あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

9月の富士山(第2回)

2013-09-30 | 富士山
9月の最終日、もう一度富士山を撮る機会がありました。

国道139号を大月方面から進み、富士吉田市に入ったら旧道を行かず、富士見バイパス側に出ると、目の前に「富士山」が現れます。
今日は快晴で、素晴らしいお山が見えたので、まずは走る車の中から撮ってみました。
   
富士吉田市の信号機には、いずれも「富士山」が付いていますヨ。

そして何時もの場所へ直行し、お馴染みのアングルで…
田んぼの稲刈りが終わりに近づいて・・・
    

今日は珍しく昼時になってもくっきり、はっきりで…
ススキと富士山が良く似合いました。
   

仕事が終わって、日没になっても…
午後から曇り~雨の予報が外れ、ラッキーな一日でした。
  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日和田山ハイキング

2013-09-29 | 旅行
この時期、日高市の高麗神社周辺は曼珠沙華を見るために多くの人が集まりますが、週末はそこを素通りして「日和田山」へ初めて行ってきました。

日和田山は自宅から17㎞程で、車で行くと40分で入り口まで行くことができますが、登山口近くの駐車場は有料(500円)なので、少し離れたとことに車を停め、民家の庭に咲いている曼珠沙華や、栗畑などを見ながらの歩きとなりました。
    

日和田山は標高304m、距離にして約2㎞ですが、かなり険しいところもあり、近場では人気のあるハイキングコースです。
最初はなだらかな坂道を登って行くと「一の鳥居」があり、その先に「男坂」「女坂」の分岐があります。
男坂方面は、途中に険しい岩場があるということなので、今回は優しいほうの道程を選択しましたが、それでもかなり険しい坂道でした。
       

「二の鳥居」のある金刀比羅神社まで行くと視界が開け、近くの巾着田や、新宿の副都心も見えました。(右側写真の遠方中央部)
  

ここまでで驚いたのは、ジョギング姿で駆け登って行く人と、可愛い3歳の山ガールが、お父さんの手に引かれて登っていたことです。
お父さんの話では、2歳の時に始めて来たが、今回は一人で歩いているそうです。
ジョギングで駆け上がったご年配の男性と、親子の後姿をカメラに収めました。
    

その親子の姿は金刀比羅神社の「二の鳥居」の前でも見つけましたし、私が頂上に着いた時に、既にその姿がありました。
登り始めてから1度の休憩を取りましたが、頂上までの所要時間はおよそ40分でした。
  

頂上で少し休んだ後、下りは別ルートを選択しましたが、下り始めは急な勾配の坂道でした。
   

このハイキングコースは、色々なルートがあり、またその先には高指山、物見山、五常の滝もあるので、近場でまだまだ楽しめそうです。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉田のうどん(パート7)

2013-09-28 | 吉田のうどん
吉田のうどんの7回目、9月に行った13、14番目のお店を紹介します。
 

2件のお店は偶然にも同じ「みうら」で、地図上の番号も13番、14番となっていました。

最初は13番目の「みうらうどん」です。(地図上の番号も13番です)
   

お店は広く繁盛している雰囲気の店内でした。
そして何時もの通り「肉うどん大盛り」をオーダーしました。
食べ終わっての感想ですが、うどんは仕込みの段階で、しっかり踏み込んで寝かしていると思われ、粉っぽさは全くなく、しっかりしたコシがありました。
お肉も、定番の茹でキャベツも、たっぷり入っていました。
スープは魚介をベースとし、醤油と味噌の合わせ味で、他の店に比較し幾分味が濃かったです。
地元の人によれば、この地方では薄味より濃い味の方が好まれるということでした。
サラリーマンや近所の子供連れの主婦で賑わっていましたが、混雑のピークは12時25分位までで、それを過ぎるとあっという間に少なくなりました。
店員さんも4~5名で回していて、手際の良さが目立ちました。


14番目は、そのすぐ隣りにある「手打ちうどんみうら」です。(地図上の番号も同じ14番)
   
