとラズウエル・ラッドが普通のソロを取る対比が痛快で、最後のテーマに戻る前で、スティーブ・レイシーを筆頭に全員による即興が展開されています。

ところで、両面を一通り聴き終えて、レコード棚に収めようとしたところ、下記のレコードが出てきました。
クレジットを見ると、奏者も曲目も全く一緒、
その後、ビクターからジャケット違いで発売されており、既に購入していました。
「CECIL TAYLOR ALL STARS」 VICTOR SMJ-6205
  

ジャケットは、最初のソニー盤のほうが雰囲気があるね!

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ソニア・ローザの歌が聴きたくて

2018-11-04 | 演歌・ポップス
都内のレコード店で安レコを漁っていたら、世良譲とソニア・ローザの共演盤を見つけました。
彼女は、過去に大橋巨泉がラジオ番組で絶賛していたミュージシャンで、ギター1本での歌を聴いたことがありました。
「世良 譲 SWING ON BIRDLAND Vol.2 」CANYON AB-2005
  
 1. AS TIME GOES BY
 2. YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
 3. SO DANCO SAMBA
 4. THE SHADOW OF YOUR SMILE
 5. PRELUDE TO A KISS
 6. OH, LADY BE GOOD
 7. BEI MIR BIST DU SCHON
 8. AGAIN
   ~ I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO
   ~ LOVE IS A MENY SPLENDOED THING
 9. THE MAN I LOVE
10. SOMEDAY SWEETHEART
11. STELLA BY STARLIGHT
世良 譲(p) 朝倉 正展(b) 清水 潤(ds)
北里 典彦(tp) ソニア・ローザ(vo)・・・3,4
録音 1977年9月21日
このアルバムの聴きどころと言えば、世良チンのピアノは言うに及ばず、2曲で歌を披露するソニア・ローザです。
リラックスした雰囲気のライブは、歌物を中心としたプログラムになっています。
カクテル・ピアノ風な雰囲気もある中で、清水潤のブラシを中心とした強いアタックと、北里のミュートとオープンを吹き分けるトランペットが9.10の2曲で加わり変化を付けています。
アルバムの冒頭を飾る「AS TIME GOES BY」は、装飾音を多く使ったピアノ・バーで聴くような演奏で、続く「YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC」でエロール・ガーナーが顔を出し、3曲目でソニア・ローザの登場となります。

そのローザ、
お得意のボサノバで「SO DANCO SAMBA」を、続く「THE SHADOW OF YOUR SMILE」をバラードで共に雰囲気良く歌っています。
このレコードは、ライブ録音ということもあり、聴衆のおしゃべりが耳障りだったり、バランスもイマイチですが、ソニア・ローザが歌う2曲に限ってはバランスも良かったです。

冒頭に記載したラジオ番組の後、暫くしてからソニア・ローザのレコードを探したところ、過去に発売された彼女のレコードはいずれも高額であったことから、これまでCDで聴いていました。
 
こちらの2枚も、ここで通して聴き直して見ましたが、渡辺貞夫4や大野雄二グループのサポートもあり、良い内容でした。

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