あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

仏のピアニストの新しいアルバム(CD)

2023-05-31 | JAZZ (CD)
久しぶりにヤン・ミッシェル・ピルクの新しいアルバムを聴きました。

「YOU ARE THE SONG」 JUSTIN TIME JUST 281-2
 
1. IMPRESSIONS
2. THE SONG IS YOU
3. STRAIGHT NO CHASER
4. BEMSHA SWING
5. YOU ARE THE SONG
6. SEARING CONGRESS
7. DEAR OLD STOCKHOLM
8. THIN AIR
9. AFTER YOU´VE GONE
10. ALICE IN WONDERLAND / MY ROMANCE
JEAN-MICHEL- PILC (p) FRANCOIS MOUTIN (b) ARI HOENIG (ds)
録音 2022年6月11日

大半のピアノ・トリオで退屈なのは自身のオリジナル曲だけで構成されたアルバムで、CDであれば尚更のこと、70分近い演奏を連続して聴くのは耐えがたいものもありますが、ヤン・ミシェル・ピルクは、いずれのアルバムでも自身のオリジナルの他、スタンダードやジャズマンのオリジナルを取り混ぜて演奏しており、それらをどのような解釈で料理しているかも興味があります。
また、今回のアルバムは20年以上前と同じメンバーで演奏していることから、特別な変化がない代わりに安定した演奏が聴けます。
そうかと言って、ヨーロッパのピアニストにありがちな美メロを散りばめてプレイするようなことは無く、自身の解釈により曲を組み立てて行くところがこのピアニストの良いところだと思います。

このトリオの作品は、過去に1999年2月のスイート・ベイジルでのライブ盤と2021年のアルバムをここに掲載しています。

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私の愛聴盤(第177回)

2023-05-28 | 私の愛聴盤
第177回はハロルド・ランドの「ランド・オブ・ジャズ」です。

「THE LAND OF JAZZ」 CONTEMPORALY C 3550
  
1. SPEAK LOW
2. DELIRIUM
3. YOU DON´T KNOW WHAT LOVE IS
4. NIETA
5. GROOVEYARD
6. LYDIA´S LAMENT
7. SMACK UP
HAROLD LAND (ts) ROLF ERICSON (tp) CARL PERKINS (p) 
LEROY VINNEGAR (b) FRANK BUTLER (ds)
録音 1958年1月14日

これは、スタンダードとオリジナルのブレンドが良く、ハロルド・ランドのリーダー・アルバムの中では、最も良くターンテーブルに乗る1枚です。
このアルバムもまた、ローチ・ブラウン・クインテットの演奏を彷彿とさせますが、レコード会社の違いによるサックス音の微妙な違いや、相方を務めるトランペッターがそれぞれ異なることによるサウンドの違い等、いろいろな楽しみ方があります。
ここでのランドのサックスは、少し太めでどちらかと言えばロリンズの音に似ているように思います。
相方のロルフ・エリクソンは、スエーデンのトランペッターで、米国のビックバンドでの共演も多くあり、このアルバムでも好演しています。

このアルバムには2曲のスタンダードがあり、1曲目の「SPEAK LOW」ではハードバップ真っ最中の雰囲気が伝わってきます。
また「YOU DON´T KNOW WHAT LOVE IS」は、ミディアム・テンポによるランドを中心としたカルテットで演奏されていて、彼のモダンでスムースなフレーズが次々に繰り出されてきます。
ピアニストのカール・パーキンスのオリジナルである「GROOVEYARD」は、長いピアノ・プレイが先行し、続くエリクソンはミュートでメロディをなぞりながらも絶妙なプレイを披露しています。