  

こちらでも同じ「肉うどん大盛り」を、一緒に行った相方は「きんぴらうどん」をオーダーしましたが、ボリューム感は今一つ、
それもそのはず、値段はこちらが400円で、あちらは550円でした。
麺はまずまずでしたが、スープは化学調味料のような味?がして、チョッとの感じ、店は親父さん一人が切り盛りしていて、給仕の時間もかかり、値段相応でした。
客はまばらで、やはりと納得したお店でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の愛聴盤(第23回)

2013-09-27 | 私の愛聴盤
第23回はブッカー・アーヴィンの「ザ・ソング・ブック」です。

ブッカー・アーヴィン(Booker Telleferro Ervin II) 1930年10月31日 - 1970年7月31日
テキサス州デニソン生まれ

テキサスはテナーマンを多く輩出しており、パワフルで男性的なプレイに特徴があり、ブッカーもその中の一人です。
父はトロンボーン奏者で、バデイ・テイト・バンドの奏者、母親は教会で音楽に携わっていました。
ブッカーが楽器を最初に手にしたのは、父親のトロンボーンで、1949年に入隊した空軍バンド時代にテナー・サックスに転向しています。
除隊後はボストンのバークリー音楽大学で学び、55年からアーニー・フィールズのリズム&ブルース・バンドで各地を回っています。
58年にニュー・ヨークに進出し、チャーリー・ミンガス(b) のグループに2年間在籍したこともあり、個性的な奏者として、強くタフなサウンドとブルース/ゴスペル・フレーズに特徴があります。

最初のリーダー・アルバムは、ベツレヘム・レコードの「THE BOOK」(1960年6月)で、タイトルの「BOOK」は自身のBOOKERから取られたものだと思います。


愛聴盤である「ザ・ソング・ブック」は、上記アルバムから数えて6番目の作品で、ここでも「BOOK」がタイトルに使われています。
「THE SONG BOOK」 PRESTIGE PR 7318 
   
1. THE LAMP IS LOW (亡き王女のためのパヴァーヌ)
2. COME SUNDAY
3. ALL THE THINGS YOU ARE
4. JUST FRIENDS
5. YESTERDAYS
6. OUR LOVE IS HERE TO STAY
BOOKER ERVIN(ts) TOMMY FLANAGAN(p) RICHARD DAVIS(b) ALAN DAWSON(ds)
録音 1964年2月27日 (録音エンジニア RVG)

プレステッジにある9枚のリーダー作品には、ソング・ブック・シリーズと言われる名盤があります。
そのタイトルは、「ザ・フリーダム・ブック」「ザ・ソング・ブック」「ザ・ブルース・ブック」「ザ・スペース・ブック」の4枚ですが、中でも2番目の本作は唯一のスタンダード集であり、相方にトミー・フラナガン(p) を選択しているところが、他のアルバムと異なるところです。
ブッカーのアルバムは、ミンガス時代を思わせるブロウや、後年のフリー奏法によるものが大半を占め、これが特徴でもあるのですが、このアルバムは一転、スタンダードをオーソドックスに、且つメロディックに演奏していることから、ブッカーの全作品の中でも最も人気が高いアルバムでもあります。
硬派のテナー・マンであったブッカーが、中々実力通りの評価を得られない中で、この作品はスタンダードを独自の解釈で、歌心いっぱいに演奏している万人に認められる作品であると思います。

余談ですが、この有名盤が国内のCDでは中々発売されず、1997年になってやっと実現しました。
しかし初CD化の時には、1曲目の「ザ・ランプ・イズ・ロウ」が「亡き王女のためのパヴァーヌ」となっていました。
元来この曲は、フランスの作曲家であるモーリス・ラベルが1899年に作曲したピアノ曲であることから、
「ザ・ランプ・イズ・ロウ」ではJASRAC(日本著作権協会)の許可が下りず、やむなく原題に戻して発売されました。
99年になって、これまで難色を示していたラヴェル側の遺族が折れたため、オリジナル通りのタイトルで再発されています。
(CDを購入するときには1曲目に注目を)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第56回全日本実業団剣道大会

