第6回は、ドナルド・バードの「フュエゴ」です。
ドナルド・バード(1932年12月9日 - 2013年2月4日)
ミシガン州デトロイトの出身で、ウエイン大学、マンハッタン大学で学んだ後、1955年には初リーダー・アルバムをトラジション・レーベルに録音しています。
その後、ジョージ・ウォーリントンのバンドに参加し、短期間ケニー・ドーハムの後がまとして、ジャズ・メッセンジャースにも籍を置いていました。
また1957年にはアルト・サックスのジジ・グライスとジャズ・ラブ・クインテット(ジャズ実験室)結成、ハード・バップ全盛時代以降は多くのジャズ・ジャイアントとも共演し、後年は教壇にも立ちましたが、この2月に80歳で亡くなりました。
彼のジャズに関する偉業は数多くあるので、別の機会に紹介したいと思います。
このアルバムは全体的にゴスペル調の曲が多く調子がいいので、昔ジャズ喫茶で良くリクエストされたようです。
私はジャズを聴き始めたころに、東芝の解説書が入っている輸入盤で購入しました。(下記左側)
入手したアルバムは、ブルー・ノートがリバティ・レーベルに移ってからのプレスで、ステレオ盤ですが、テッド・ワックス部(レコード内周の無音溝)には、ルディ・バンゲルダーがカッティングをした証のRVGの刻印も刻まれていました。
また2004年にはRVGマスターを使用し、小鐡徹さんがカッティングしたステレオの重量盤が、同じ東芝から発売され話題になりました。(下記右側)
「FUEGO」 BLUE NOTE 4026 (BST 84026)

1. FUEGO
2. BUP A LOUP
3. FUNKY MAMA
4. LOW LIFE
5. LAMENT
6. AMEN
DONALD BYRD(tp) JACKIE McLEAN(as) DUKE PEARSON(p) DOUG WATKINS(b)
LEX HUMPHRIES(ds) 1959年10月4日録音
タイトルの「フュエゴ」は、スペイン語で炎の意味があり、トランペットとアルトサックスのユニゾンから始まります。
ジャケット裏のレナード・フェザーのコメントによると、ここでのドナルド・バードはB♭管のピッコロ・トランペットを使用していると書かれています。
通常のトランペットもB♭管なので運指は同じなのですが、ピッコロ・トランペットの方が柔らかい音がします。
全体を通しての私の印象は、B面の3曲の方が好きで、たいていはこちらを良く聴いています。
またモノラル音源にも興味があり、数年前に米国のクラッシック・レコードから発売になった200gのモノラル重量盤を入手しましたが、昨年念願だったブルー・ノートのモノラル盤を手に入れることが出来ました。
モノラル盤の両者を比較してみたところ、「音」についてはさほど差がありませんでしたが、ジャケットについては「薄いオレンジのフラット」な再発盤と、「深みのある赤で陰影もはっきりした」オリジナル盤では大きな差がありました。(オリジナル盤の色が、写真でしっかり出せないのが残念です)

上記の左側がクラシック・レコード、右側がブルー・ノートのオリジナル盤です。
ドナルド・バード(1932年12月9日 - 2013年2月4日)
ミシガン州デトロイトの出身で、ウエイン大学、マンハッタン大学で学んだ後、1955年には初リーダー・アルバムをトラジション・レーベルに録音しています。
その後、ジョージ・ウォーリントンのバンドに参加し、短期間ケニー・ドーハムの後がまとして、ジャズ・メッセンジャースにも籍を置いていました。
また1957年にはアルト・サックスのジジ・グライスとジャズ・ラブ・クインテット(ジャズ実験室)結成、ハード・バップ全盛時代以降は多くのジャズ・ジャイアントとも共演し、後年は教壇にも立ちましたが、この2月に80歳で亡くなりました。
彼のジャズに関する偉業は数多くあるので、別の機会に紹介したいと思います。
このアルバムは全体的にゴスペル調の曲が多く調子がいいので、昔ジャズ喫茶で良くリクエストされたようです。
私はジャズを聴き始めたころに、東芝の解説書が入っている輸入盤で購入しました。(下記左側)
入手したアルバムは、ブルー・ノートがリバティ・レーベルに移ってからのプレスで、ステレオ盤ですが、テッド・ワックス部(レコード内周の無音溝)には、ルディ・バンゲルダーがカッティングをした証のRVGの刻印も刻まれていました。
また2004年にはRVGマスターを使用し、小鐡徹さんがカッティングしたステレオの重量盤が、同じ東芝から発売され話題になりました。(下記右側)
「FUEGO」 BLUE NOTE 4026 (BST 84026)




1. FUEGO
2. BUP A LOUP
3. FUNKY MAMA
4. LOW LIFE
5. LAMENT
6. AMEN
DONALD BYRD(tp) JACKIE McLEAN(as) DUKE PEARSON(p) DOUG WATKINS(b)
LEX HUMPHRIES(ds) 1959年10月4日録音
タイトルの「フュエゴ」は、スペイン語で炎の意味があり、トランペットとアルトサックスのユニゾンから始まります。
ジャケット裏のレナード・フェザーのコメントによると、ここでのドナルド・バードはB♭管のピッコロ・トランペットを使用していると書かれています。
通常のトランペットもB♭管なので運指は同じなのですが、ピッコロ・トランペットの方が柔らかい音がします。
全体を通しての私の印象は、B面の3曲の方が好きで、たいていはこちらを良く聴いています。
またモノラル音源にも興味があり、数年前に米国のクラッシック・レコードから発売になった200gのモノラル重量盤を入手しましたが、昨年念願だったブルー・ノートのモノラル盤を手に入れることが出来ました。
モノラル盤の両者を比較してみたところ、「音」についてはさほど差がありませんでしたが、ジャケットについては「薄いオレンジのフラット」な再発盤と、「深みのある赤で陰影もはっきりした」オリジナル盤では大きな差がありました。(オリジナル盤の色が、写真でしっかり出せないのが残念です)




上記の左側がクラシック・レコード、右側がブルー・ノートのオリジナル盤です。