ランドのオリジナルは3曲あり、「DELIRIUM」はブルース感覚を持った16小節の曲で、彼のローチ・ブラウン時代を彷彿とさせる力強く中身の濃い演奏です。
また「LYDIA´S LAMENT」は、彼の奥様に捧げた曲で、サックスとトランペットによるユニゾンでテーマが演奏され、続くランドの哀愁を帯びたソロの後は、再びユニゾンでテーマに戻っています。
そして「SMACK UP」は、ミディアム・テンポで余裕たっぷりの貫禄あるプレイが印象的であり、エリクソン、パーキンス、フランク・バトラーにもソロ・スペースが与えられています。
なお、この曲はアート・ペッパーがジャック・シェルドンと演奏しているものが同じレーベルにありますが、そちらはより速いテンポの軽快な演奏となっています。

このアルバムに収録されている演奏は、2管によるクインテットが中心の曲ですが、そのいずれもが東海岸のそれとは異なってカラッとした爽やかさを感じるのですが、これも西海岸のレーベル・カラーであると思います。

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1泊2日の小旅行(2/2)

2023-05-24 | 旅行
小旅行の2回目は、宿泊から翌日までです。

東伊豆の熱川温泉に宿泊しましたが、スタッフは若手の方たちばかりで、すべてのことに対して親切丁寧にテキパキと処理してくれました。
写真は玄関入り口からのもので、手続きをしている間にお茶とお菓子をいただきました。
器にもこだわりがあり、美味しくいただきました。
部屋の前には自由に使える「ペパーミント」「オレンジスィート」「ラベンダー」の小瓶が置いてありました。
また、部屋の外には「足湯」も用意されていて、至れり尽くせりのサービスでした。
   

食事処は左側のカーテンの先で、通路の右側が調理場になっていました。
メニューを見て、その量の多さにまずはびっくり!!
これを2時間掛けて順次いただきました。
  

食事の頃合いを見ながら、次々に出てくる豪華な料理の数々・・・
刺身の盛り合わせには伊勢エビや鮑もあり、これらを生わさびを摺りおろしながらいただきました。
そしてお酒は、静岡の「樽生ふじのくに限定生ビール」で、とても美味しかったです。
  

なお、お刺身と国産牛は下田の塩でいただきましたが、新鮮なお魚と柔らかい肉をそのままストレートに味わうことが出来ました。
ここまでで、お腹の方は目一杯となっていましたが、更に食事とデザートが出てきたことで、最後は無理矢理詰め込みました。
   

食事の後は、近くの公園で蛍の鑑賞会があるということで、宿でお借りしたランタンを持って出かけました。
途中、照明の点いた竹藪を通りましたが、これもまた幻想的でした。
蛍は10匹ほど見ましたが、その様子をほんの少しだけ写すことが出来ました。(写真はかなり明るくしています)
   

翌朝の朝食も豪華なものでした。
昨夜の食事は食べ過ぎ感があったので、お粥にしていただきました。


2日目は朝から雨だったので、予定を変更し帰り道方向の中から「川奈ステンドグラス美術館」へ行くことにしました。
館内には20名ほどの見学者がいました。
   

ステンドグラスをじっくりと見て回りました。
   

館内では30分毎に、オルゴールとパイプオルガンによる鑑賞会がありました。
オルゴールは1900年と1920年にドイツで作られたものだそうで、1920年の製品の方がより美しい音色がしました。
当時のディスクは鉄製だったそうですが、今回使用していたのは新たに製作されたステンレス製のものでした。
また、演奏終了後に、ディスクを外して音が出る仕組みを説明してくれました。
   

一方のパイプオルガンは、1920年頃に作られてスコットランドから運んできたものだそうで、プログラムに沿って荘厳な音で演奏してくれました。(演奏中は撮影禁止のため、写真はありません)
外にも出てみましたが、海の方も雨でかすんでいました。
   

この後、道の駅伊東マリンタウンで昼食を取り、買い物をして帰ってきました。

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1泊2日の小旅行(1/2)

2023-05-23 | 旅行
5月22日、23日にかけて、1泊2日の伊豆旅行を楽しみました。

自宅を8時30分過ぎに出て、圏央道に乗った途端に事故情報が入り、相模原で玉突き事故が発生していて、通過に2時間以上掛かるとのことで、最初から足下をすくわれてしまいました。
本来ならば、午前11時過ぎに最初の目的地に着いて、その後にゆっくりと昼食を取る予定でしたが、事故現場を通過した時は既に午前11時を回っていました。