2013-09-26 | 日記
9月23日(月)は秋分の日でしたが、北の丸公園にある日本武道館では56回目となる「全日本実業団剣道大会」が開催されました。
今回は北海道から沖縄まで、昨年より11チームが増え、336団体のエントリーとなりました。
1チーム5名の選手から構成されるので、開会式は1,600名以上の選手が一同に集合したことになります。
そして我がチームも、昨年に続いて出場しました。

昨年は初戦で敗退してしまいましたが、今年は善戦し、3回戦まで勝ち上がりました。
よって来年の出場はシード権を獲得することができました。
右端の写真は、試合前の練習風景です。
    

組み合わせは、336団体を16ブロックに分け、各ブロックごとにトーナメント方式での戦いとなりました。
試合は3分間で、主審と副審2人の「赤」「白」の旗で判定され、2本で勝ちとなります。
我チームは「白」でした。
    
   

武道館内で防具を販売していましたが、値段もピン・キリです。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回 大学ビックバンドジャズフェスティバル in 川越

2013-09-25 | JAZZ
1ヶ月程前、何時も利用している私鉄の電車内に、大学ビックバンド演奏会の案内がありました。
それは9月21日、22日に、川越市市民会館で行われるジャズ・フェスティバルでした。
よく見ると有名校が数多く名を連ねていたので興味が湧き、22日(日)のコンサートに行ってきました。

当日は午後1時から5時30分まで、途中20分程の休憩を挟んで、9校がそれぞれ2~4曲を20分の持ち時間で演奏しました。
開演前のアナウンスでは、録音、撮影は禁止ということだったので、最初は躊躇していました。
しかし学生たちの演奏が素晴らしかったので、この熱演をカメラに収めておこうと、3校目から撮りましたので、当時のワンポイントと共に掲載しました。

まずは電車内の吊るし、フェスティバルのチラシとチケット、そして出場校の演目
    

会場入り口の各校のノボリと開演前の場内の様子、並びに途中休憩の画像です。
会場内は1,261席がありますが、1,200席以上は埋まっていて、大盛況でした。
司会者が、途中の休憩中に年齢別に拍手を求めたところ、10代~80代までの幅広い層が来場していて、50代~70代の拍手が最も大きかったのは意外でした。
かく言う私も、その中の一人です。
   

一番バッターの「日本大学 Blue Swing Jazz Orchestra」 は、デューク・エリントンの「Take The A Train」からスタートしましたが、そのサウンドのぶ厚さに驚きました。
PAの調整が悪かったかどうかは不明ですが、ソロを含めてフォルテばかりが強調されていて、奏者には一寸気の毒のような感じがしました。
次の「尚美ミュージックカレッジ SHOBI Jazz Orchestra」は、皆で集まっての練習はあまりしないという説明の通り、個々の技量はともかく、纏まりという点については、もう一つの感がありました。

「法政大学 New Orange Swing Orchestra」
カウント・ベイシー楽団のサウンドを披露するということで、ベイシーにちなんで全員が黒のシャツにアイボリー系のネクタイで登場しました。
女性ドラマーが活躍していました。
 

「青山学院大学 Royal Sounds Jazz Orchestra」
ピアニスト兼アレンジャーのギル・エヴァンスのサウンドを披露するということで、1曲目の「Prince Of Darkness」では冒頭でシンセサイザーが活躍しましたが、ギル・エヴァンスの「音」(木管楽器やチューバ等の低音楽器を活用)とは異質のもののように感じました。
しかし3曲目の「Take Five」のアレンジは良かったです。
 

「立教大学 New Swingin’ Herd」
1曲目は日大と同じく「Take The A Train」でしたが、こちらの方が音のメリハリもついていました。
3曲目は「Misty」ではなく、「Someone To Watch Over Me」に変更となりましたが、このアルト・サックス・ソロは良かったです。
皆さんお揃いのダーク・スーツで登場したので、学校のカラーが出ているな~という印象でした。
 

ここで休憩を挟み残り4校となりましたが、以下はいずれも「さすが」という内容でした。
早稲田のハイソと、慶応のライトは共に古くからの有名バンドで、多くのプロの演奏家を輩出しています。そして後半の最初と最後に、この2校が登場しました。

「早稲田大学 High Society Orchestra」
当日演奏した4曲は、エリントン、ビートルズ、ウエイン・ショーター、シダー・ウォルトンのナンバーからで幅が広く、アレンジも演奏も一級品でした。
4曲目の「Bolivia」は、8月19日にこの世を去ったジャズ・ピアニストのシダー・ウォルトンを偲んで、彼の曲を取り上げていました。
そしてこの曲でのアルト奏者のソロと、最後のカデンツァが素晴らしかったです。
演奏の後で、司会者が「カデンツァは練習の時より長かった」と言ったので、会場がドッと湧きました。
  
余談ですが、このバンドは今年8月に行われた「第44回山野ビックバンドジャズコンテスト」で優勝しています。

http://kobejazz.jp/concert_report/vol118.html

「中央大学 Swing Crystal Orchestra」
このバンドは3曲演奏しましたが、1曲目の「Interloper」の途中で、ピアノ・トリオの演奏になり、これも良かったです。
 

「明治大学 Big Sounds Society Orchestra」
今回の出場バンドの中で、唯一アロハ・シャツで登場しました。
司会者の説明ではリラックスして演奏したいという、メンバーの希望だったそうです。
リード・トランペッターが好演し、後に続いた女子学生の短パン姿が可愛かったです。
  

「慶応義塾大学 Light Music Society」
今回の大トリを務めた慶応のライトは、2曲のみでしたが、他のバンドの多くが有名バンドの4ビート曲を取り上げていたのに対し、コンテンポラリーの曲想で好演しました。
中でも、今年の山野ビックバンドジャズコンテストで優秀ソリスト賞に輝いた堀さんのトランペット・ソロの熱演は素晴らしかったです。
 

途中休憩を挟みましたが、各校のカラーもそれぞれ特徴があり、あっという間の4時間30分でした。
機会があれば来年もまた行ってみたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月の沙漠

2013-09-22 | JAZZ
童謡として歌われている「月の沙漠」の詞は、大正から昭和初期にかけて叙情的な挿絵画家として人気を博した加藤まさをが、講談社発行の雑誌『少女倶楽部』1923年(大正12年)3月号に発表した、詩と挿画からなる作品です。
これに作曲家の佐々木すぐるが曲を付け、童謡として有名になりました。
「砂漠」でなく「沙漠」の「沙」には「すなはま」の意味があり、学生時代に結核を患った加藤が、保養のために訪れた御宿海岸(千葉県)の風景から発想したとされています。
この曲もジャズ化したアルバムがあり、「Desert Moonlight」として演奏されていますので、これを取り上げてみました。

最初はリー・モーガンのリーダー・アルバムです。
「THE RUMPROLLER」 BLUE NOTE ST - 84199
   
1. THE RUMPROLLER
2. DESERT MOONLIGHT (月の沙漠)
3. ECLIPSO
4. EDDA
5. THE LADY
LEE MORGAN(tp) JOE HENDERSON(ts) RONNIE MATHEWS(p) VICTOR SPROLES(b) 
BILLY HIGGINS(ds)  録音 1965年4月21日