小田原厚木道路から箱根新道(R1) ~ R20の十国峠を経由して伊豆スカイラインの最初の料金所に着いたのが午後1時前、そこから天城高原ICまで急いで坂を下りました。
 

海が見えたことから、最初の勝景地である「滝知山」で一旦停車し、写真を撮りました。
ここからは、条件が良ければ伊豆大島も見えるようですが、かすかに初島が見えた(青の印の部分)だけでした。
  

伊東市まで降りてきたところで、午後2時を回っていたので、予定を入れ替えて昼食を取ることとし、予め調べておいたお店の蕎仙(きょうせん)でお蕎麦を食べることにしました。

時間も大分押していたので、簡単に済ませようと考えていたのですが、お店の方があれやこれやと説明してくれたことで、結局「鴨汁蕎麦のセット」となりました。
 

そして、生桜海老のかき揚げを追加でオーダーしました。
鴨汁でいただく十割蕎麦と、生桜海老のかき揚げは絶品でしたが、その他のセットは余計でした。
出来ることなら蕎麦だけ2枚食べたいと思いました。
  

遅い昼食を終えたところで、本来は午前中に行く予定であった一碧湖へ向かいました。
この湖は、蕎麦屋さんから車で20分程のところにある約10万年前の噴火で出来た火口湖です。
湖の周囲は約4㎞で、1時間弱で一周しましたが、遊歩道が整備されていることから非常に歩きやすかったです。
歩いていると、多くの鯉が餌を求めて近寄ってきました。
   

スタート地点と凡そ反対側になる地点に「朱色の鳥居」がありました。
周遊中に、写生をしたり湖の中に入って釣りをしている人、はたまたボートに乗っている人など様々な人たちを見つけました。
   

湖畔には、与謝野鉄幹・晶子の歌碑が建っていましたが、お二人はこの湖と関連があるようです。
  

この湖を一周した歩数は凡そ4千歩で無理なく歩けることから、紅葉の時期にもう一度来たいと思いました。
なお、22日の宿泊から23日に続きます。

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ハロルド・ランド・イン・ニューヨーク

2023-05-21 | JAZZ
ハロルド・ランドは、ブラウン=ローチ・クインテットを始め、リーダー・アルバムにおいてもトランペッターを入れて録音しているものが多く、ここではケニー・ドーハムがその相方を務めています。

「HAROLD LAND IN NEW YORK」 JAZZLAND 33
  
1. SO IN LOVE
2. TRIPLE TROUBLE
3. SLOWLY
4. ON A LITTLE STREET IN SINGAPORE
5. OKAY BLUES
HAROLD LAND (ts) KENNY DORHAM (tp) AMOS TRICE (p)
CLARENCE JONES (b) JOE PETERS (ds)
録音 1960年7月5&8日

ブラウン=ローチ・クインテット時代のきっちりアレンジされ緊張感の溢れた演奏に比べ、テーマ~各人のソロ~テーマに戻る進行は同じなれど演奏は自由になり、旧知の曲も取り入れてリラックスした雰囲気が伝わってきます。
また、ランドが「SO IN LOVE」や「SLOWLY」をどのように料理するのかも興味があります。
その「SO IN LOVE」は、先発するケニー・ドーハムの後を受けて登場し、非常にスムースで力強いソロがあり、「SLOWLY」は、シェリーマンのリーダー・アルバムである「2・3・4」において、コールマン・ホーキンスの素晴らしい演奏がありますが、ランドの方はテンポも少し速めで、よりモダンなアドリブで迫っており、最後を長いカデンツアで締めくくる構成となっています。