リー・モーガンは1956年の衝撃的なデビューから、愛人に射殺される1972年までのおよそ16年間で、ブルー・ノート・レーベルを中心に、数多くの録音を残しています。
このアルバムは、ジャズ・ロック・ムーヴメントの幕を開けた「ザ・サイドワインダー」(1963年12月21日録音)の影に隠れて地味なアルバムですが、フロントの2管は、ザ・サイドワインダーと同じメンバーで、息もあっています。
トランペットとテナー・サックスは共にBフラットの移調楽器で、同じ譜面を演奏することができますが、実際上はテナーサックスの方が1オクターブ下の音程となっていてサウンドの収まりも良く、2管の場合はこの組み合わせが最も多いです。
ここで演奏されている月の沙漠は、テーマをモーガンが担当し、2管の「ハモリ」も決まっています。
相方のジョー・ヘンは新主流派と言われた内の一人ですが、独特のフレーズでハード・バッパーのリー・モーガンを鼓舞しています。
そして、ベテラン・ドラマーのビリー・ヒギンズのサポートが、この曲を一層引き立てています。
ちなみにこのデザート・ムーンライト、LPジャケットの裏解説ではモーガンが名付けたとしています。

次はフレディ・ハバードと、ウッデイ・ショウの2管に、アルトサックスが加わったセクステットのアルバムです。
「DOUBLE TAKE」 BLUE NOTE BT - 85121
  
1. SANDOU
2. BOPERATION
3. LAMENT FOR BOOKER
4. HUB・TONES
5. DESERT MOONLIGHT (月の沙漠)
6. JUST A BALLAD FOR WOODY
7. LOTUS BLOSSOM
FREDDIE HUBBARD(tp,flh) WOODY SHAW(tp) KENNY GARRETT(as,fl) 
MULGREW MILLER(p) CECIL McBEE(b) CARL ALLEN(ds)  録音 1985年11月21~22日

トランペットの2人は、ジャケットの配置と同じく左チャンネルがフレディ、右チャンネルがウッデイとなっています。
月の沙漠は、トランペットでテーマが演奏され、メロディをウッデイが担当し、フレディはオブリガードを付けながらバックに回っています。
なおアルトサックスは、アドリブの部分にしか登場せず、すっきりした内容になっています。
テーマと中間部の挿入部分は、リー・モーガンのアルバムと全く同一のメロディとなっていますが、こちらの方が少し早い軽快なテンポで演奏されていました。
ちなみに両方の演奏時間を計ってみたところ、上が9分6秒、下が7分59秒でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荒城の月

2013-09-21 | JAZZ
地球から一番身近なところにある天体 『月』
今年の9月19日は、旧暦(天保暦)でいう8月15日となり、「中秋の名月」でした。
当日の夜、私は異国でこの月を眺め、カメラに収めてきました。
     
 

そこで、この「月」に関する曲の中で、明治34年(1901年)に中学校唱歌の懸賞の応募作品として作曲された滝廉太郎の「荒城の月」を取り上げてみました。
以下は、これをジャズ化したセロニアス・モンクのアルバムです。

「MONK / STRAIGHT, NO CHASER」 COLUMBIA CS 9451
   
1. LOCOMOTIVE
2. I DIDN’T KNOW ABOUT YOU
3. STRAIGHT, NO CHASER
4. JAPANESE FOLK SONG (荒城の月)
5. BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP
6. BLUE SEA
7. WE SEE
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE(ts) ARRY GALES(b) BEN RILEY(ds)  
録音 1966年11月14日、15日、1967年1月10日

セロニアス・モンクは1963年、66年、70年、71年と4回来日していますが、66年5月の来日の際に「荒城の月」のメロディーが気に入り、帰国の機内でず~~と聴いていたそうです。
そして翌年1月に「Japanese Folk Song」として録音しています。
レコードに収められているこの曲は、ピアノがテーマを1コーラス、チャーリー・ラウズのサックスが加わったカルテットで更に1コーラスが演奏された後アドリブに入り、カルテットで6コーラス、ピアノ・トリオで5コーラスの後、再びカルテットに戻り4コーラスが演奏され、所要時間は10分40秒ほどです。
しかしLPでは収録時間の関係から、数コーラスがカットされています。