「TRIPLE TROUBLE」は3拍子の曲ですが、ランドのアドリブの流れはスムースで好調を維持していますが、続くケニー・ドーハムのトランペットは、この演奏に限ってスカスカの音でマイペースを保っており、あまりパッとしません。
「ON A LITTLE STREET IN SINGAPORE」は、エキゾチックなアップ・テンポの曲で、ベースのビートが力強く響き、ランドがその上に乗って軽快に突っ走っており、続くケニー・ドーハムもその流れを受けて速い運指で見事なソロを展開しています。
「OKAY BLUES」は、ランドがこのアルバムのプロデューサーであるOrrin Keepnewsに捧げたもので、その名を使ってタイトルにしていて、ランドの素晴らしいブルース演奏を聴くことが出来る1曲です。

全曲を通して、ハロルド・ランドのサックスが、ローチ・ブラウン・クインテット時の演奏を彷彿されるような力強く輝いた音で収録されており、同様に、クラーレンス・ジョーンスのバウンスするベース音もバランス良く入っています。

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今朝の富士山(5月16日)

2023-05-16 | 富士山
5月13日から14日にかけて、富士山に積雪がありました。
昨日(5月15日)は、朝から雨が降っていて、富士山は夕方に少し見えましたが、全景を写すことが出来ませんでした。
今朝(16日)は、快晴となったことから、今年初めて河口湖畔まで出かけてきました。
午前5時30分、気温8℃で肌寒い朝でしたが、同じく写真を撮って居る人が5人ほどいました。

  

下は、同日の午前9時の富士吉田市内からです。
NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で、昨夜と先週の2回に渡って木村佳乃さんをゲストに迎えて富士吉田市が紹介されていましたが、先週の最初の場面は、この先500mのところです。

  


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スタンレー・タレンタインの最初のリーダー・アルバム

2023-05-14 | JAZZ
タイム・レーベルに録音されたスタンレー・タレンタインの最初のリーダー・アルバムです。

「THE MAN」 TIME S/2086
  
1. LET´S GROOVE (*)
2. SHERI
3. STOLEN SWEETS (*)
4. MILD IS THE MOOD
5. MINOR MOOD (*)
6. TIME AFTER TIME (*)
7. MY GIRL IS JUST ENOUGH WOMAN FOR ME
STANLEY TURRENTINE (ts) SONNY CLARK (p) TOMMY FLANAGAN (p) (*)
GEORGE DUVIVIER (b) MAX ROACH (ds)
録音 1960年1月13日

スタンレー・タレンタインのプレイは、初リーダー作品でありながら既に豪快でかつ繊細な一面が垣間見れる作品となっています。
演奏は、曲によって2人のピアニストがそれぞれ担当していますが、シングル・トーンが主体のソニークラークと、装飾音を交えながらプレイするトミー・フラナガンの微妙な演奏の違いも感じることが出来ます。
その中で、アップ・テンポによる「MILD IS THE MOOD」は、ジョージ・ディヴィヴィエのランニング・ベースプレイに触発されて突っ走るタレンタインに対し、ソニー・クラークの絶妙なピアノ・プレイが印象に残ります。
全7曲の中で、唯一スロー・テンポで演奏される「TIME AFTER TIME」は、バラードの真骨の演奏で、ヴォリュームヴォリュームを上げて聴くと、タレンタインのマウスピースの息づかいまでが生々しく収録されています。

このステレオ盤は、いわゆる中抜け状態の奏者が左右に振り分けられる完全なセパレートとなっていて少し違和感もありますが、それを吹き飛ばすタレンタインのプレイとなっています。

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チェット・ベイカーの未発表音源

2023-05-07 | JAZZ
5月の連休を使って、チェット・ベイカーの未発表音源を聴きました。

「BLUE ROOM」 KKJ 10014
 
1. BEAUTIFUL BLACK EYES
2. OH, YOU CRAZY MOON
3. THE BEST THING FOR YOU
4. BLUE ROOM
5. DOWN
6. BLUE GILLES
7. NARDIS
CHET BAKER (tp, vo) PHIL MARKOWITZ (p) 
JEAN-LOUIS RASSINFOSSE (b) CHARLES RICE (ds)
録音 1979年4月10日
1. CANDY
2. LUSCIOUS LOU
3. MY IDEAL
4. OLD DEVIL MOON
CHET BAKER (tp, vo) FRANS ELSEN (p)
VICTOR KAIHATU (b) ERIC INEKE (ds)
録音 1979年11月9日