一方CDのほうは完全盤となり、最初のカルテットのアドリブが6から7コーラスになり、5コーラスのピアノ・トリオのアドリブの後は、ベースの3コーラス、ドラム・ソロの2コーラスが追加され、所要時間もおよそ16分40秒になり、6分近く長くなっています。
またベース・ソロの3コーラス目は、メロディを弾くサービスも付いています。

「MONK / STRAIGHT, NO CHASER」 SONY RECORDS SRCS 9200
 

ピアノもサックスも、アドリブで大きな変化を付けていないため、原曲に忠実で、非常に分かりやすい演奏になっています。
この曲をお聴きになるなら、フル・バージョンのCDをお勧めします。
但し、現在は廃盤となっていますが・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続いてバド・パウエルの関連アルバムを

2013-09-17 | JAZZ
バド・パウエル以降、世に出たジャズ・ピアニストは、長・短音階を構成要素とする枠の中で、コード進行上のアイデアにおいて、多かれ少なかれバド・パウエルの影響を受けた人が殆どです。
そんな中から、今回は「パウエル」をタイトル名にしたアルバムを2枚紹介します。

最初は1924年7月22日生まれのアル・へイグです。
40年代からチャーリー・パーカーのグループに参加し、50年代はスタン・ゲッツとのレコーディングも行っていますが、当時は完全なビ・バップ・スタイルのピアニストで、少なからずバド・パウエルの影響を受けています。
今回紹介するのは、その名も「A PORTRAIT OF BUD POWELL」です。
( INTERPRAY RECORDS IP - 7707 )
   
1. BOUNCING WITH BUD
2. CELIA
3. REETS AND I
4. STRICTLY CONFIDENTIAL
5. I’LL KEEP LOVING YOU
6. DANCE OF INFIDELS
AL HAIG(p) JAMIL NASSER(b) FRANK GANT(ds)  録音 1977年7月11日 NY

このアルバムは、3曲目の「リーツ・アンド・アイ」を除き、全てパウエルが作曲していますが、その3曲目もパウエルが好んで演奏した曲です。
ヘイグの50歳を過ぎてからの演奏であるため、パウエルからの影響は殆ど感じられず、単に題材として使っただけのように思われます。
そして裏面のクレジットからは、自身のプロデュースであることが分かります。
ちなみにこのINTERPLAY RECORDSは、LA在住の妙中俊哉さんが起こしたレーベルで、住所は1449 W. 168th St. Gardena, LA 90247 となっていました。

次は1932年1月22日、東京生まれの藤井英一のアルバムです。
藤井英一は、学習院大学理学部卒業の変わり種で、学生時代からプロとして活躍しています。
卒業後は日本テレビ放送網(株)で、カメラマンをしたり、63年に来日したカウント・ベイシー・オーケストラに作、編曲を提供したり、そのリハーサルではピアノも弾いています。
そんな彼は、抜群の聴覚と高度な演奏技術を持っていて、長期間ネム音楽院のピアノ科の教授を務めていたため、古典から前衛までの音楽奏法を研究し、身に付けています。
今回のアルバム「BLUES FOR POWELL」も、タイトルからしてパウエルの愛奏曲が並んでいますが、レコードでいうA面4曲が、パウエル音楽の理論的、手法的再現となっていて、テーマ部分はわざとパウエルのそっくりさんとして演奏しています。
またB面の5~8曲目は、ビ・バップの音楽技法をそのままに演奏していて、8曲目のブルースは自身のオリジナルです。
( DENON YX - 7517 ND )
   
1. クレオパトラの夢
2. 神の子はみな踊る
3. チェロキー
4. ショーナフ
5. ストライク・アップ・ザ・バンド
6. オン・ア・スロー・ボート・トゥ・チャイナ
7. 身も心も
8. ブルース・フォー・パウエル
藤井英一(p) 稲葉国光(b) 清水 潤(ds)  録音 1977年8月17日&19日 東京