1952年頃から1988年までに100種類を超えるアルバムを輩出してきたチェット・ベイカーですが、これは1979年にオランダのVARA スタジオで、ラジオ番組用に収録された未発表録音盤です。
彼の演奏は、体調の関係から70年代中期までが聴けるものと思っていましたが、この2枚組のトランペットを中心とした演奏を聴いて、今までの考えを改め直しているところです。
それぐらいこのアルバムに納められた演奏は素晴らしく、3曲で披露している歌はオン・マイク収録されていて、放送用のステレオで収録された高録音と相まってリアルで円熟味が増したヴォーカルとスキャットが堪能出来ました。

軽快なボサ・ノバのリズムに乗ってスタートする「BEAUTIFUL BLACK EYES」は、チェットのソフトなトランペット音に旨くマッチングし、1曲目から癒やされる演奏となっていますが、これがウエイン・ショーターの曲(ルー・マコーネルという説もありますが)であることを初めて知りました。
続いて演奏される「OH, YOU CRAZY MOON」は、ピアノによるイントロを経てチェットが登場しますが、しっかりした音程で円熟味溢れる歌を披露しており、トランペットによる中間部からピアノ・ソロを挟んで、最後はスキャットから再び歌に戻るという流れの中で、ビブラートを掛けた声もまた素敵です。
アービング・バーリンの「THE BEST THING FOR YOU」は、アップ・テンポの演奏ですが、チェットはミストーン無く、また、バックの3人にもそれぞれソロ・スペースが与えられ、全員が素晴らしい演奏を展開しています。

アルバムのタイトルにもなっている「BLUE ROOM」は、16分を超える長い演奏ですが、ここでのチェットは淡々とプレイしており、その流れを受けてフィル・マーコウィッツ、ジャン・ルイ・ラシンフォッセによるピアノとベースのソロがあり、再びチェットに戻りそのままエンディングとなります。
続くマイルスの「DOWN」は速いテンポの曲で、前曲と同様に全員にソロ・スペースが与えられていますが、主役はやはりチェットです。
「BLUE GILLES」は、チェットのノン・リズムによるカデンツァでスタートしますが、フリューゲル・ホーンのようなふくよかな音でこのR.ロジャース & L.ハートの名曲が演奏され、最後もまた同じようにソロで締めくくられています。
このアルバムで2曲目となるマイルスの「NARDIS」も、当然ながらここでの主役はチェットのトランペットであり、ミディアム・テンポで非常にリラックスした演奏に聞こえます。


レコードの最終面に収録されている11月の4曲の演奏は、インストとヴォーカル入りが各2曲となっています。
ヴォーカルの「CANDY」は、ピアノ・トリオをバックに抑揚を押さえながらもバウンスするような歌唱に、ドラマーのブラシのアクセントが効果的です。
もう一つの「 MY IDEAL」は、ゆったりしたテンポで感情込めて1コーラスを歌い、その後のトランペット・プレイとそれに続くピアノも雰囲気を保ったまま再び歌に戻していますが、これもパシフィック・レーベルの「SINGS」の中の歌唱と同様に、素晴らしいトラックだと思います。
また、インストの「LUSCIOUS LOU」におけるチェットは、ハイトーンを交えながらのプレイが好調さを物語っているし、アップ・テンポで演奏される「OLD DEVIL MOON」は、流れるようなアドリブで快調にプレイしていて、最後はフェイドアウトされてすべてが終了となっています。

アルバム全体を通しての感想は、4月収録のリラックスした演奏に変わって、11月の4曲はバックを務めるリズム陣の緊張感が強い感じがします。

なお、アルバムの中には、豪華な英文のライナーノートが付いており、和文の翻訳版も入っていました。

 

5月13日はチェット・ベイカーの命日であり、そのことも思い浮かべながらこのアルバムの全曲を繰り返し聴きました。

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連休中のお仕事(醤油ニンニク作り)

2023-05-06 | 日々の暮らし
近所のスーパーで良質の国産ニンニクを購入し、醤油ニンニクを作りました。
ニンニクを漬け込むガラス容器は、先日の掃除用具と一緒に購入しておきました。
最初に、ガラス容器を5分ほど煮沸して、水分を取り除きました。

  

ニンニクの皮を剥いて、大きい粒は半分に切りました。
まな板の上で切ると、板に匂いがついてしまうので、乾かした牛乳パックを利用しました。
ネットでレシピを検索したところ、醤油の他にみりんを加えても良いというのがありましたので、今回はみりんを加熱し、酒分を除いてから鷹の爪と共に濃い口醤油で漬け込んで、冷蔵庫に入れました。

 

ニンニクの量が多かったので、実際は2つの瓶を使いました。
右側の写真は漬け込んだ後、6日間経った状態のものです。
あと1週間ほどしたら、料理に使ってみたいと思います。

 

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日野元彦のオリジナル曲「流氷」

2023-05-05 | JAZZ
日野元彦のオリジナルである「流氷~Sailing Ice」が収録されているレコードが新たに発売されました。

「FLYING CLOUDS」 DODA-001
  
1. 流氷/Sailing Ice
2. Olive´s Step
日野元彦 (ds) 山口真文 (ts) 清水靖晃 (ts)
渡辺香津美 (g) 井野信義 (b) 今村祐司 (perc)
録音 1976年5月27日 ヤマハホールでのライブ

ライナーノーツによると、46年前に開催された「5 Days in Jazz 1976」において、TBM時代の未発表音源の中から現代の技術を駆使してレコード化したのだそうです。
日野元彦のオリジナルである「流氷」といえば、同年2月の根室でのライブも一緒に聴いてみました。

「Ryuhyo」 tbm 61
  
1. Ryuhyo ~ SAILING ICE
2. SOULTRANE
3. NEW MOON
日野元彦 (ds) 山口真文 (ts) 清水靖晃 (ts, ss) 渡辺香津美 (g) 井野信義 (b) 
録音 1976年2月7日 根室市民会館でのライブ

今回発売された音源での日野元彦は、米国で兄の皓正の録音に参加した関係から、現地から帰国したばかりで不調だったことから、急遽今村祐司が参加したのだそうです。
「流氷」のイントロでは、日野がミュージック・ソウを使って波と鳥の鳴き声を表現しており、それに井野のベースが被ってきて、その後に2サックスによるテーマが表われます。
2人のサックス奏者のソロを経て、渡辺香津美のギターソロと続いた後に、今村のコンガ・ソロでフェード・アウトしてしまうことから、20分を超える演奏でありながら盛り上がりに欠け物足りなさを感じる演奏となっていました。
そして裏面の「Olive´s Step」の頭では、コンガ・ソロから収録されて居ることから、レコードの両面が1曲のようにも思えました。(演奏の最後には拍手も収録されています)


一方、同年2月の根室のでの「流氷」の演奏は、録音もメリハリが利いていて高録音であり、2サックスは勿論のこと、渡辺のメロディをフェイクしながらのギター・プレイが絶品で、演奏の後半では日野の素晴らしいドラミングが収録されていて、この曲の演奏は根室のライブの方が密度が濃い内容でした。

なお、今回新たに発売された音源ですが、テープはつなぎやノイズ処理をして再生したのだそうで、「音」は期待したほどでは無かったものの、今こうして聴くことが出来るだけでありがたく、また、日野元彦は兄のアルバムに多く参加していたことから、自身のリーダー・アルバムが少ないことから、これはこれで貴重な1枚となりました。

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