稲葉さんは以前、日野皓正のクインテットでベースを担当していたこともあり、ジャズ・フアンにはお馴染みの人で、ここでもしっかりとしたリズムを刻んでします。
清水さんは、日本のモダン・ジャズの草分け的な一人で、このアルバムではアップテンポもスローも、全てが絶妙なブラッシュワークと共に、スイング感が見事です。
なおこのレコードは、当時デノン(日本コロンビアの音楽部門)が力を入れていたPCM録音となっていて、この「音」も聴きものです。

レコードには藤井さんのオリジナル曲の楽譜と、PCM録音の解説が付いていました。
 

この2枚、偶然にも録音は同じ年の1977年でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バド・パウエルの2枚

2013-09-16 | JAZZ
バド・パウエル 本名 Earl Rudolph“Bud”Powell 1924年9月27日 - 1966年7月31日 NY生まれ

ビ・バップ・スタイルをジャズ・ピアノで表現することとした第一人者で、彼の影響を受けたジャズ・マンは数多くいます。
そしてピアノ奏法において、右手(メロディ・ライン)を重要視した高速なシングルトーンで、左手はビートとベースラインのみとしたところに特徴があります。
1940年代のデビュー当初から50年代初頭にかけて最盛期を迎え、ルースト、ブルー・ノート、及びヴァーヴの初期のアルバムで、その超絶技巧のテクニックを聴くことができます。
50年代中期以降は麻薬やアルコール中毒に苦しみ、精神障害も負っています。
1960年代には多くのジャズメンが本国を離れ、ヨーロッパへ移動しましたが、パウエルもフランスに渡っています。
彼の大抵の音源には「唸り声」が入っていて、特に初期の録音では顕著です。
その「あぁ~~、うぅ~~」という声は、私にとって「耳障りな音」として聴こえます。
日本人の中にも演奏中にこの「声」を発する名手?がいて、そのピアニストは菊池雅章です。
初期の菊池の録音でのエピソードとして、エンジニアがこの「唸り声」を機械の故障と思い、慌てたことがあったようです。

私の中のパウエルは、彼の絶頂期より精神病を患って以降、往年の輝きは薄れ、手がもつれてミス・タッチも入っている後期のアルバムの方が親近感や安心感があり、聴く機会が多いです。
勿論、専売特許の「唸り声」も所々で聴こえますが、ここではあまり気になりません。
そんな訳で、時々聴く、パウエルの2枚を紹介します。

「STRICTLY POWELL」 RCA LPM-1423

 1. THERE’LL NEVER BE ANOTHER YOU
 2. COSCRANE
 3. OVER THE RAINBOW
 4. BLUES FOR BESSIE
 5. TIME WAS
 6. TOPSY TURVY
 7. LUSH LIFE
 8. ELEGY
 9. THEY DIDN’T BELIEVE ME
10. I COVER THE WATERFRONT
11. JUMP CITY
BUD POWELL(P) EORGE DUVIVIE(b) ART TAYLOR(ds) 録音1956年 NY

1年半に亘る入院生活から復帰した1953年以降の録音は、出来不出来が激しいと言われていて、このアルバムもあまり評価されていませんが、一音一音を丁寧に弾いて、好感がもてます。
そして時期的には、ブルーノート・レーベルに吹き込んだ5枚の内の3枚目、「BUD(1957年8月)」の前に位置するものです。

「BUD POWELL IN PARIS」 REPRISE R - 6098

1. HOW HIGH THE MOON
2. DEAR OLD STOCKHOLM
3. BODY AND SOUL
4. JOR-DU
5. REETS AND I
6. SATIN DOLL
7. PARISIAN THOROUGHFARE
8. I CAN’T GET STARTED WITH YOU
9. LITTLE BENNY
BUD POWELL(p) ILBERT ROVERE(b) CARL DONNELL“KANSAS”FIELDS(ds) 
録音 1963年2月 Paris

リプリーズはフランク・シナトラのレーベルで、このアルバムは、デューク・エリントンのプロデュースによるものです。
パウエルのコンディションが比較的良い状態の時に収録されたもので、彼の往年の愛奏曲が並んでいるところも、親しみが湧く1枚です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする