OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

天下一品だったよねぇ~♪ 水野きみこ!

2016-09-24 17:24:42 | 歌謡曲
私のモナミ / 水野きみこ (ポリドール)


一時期流行った「癒し系」というジャンルに相応しいアイドルと言えば、サイケおやじは昭和57(1982)年にデビューした水野きみこを思い出します。

もちろん失礼ながら、大きなブレイクも無く、短期間だけの芸能活動だったと思うですが、そう書いたのも、デビューした頃は相当に強く売り出されていた印象でありながら、アッという間に芸能マスコミから消えてしまったというか……。

しかし、それでも水野きみこが忘れられないのは当時、本当に活況状態だったアイドル業界に登場してくるアクの強い(?)面々の中において、逆に自分が積極的に前に出ようしない佇まいが良い方向に作用していたように思うんですよ。

つまり、「おとなしい」とか「慎み」とか、そ~ゆ~古いタイプの日本人が好む女性の姿が彼女からは自然に滲み出ていたんじゃ~ないでしょうか。
既に何度も書いていますが、サイケおやじには所謂ロリ趣味ってのが全く無いので、むしろ彼女のようなアイドルには前向きな興味も同様に無く、それでいて妙に守ってあげたいような、そんな気分にさせられたのは、自らの「OLD WAVE」を証明する事象のひとつと思います。
 
さて、そこで掲載したのは、水野きみこのデビューシングル盤で、本当にアイドルど真ん中のルックスも可愛さ余って憎さ百倍ってところでしょうが、A面に収録されたウリの曲タイトルが「私のモナミ」ってのは、あまりにも倒錯的!?
 
というか、歌詞の中身で使われている「モナミ」という意味合いが、どうやら憧れの男から自分の事をモナミと呼んで欲しいという願望なんですよっ!
 
フランス語はあんまり分からないサイケおやじにしても、「モナミ」という意味については、男同士ならば「親友」とか「盟友」でしょうが、男女間では「愛人」とか「妾」というニュアンスが強くなるんじゃ~ないんですかねぇ~~~!?
 
それをこんなに可愛いアイドルに歌わせてしまうという狙いは、確信犯と思うばかりです。
 
ちなみに作曲:尾崎裕司&編曲:大村雅朗が提供したのは、全くアイドル歌謡が丸出しの曲調でしたから、尾崎昌也の綴った歌詞の特異性(?)が尚更に心に響くというか、しかも水野きみこの歌唱力がターヘに大きく傾きながら、如何にも芸能を仕込まれたような中途半端なところも、実に勿体無いですよ。
 
極言すれば、もっと大胆に下手だったらなぁ~~、なぁ~んて失礼な事を妄想してしまうほどで、もしもそ~なっていたら、彼女は浅田美代子大場久美子あたりの路線を歩めたような気がするんですが、いかがなものでしょう。
 
以上、思いっきり失礼な事ばっかりを書き連ねてしまったので、各方面からのお叱りや顰蹙は覚悟せねばなりませんが、サイケおやじとしては水野きみこのアイドルとしての資質は天下一品だと思っていた信念(?)の逆説的表現と解釈していただきとうございます。
 
そして冒頭に述べたとおり、もしも「癒し系アイドルの系譜」という様な研究が行われているのであれば、水野きみこが対象になっているのかは大いに興味があるところです。
 
最後になりましたが、それでもサイケおやじは彼女のレコードは、これっきりしか持っていません。
 
知り合いのアイドルマニアの話では、他のシングルやLPも素敵な仕上がりになっているらしいんですが、個人的にはここで満足する事に納得しないと、後が怖いような……。
 
それほど水野きみこは……、ですよ♪♪~♪
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ドナルド・バード&ペッパー・アダムス組 vs ハービー・ハンコック・トリオ

2016-09-23 16:19:49 | Jazz
Complete Live At Jorgie's 1961 / Donald Byrd - Pepper Adams Quintet (Solar = CD)
 
これまたネットで注文していながら、既に3年以上も梱包を解いていなかったブツの中からのご紹介です。
 
それはドナルド・バード(tp) とペッパー・アダムス(bd) という、ハードパップ愛好者にはお馴染みのコンビが組んでいた実際のレギュラーバンドによるライブ音源集で、実は収録されている全5曲はアナログ盤時代にブートで聴かれていたトラックばかりなんですが、LP片面ずつという制約から、その全てが1枚物に纏められてはおらず、しかもレコードの塩ビ素材そのものが悪かった所為もあって、せっかくの力演が些か勿体無い扱いになっていた印象がありました。
 
ところが今回の再発では、CDというメディアの特質を活かしての全曲纏め収録は当然ですし、アナログ盤ではカットされたいたと思しきパートの復活(?)やデジタル作業による音質の改善が顕著ですから、いよいよじっくりと楽しめるのは高得点♪♪~♪
 
しかも録音がセントルイスの「Jorgie's」という店における1961年6月24日のライブステージで、メンバーは前述したとおり、ドナルド・バード(tp) &ペッパー・アダムス(bs) の双頭リーダー以下、ハービー・ハンコック(p)、クリーブランド・イートン(b)、セオドア・ロビンソン(ds) という顔ぶれは、まさにハードパップの王道から所謂新主流派への過渡期を踏まえた演奏を楽しませてくれますよ。
 
01 Jorgie's
 如何にも新主流派というムードが横溢したハービー・ハンコック以下のリズム隊が思わせぶりな露払いを演じた後、いよいよ登場するドナルド・バード&ペッパー・アダムスがやってくれるのは、1959年にブルーノートに吹き込んだ名盤アルバム「バード・イン・ハンド」に収録されていた「Witchcraft」だと思うんですが、いかがなものでしょう。
 と書いたのも、実はこのタイトルの曲は、ここでのライブセッションから約3ヶ月後にブルーノートでスタジオ録音が行われ、人気アルバム「ロイヤル・フラッシュ」に収録されていますが、なんとなくテーマメロディが異なっている印象が……。
 しかし、十八番のキメを使ったバンドの纏まりの良さがありますから、ドナルド・バードが緊張と緩和の構成を活かしたアドリブを展開すれば、ペッパー・アダムスもハード音色で迫ってきますが、やはり優先してハービー・ハンコックの新しい感覚に惹きこまれてしまうあたりは、後の歴史を知っていればこその感慨とばかりは言えないでしょう。
 また、クリーヴランド・イートンのベースワークも秀逸で、輪郭がはっきりしたピチカートプレイは必聴! この人は後にラムゼイ・ルイスのグループやカウント・ベイシー楽団でも活躍した名手なので、要注意かと思います。
 あぁ~、ミディアムテンポで、このテンションの高さが素敵ですねぇ~♪
 
02 6 M's (Blues In 3/4)
 タイトルどおり、変則テンポを用いたアップテンポのブルースということで、イントロからファンキーな雰囲気を提供するリズム隊に呼応するべくジワッと登場してくるフロントコンビのテーマ吹奏♪♪~♪
 もう、このあたりだけで気分はすっかりハードパップにどっぷりですよ♪♪~♪
 しかもドナルド・バードのアドリブは何時もの安心印、続くペッパー・アダムスも心地良いマンネリ感という和みの展開が、ハイテンションなリズム隊の勢いに押されていくという、これが実にたまらない展開で、出しゃばり寸前のハービー・ハンコックのピアノと手堅いツッコミで煽りまくりのセオドア・ロビンソンのドラミングには熱くさせられますねぇ~♪
 ちなみにこの曲も前述した「ロイヤル・フラッシュ」にスタジオレコーディングのバージョンが収録されていますが、そこでの落ち着いた感じのテイクに比べると、やはりライブならではの熱気が強く出ている結果はオ~ライ♪♪~♪ 嬉しくなります。
 
03 Hush
 これまた当時のドナルド・バード&ペッパー・アダムスの代名詞とも言うべきゴスペルファンキーなヒット曲ですから、堂々の盛り上げ演奏はお約束以上!
 もちろん、ここでもリズム隊の熱血な煽りは物凄く、極言すればガサツなところこそが黒人ジャズの魅力であるならば、ここではそれが全開でしょう♪♪~♪
 そしてさらに味わい深いのが、リズム隊だけの演奏となる終盤のパートで、ここではファンキーと新主流派の幸せな結婚というか、ソウルフルなピアノを披露するハービー・ハンコックが瞬時に勿体ぶったムードに転じたり、そこにドラムスとベースが入り込んでのハードパップに引き戻し作戦という鬩ぎ合いがニクイです。
 そして前曲同様、この「Hush」も件のアルバム「ロイヤル・フラッシュ」にスタジオバージョンが入っていますので、聴き比べも楽しいところです。
 
04 Amen
 そして続くのが、またまたゴスペルファンキーな人気曲♪♪~♪
 既に1959年にブルーノートの傑作人気アルバム「フェゴ」にて発表済みでしたので、おそらくは当時のステージでは定番プログラムだったと思われますから、例え手慣れた雰囲気があろうとも、聴いているこっちは、それこそが希望する高い満足度ってやつでしょう。
 当然ながら、ここでもリズム隊メインに聴いてしまうのがサイケおやじの本性であります。
 
05 Like Someone In Love
 オーラスは、そんな気分を増幅させてくれる絶妙のプレゼントとして、リズム隊だけのピアノトリオによる人気スタンダードの素敵な快演と書きたいところなんですが……。
 正直、ここまでの演目でのテンションの高さが些か感じられず、なんとなく普通っぽいのが物足りないところです。
 しかし、時代を考慮すれば、これはこれで新しいフィーリングが滲む演奏なんでしょうし、中盤のベースソロで何度か客席が湧くという、音だけ聴いていては分からない現場の雰囲気の良さは、如何にも日常的なライブの味わいでしょうか。
 ピアノトリオだけにしては10分を超える長い演奏ですが、それなりに退屈せずに聴けると思います。
 
ということで、全篇で57分弱の収録時間は、アッという間に聴かされてしまうほどで、本当のモダンジャズに接しているという気持ちにさせられました。
 
そしてジャケ写には特に「Featuring HERBIE HANCOCk」と記載されている事に偽りはありません。
 
つまりドナルド・バードとペッパー・アダムスは従来どおりでも、ハービー・ハンコックがリードしているであろうリズム隊の積極的な働きにより、新旧が見事に融合した演奏が熱いんですよっ!
 
音源としては決して新発掘ではありませんが、こうしてCD化されているのであれば、未聴の皆様には、この機会にぜひっ! とオススメしたく思います。
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チャーミングとは朝加真由美のこと

2016-09-22 17:43:57 | 歌謡曲
ハロー・チャーミング / 朝加真由美 (CBSソニー)
 
掲載したのは朝加真由美がアイドル時代の最後の1枚と思われるシングル盤で、しかも彼女がアシスタントを務めていた「オールスター家族対抗歌合戦」のエンディグテーマ曲という別格の扱いだった「ハロー・チャーミング」がA面!?
 
と書く他はなかったのは、失礼ながら相変わらず彼女の歌唱力が??? 
 
なもんですから……。
 
しかし、それでも作詞:さいとう大三&作曲:佐藤健、そして編曲:高田弘によるプロの仕事は流石に素晴らしく、ちょっとユーモラスなオチが利いた歌詞に溌剌チャーミングなメロディ、さらには演奏パートの要所でスライド、もしかしたらトーキング・モジュレーターを使ったかのようなギターサウンドの隠し味もニクイばかりのアレンジには耳を奪われてしまいます。
 
と同時に朝加真由美の声質というか、ルックスには色っぽい風情が隠しようもないのとは逆に、歌いっぷりがブリブリのぶりっ子歌謡という倒錯性が♪♪~♪
 
このあたりの感じ方は例によってサイケおやじの変態性の証なんでしょうが、それでもジャケ写に登場している朝加真由美は既にしてセクシーなお姉様ですよねぇ~~♪
 
ちなみに前述したトーキング・モジュレーターとは、当時のジェフ・ベックやピーター・フランプトン、ジョー・ウォルシュ等々が使っていたことで知られるようになったエレキギターのアタッチメントのひとつで、そこから伸びているホースを口に加え、呼吸と発声を組み合わせて振動させた空気を増幅するという仕掛けになっていて、サイケおやじも日本製のマクソンを今でも愛用しているという、ちょっぴり好き嫌いがある道具です。
 
手入れをしっかりしていないとホースの中にカビが発生したり!?
 
ということで、これは如何にも発売された昭和51(1976)年らしいと言えば勘違いかもしれませんが、前述したトーキング・モジュレーターの使用に関しては、その頃のロックでは流行の一端でもありましたし、正統派アイドルの仕事先としてのテレビ番組アシスタントという、所謂「感じの良さ」が優先される立場としての彼女の存在の確かさも相まって、レコード蒐集の趣味には格好のブツかもしれません。
 
ただし、毎日聴くという作業(?)は必要が無いという事も正解であり、時折に取り出してジャケットを眺め、中身のレコードの手触りだけを楽しむのも、決して悪い事じゃ~ないかと思えば、なかなかイヤミな自分に嫌悪感も……。
 
うむ、奥の細道は、またまだ続きそうです。
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ハンク・クロフォードとの出会い

2016-09-21 16:14:06 | Soul Jazz
It's A Funky Thing To Do / Hank Crowford (Cotillion)
 
我が国のイノセントなジャズファンからは、ほとんど人気も得られないハンク・クロフォードではありますが、サイケおやじは妙に肩入れしたくなるサックス奏者でして、そのきっかけとなったのが、1971年にアメリカで発売された本日掲載のLPでした。
 
しかし、告白すれば、サイケおやじがこれをゲットしたのは決してハンク・クロフォードを聴きたくてじゃ~なくて、バックを務めるリズム隊の凄い顔ぶれを裏ジャケ記載のクレジットで確認したからであって、そこにはなんとっ!
 
エリック・ゲイル(g)、コーネル・デュプリー(g)、リチャード・ティー(p,el-p)、チャック・レイニー(el-b)、ロン・カーター(el-b)、バーナード・パーディ(ds) というニューヨーク派のジャズソウル系セッションミュージシャンが集結しており、加えてアルバムタイトル曲「It's A Funky Thing To Do」にはジェームス・ブラウンのバンドで音楽監督を務めていたピィー・ウィー・エリスが特に作編曲とエレピで参加しているという豪華さですよっ!
 
つまりサイケおやじは、その面々が作り出すグルーヴに酔いたかったのが真相でありまして、折しもチャック・レイニーのリーダー盤に感化されていた1974年当時、所謂「虫の知らせ」とでも申しましょうか、その頃の銀座にあった「ハンター」という中古屋で邂逅した瞬間、これは何かあるっ!?!
 
という気分に急かされ、前述したとおりにアルバムジャケットを裏返しての吃驚仰天というわけです。
 
ちなみにハンク・クロフォードについては、もちろんその頃はクロスオーバーと称されていたフュージョンというジャンルで売れていた「CTI~Kudu」レーベルの人気スタアとして、我が国でも局地的な人気はあったと思うんですが、未だジャズ喫茶という独自の文化が栄えていた状況の中では、そのあまりにシンプルなソウルっぽいスタイルは軽く扱われ、そこで堂々と鳴らされるなんてことは無かったように記憶しています。
 
それでもハンク・クロフォードが後に少しは注目されたのは、フュージョン系人気アルトサックス奏者のデヴィッド・サンボーンが強い影響を受けた尊敬するプレイヤー云々という逸話が伝わってきたり、タモリが自分のラジオ番組でハンク・クロフォードを絶賛した翌日から、急にハンク・クロフォードのレコードが売れ出したという伝説も残されているほどで、失礼ながら他力本願といえばミもフタもないわけで……。
 
確かにテクニックや音楽理論、あるいは精神性とか社会状況を踏まえて演奏することが不必要とは思いわないまでも、もっとストレートにハート&ソウルを感じさせてくれるプレイヤーだって、この世には必要とされるはずという真実からすれば、ハンク・クロフォードの妙に逆らい難い魅力にも素直になっていいはずです。
 
また、追々に知る事になったその芸歴にしても、生まれ育ったメンフィスでは幼少期からピアノを習い、教会ではゴスペル聖歌隊に入っていた少年時代を経て、高校生の頃には後にモダンジャズの世界で大物となるジョージ・コールマン(ts) やブッカー・リトル(tp) と一緒にアマチュアバンドでアルトサックスを演奏していたそうですが、そんな日々の中、ついにレイ・チャールズに見出され、御大のバックバンドに入団するや、主にバリトン&アルトサックスを担当し、後には現場の音楽監督も任されていたというのですから、既にその時代から自己名義のアルバムを幾枚も出せたという実績も納得するしかありません。
 
しかし、そうしたウケの良さは、悩んで聴くのが本物という認識が強かった我が国の正統派ジャズファンには通用しなかったわけで、生粋のR&Bに染まったハンク・クロフォードの演奏を収めたレコードが、その頃までに日本盤で何枚発売されていたのか?
 
そんな疑問さえ無意味に思えるほど、ハンク・クロフォードという存在が広く洋楽ファンに知らされていなかったのは確かでしょう。
 
極言すれば、似た様な共通項をルーツにしながら我が国でも受け入れられたサム・テイラーというテナーサックスの偉人が既に存在していたのですから、もしもハンク・クロフォードが歌謡曲を吹いたイージーリスニング盤を出していたら?
 
なぁ~んていう妄想も捨てきれないのがサイケおやじの本音であり、つまりはそれほどストレートに琴線に触れてくる「ソウル」が、ハンク・クロフォードのアルトサックスには感じられるのですが……。
 
A-1 It's A Funky Thing To Do
 アルバムタイトル曲は既に述べたとおり、ファンクを創生した縁の下の力持ちともいうべきピィー・ウィー・エリスの提供作ですから、イントロからずっしり重心の低いリズム隊のグルーヴが素晴らしく、おそらくは左チャンネルのエレピがピィー・ウィー・エリス、そして右チャンネルのリズムギターはコーネル・デュプリーでしょうか、いゃ~、本当にたまりませんねぇ~♪
 肝心の主役たるハンク・クロフォードは、それが熟成された中盤から登場し、伸びやかな泣き節を披露していますが、ミステリアスな甘さが魅力です。
 そして全篇、3分半ほどの演奏ですが、聴くほどにシビレが強くなっていく感じです♪♪~♪
 
A-2 If Ever I Should Leave You
 グッと落ち着いたスローな演奏で、おそらくは歌物スタンダード曲だと思いますが、ハンク・クロフォードの人気がアメリカで高いのも、こ~ゆ~正統的な分かり易さがあるからかもしれません。
 というか、モダンジャズでは、もっと崩したテーマ解釈をやらなきゃ~いけない? みたいな強迫観念が滲んでしまうんじゃ~ないでしょうか?
 あえて、それをやろうとしないところにハンク・クロフォードの評価が分かれる要因があるような気がしますが、個人的には、これは好きです。
 ちなみに左チャンネルでオカズに専念するギターはエリック・ゲイルでしょうか、なかなかにジャズっぽい正統派ですから、ほとんどストレートにテーマメロディを吹いているハンク・クロフォードには最良のサポートだと思います。
 
A-3 Hills Of Love
 ラテンリズムのライトタッチな演奏で、イントロだけ聴いているとフュージョン期の渡辺貞夫が出てきそうな雰囲気ですが、ハンク・クロフォードも負けて(?)いません。
 この曲、このカラオケで、両者の競演があっても違和感は無いような気がするほどです。
 また、左チャンネルのラウンジっぽいギターはエリック・ゲイル、ベースはロン・カーターと思われますが、いかがなものでしょう。
 
A-4 Sophisticated Soul
 如何にもという曲タイトルだけでワクワクさせられるハンク・クロフォードのオリジナルですが、やってくれるのはサイケデリックなギターも印象的なジャズファンクで、左チャネルからのギターソロはエリック・ゲイルなのか、ちょっと推察に自信は持てませんが、イカシていますよ♪♪~♪
 そしてハンク・クロフォードの程好いヒステリー節(?)からは、ソウルジャズの魅力が放出されまくっています。
 ただし、個人的にはバーナード・パーディのドラムスにもうちょっとツッコミが欲しかったような……。
 
B-1 You're The One
 ミディアムアップのシャッフルビートも心地良い、これぞっ! ファンが期待するハンク・クロフォードのジャズ&ブルースソウルが全開の楽しさが満点!
 左チャンネルからのファンキーなギターはコーネル・デュプリーでしょうか? ニクイほどにカッコイイ~~♪
 しかし、それが左~右へと移動しては戻って来るというミョウチキリンなミックスになっているのは、如何にも時代ってやつなんでしょうかねぇ~~!?
 それでも、おそらくはチャック・レイニーと思われるベースとバーナード・パーディのドラムスによるグルーヴコンビネーションは鉄壁!
 
B-2 Parker's Mood
 モダンジャズを創生した天才アルトサックス奏者のチャーリー・パーカーが十八番のスローブルースですから、ハンク・クロフォードも神妙です。
 しかし、このリズム隊がバックアップするのですから、ゴスペル味はお約束以上で、だからこそハンク・クロフォードの個性も存分に発揮された、これはこれで名演だと思いますし、物足りないと感じるのも、イノセントなジャズファンの気持ちかもしれません。
 ちなみに人気者のリチャード・ティーが、いよいよここで本領を発揮しているのも嬉しいところでしょう。それに煽られて激情のブローに入って行くハンク・クロフォードに熱くさせられてしまうのが、サイケおやじの本音です。
 
B-3 Kingsize Man
 オーラスは、これまた如何にもというハンク・クロフォードのオリジナルで、アップテンポのソウルジャズが存分に楽しめますよ。
 もちろんリズム隊の強靭なノリは最高で、蠢きまくるチャック・レイニーのベース、ファンキーなリズムギターでキメまくるコーネル・デュプリー、リチャード・ティーのエレピも気持ちが良いですし、ビシッとツッコミがタイトなバーナード・パーディは言わずもがな、ハンク・クロフォードも主役の存在感を堂々と示してくれます。
 あぁ~、これの生演奏に接することが出来るなら、そのまんま昇天するのが幸せってやつかもしれませんねぇ~~♪
 
ということで、このアルバムに出会って以降のサイケおやじは、ようやくハンク・クロフォードの諸作を様々に聴いていこうという気持ちになったわけで、しかも前述したとおり、その頃にはちょうどクロスオーバー&フュージョンのブームが到来していた運の良さもあったもんですから、新旧のリーダー盤に何枚か接してみたんですが、結果的にこのLPが今でも一番好きです。
 
確か以前にはCD化もされていたはずですので、気になる皆様は、ぜひっ!
 
 
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哀しい妖精のシンシア

2016-09-20 17:21:41 | 歌謡曲
■哀しい妖精 / 南沙織 (CBSソニー)
 
南沙織というよりも、これこそシンシアの名曲名唱と決めつけたくなるのが本日掲載のシングル盤A面収録の「哀しい妖精」です。
 
何故ならば、作曲、つまり曲メロを提供したのがジャニス・イアンであり、それに松本隆が日本語の歌詞を乗せたという制作過程が後に明らかにされてみれば、まさに洋楽歌謡のセオリーがそこにある以上、シンシア以外にこれを歌えるアイドルシンガーは存在しえない!
 
それほど、この「哀しい妖精」は南沙織の持ち歌の中でも屹立したシングル曲であり、歌謡曲の歴史の中でも、ちょうど発売された昭和51(1976)年秋頃から急速に勢いを増していたニューミュージックという新種に対するアイドルシンガーからの素敵な回答!
 
サイケおやじには、そのように思えましたですよ♪♪~♪
 
なにしろ、まずはアコースティックギターをメインにした演奏が曲メロにジャストミートしていますし、特にAメロのコード進行が歌謡フォークの黄金律という事は、如何にも日本人好みなところに加えて、中サビの力強さとせつなさのバランスにも胸が熱くさせられるんですが、そこに如何にもの松本隆の歌詞が乗っているんですから、たまりません。
 
また、萩田光雄のアレンジがカントリーロック&ポップスのキモを掴みきった秀逸さで、本当に何度聴いても飽きないんですが、もちろんそこにはシンシアならではの伸びのある、そして切迫感が滲む歌い回しがある事は言うまでもないでしょう。
 
いゃ~、実は今日は車の中で何度もリピートして聴くほどに入り込んでしまいましたよ、シンシアの歌の世界に♪♪~♪
 
聞くところによると、シンシア本人もこの「哀しい妖精」がお気に入りだそうですし、だからこそ同年末に特に発売したと思う他はないアルバムが「ジャニスへの手紙」、そしてそこには「哀しい妖精」の原曲「I Love You Best」がジャニス・イアンのオリジナル英語詞で歌われている事にも心底納得です。
 
ちなみに同曲は件のLPでは当然ながらA面のトップに据えられていて、しかもそのイントロ部分には彼女とジャニス・イアンの実際の短い会話が入っているのも、ニクイばかりでしたねぇ~~♪
 
個人的にも、このアルバムはA面が主にジャニス・イアンの持ち歌の日本語カバー、そしてB面が洋楽フォーク&フォークロックの英語詞によるカバーという、なかなか素敵な企画盤でしたので、好きです♪♪~♪
 
それとジャニス・イアンも、まさにこの頃からの3~4年ほどが人気絶頂期であり、殊更我が国ではテレビドラマや映画の主題歌に原曲オリジナルが用いられたりしていましたから、日本人の琴線にふれるメロディを書けるシンガーソングライターだった事は忘れてはならないと思います。
 
しかし、このシンシアの「哀しい妖精」が素晴らし過ぎるが故にというか、サイケおやじは未だにジャニス・イアン本人歌唱によるオリジナル曲「I Love You Best」が入っているレコードを知りません。
 
これはぜひ、皆様から教えていただきとうございますので、よろしくお願い致します。
 
ということで、これを書いている今も、日本には台風が襲来して、各地で大きな被害が続出! 関東地方も帰宅時には大雨の最中という事になりそうですねぇ……。
 
被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
 
そしてこれからという地域の皆様には、注意万全、安全第一ですよねぇ~~。
 
明日は台風一過かもしれませんが、とにかく今はご用心・ご用心!
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ディランの真髄はプロテストソングなのか?

2016-09-19 17:27:28 | Singer Song Writer
George Jackson / Bob Dylan (Columbia / CBSソニー)
 
リアルタイムで初めて買ったボブ・ディランのLPは「新しい夜明け/ New Morning」で、それは昭和46(1971)年という我が国の歌謡フォークブームが盛り上がっていた時期でしたから、サイケおやじとしても納得しての切迫感に酔わされていたところがありました。
 
そして件の「新しい夜明け / New Morning」が思惑以上に聴き易かった所為もあり、また歌謡フォークよりは洋楽のそれが本物!?
 
なぁ~んていう勘違いもあったもんですから、翌年に新譜扱いで発売された掲載のシングル盤も迷わずというか、実は半分近くはミエで買ってしまったのが本当のところです。
 
もちろん、そんなこんなを書いているのは、だいたいがプロテストソングを歌っていると解説されていたボブ・ディランの諸作、あるいは他のフォークシンガーの歌を聴いたところで、英語もロクに分からなかった当時のサイケおやじには猫に小判、馬の耳に念仏だったわけですからっ!
 
ところが、それでもこのシングル盤に入っている「George Jackson」に惹きつけられたのは、すっかりロックスタアに変身(?)していたボブ・ディランが久々にプロテストソングを歌った!
 
等々のマスコミの煽りにノセられてしまったからで、しかもご丁寧にシングル盤の両面に同じ歌がアレンジを変えての収録!?!
 
という、如何にもプロテストな執念を感じた事にもありました。
 
それはわざわざ「Big Band Version」とされたA面がボブ・ディラン(vo,g,hmc) 以下、ベン・キース(steel-g)、レオン・ラッセル(b)、ケネス・バトリー(ds) の他にコーラスが入ったカントリーロックであったのに対し、「Acoustic Version」とされたB面がボブ・ディランの弾き語りという仕様で、率直に言えば、同じ歌を使い回しているのですから、所謂コスパは悪いわけですが……。
 
実はA面が約5分半強、対してB面は3分半強というランニングタイムの違いがミソ!?
 
実はこの「George Jackson」という歌は、黒人の過激政治団体「ブラック・パンサー」の幹部指導者であり、収監中だった刑務所から脱獄を企てたとして射殺されたジョージ・ジャクソンの事件を露骨に、そして大袈裟にっ!?
 
というふうに当時のアメリカの権力者達は決めつけていたところから、しかしボブ・ディランという稀代の詩人がそれを歌う事も妨げられず、そこで作られたレコードにはロングバージョンよりはショートバージョンがラジオ放送でも扱い易いという目論見があったと言われています。
 
しかし、それこそがボブ・ディランの本当の狙いで、なぜならば弾き語りのショートバージョンの方が歌詞がはっきり聴き取れるのですからっ!
 
 朝、目覚めると、涙で寝床が濡れていた
 あいつらが僕の本当に愛する人を殺してしまった
 あいつらが彼の頭を撃ったんだ
 
 神様… 神様…
 
 あいつらがジョージ・ジャクソンを殺したんだ
 
 神様… 神様
 
 あいつらがジョージ・ジャクソンを死の世界へ送ったんだ
 
という歌詞の中身には、もっと複雑な意味合いが隠されているのかもしれませんが、シンプルに聴き取っても、そんな反権力な歌であり、実際の事件現場では看守による集団暴行の嫌疑があるとか、様々に大きな波紋があったようですし、この事件に影響された刑務所の暴動や抗議デモによる騒乱がアメリカでは多発していたとあっては、ボブ・ディランの歌も穏やかには受け入れられないでしょう。
 
何よりも大手レコード会社のコロムビアが発売に踏み切ったという現実にも様々な憶測が渦巻くと思われますから、それだけボブ・ディランは危険分子でありながらも、同時に「お金の成る木」であった証かもしれず、若かった頃のサイケおやじにしてみれば、そんな諸々にもボブ・ディランの凄さを感じさせられたものです。
 
ただし、正直に告白すれば、楽曲そのものや演奏は、他の「ディランの聖典」に比べて、そんなに面白くはありません。
 
未聴の皆様も、特に「Big Band Version」という惹句には、もっとド派手なスワンプロックを期待されるかもしれませんが、実はシンプルでスカスカな演奏には肩すかし……?
 
それでも同時期に発売されていた「グレーテストヒット第二集」から流用されたと思しきジャケ写デザインのカッコ良さ、さらにはしばらくの間、この「George Jackson」が正規LPには未収録になっていた事もあり、シングル盤そのものがコレクターズアイテムになっていたのは、ちょっと嬉しかったです♪♪~♪
 
ということで、現在ではきっちり両バージョン共にCD化されていますので、今となっては何が問題だったのかという疑問も歴史の中の出来事でしょうし、我が国においては、そんな事情や経緯なんて、ますます無関係でありましょう。
 
ただ、それでもボブ・ディランという偉大なシンガーソングライターの虚実に触れんとする時、このシングル盤は案外と有用なのかもしれません。
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岡田奈々の若い季節に胸キュン

2016-09-18 17:58:53 | 歌謡曲
若い季節 / 岡田奈々 (NAV / キャニオン)
 
ここんとこ、ドロドロした話ばっかり書いてしまったんで、今日は気分一新!
 
すっきり爽やか、そしてせつなくも胸キュンの青春時代を回想するアイドルソングを朝イチに聴いてみました。
 
それが昭和51(1976)年夏に発売された岡田奈々のシングル盤A面曲「若い季節」でして、松本隆の綴った歌詞は完全に女の子の目線の、それこそ「隣の男の子」ではありますが、逆説的にサイケおやじが若かったリアルタイムの青春時代を憧れと共に描き出すという、流石の冴えがニクイばかりですし、佐藤健の附したメロディは歌謡フォークのポップス的展開で実に好ましい仕上がりなんですねぇ~♪
 
また、瀬尾一三のアレンジがアップテンポの西海岸系ロックの雰囲気を滲ませつつも、歌謡曲の黄金律やオールディズ風味を上手く塗したところはプロの仕事の決定版!
 
ですから、岡田奈々の正統派アイドル歌唱、そのちょっぴり甘えた節回しと大人への背伸びフィーリングのバランスが本当に素晴らしく活かされているように思うばかりです♪♪~♪
 
もちろ彼女が人気絶頂だった頃の勢いも感じられますが、何よりも歌詞の中に「深夜放送」とか「UFO」、「隣の下宿」「ブルース・リー」等々の、まさに昭和50年代という、それもひとつの青春を表す言葉が入っているのは、既に21世紀の今にして、なかなか懐かしく、彼女の歌声共々に胸がキュンキュンしてしまうなんてのは、すっかり中年を通り越しての初老の男の境涯でしょうか。
 
でも、悲しくはないんですよ、この歌を聴いていてもっ!
 
むしろ若かった頃のエネルギーがちょっぴりでも蘇って来るような気分にさせられるんですねぇ~、サイケおやじは。
 
なんたって、ついついギターを抱えて、イントロのフレーズをいっしょに弾いてみたりしてますから、いやはやなんとも、お恥ずかしい。
 
う~ん、それにしても佐藤健は素敵なメロディを書いてくれますねぇ~~♪ ここでは瀬尾一三の秀逸なアレンジとの相性もバッチリという感じですが、いかがなものでしょう。
 
ちなみに佐藤健はこの当時、公私共にタッグを組む大橋純子とのコラボレーションも上り坂の勢いでしたからねぇ~~、キーボードプレイヤーとしてのみならず、ソングライターとしての才能も流石の証であり、所謂「ワークス」物のアンソロジーが強く望まれます。
 
ということで、やっぱり今日も世相は騒がしく、怖い事件も多発しておりますが、そんな時にこそ、キュートな女性アイドルの歌がジャストミートすると思うのは罪深いでしょうか?
 
そんなに深刻に考える必要もないところに、彼女達の歌の必要性があるとしたら、本日は岡田奈々の「若い季節」が大正解だったと言い聞かせているのでした。
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汚れた世界に秋風の恋はせつなく

2016-09-17 17:17:41 | Pops
秋風の恋 / England Dan & John Ford Coley (Big Tree / ワーナーパイオニア)
 
昨夜は新潟市までプロジェクションマッピング国際コンペのリハーサルを見に行って来ました。
 
未だ準備段階とはいえ、なかなか見応えがあったことは言わずもがな、しかし個人的には「幻燈」という懐かしいアイテムとの関連性に共感するところもあり、必ずしも最新のテクノロジーだけで酔わされたわけではありません。
 
むしろ、江戸川乱歩が十八番にしていた世界、往年の少年探偵団の物語で怪人二十面相がビルの外壁に大きな影絵を投影したような、そうしたワクワクドキドキの幻想性に惹かれてしまいましたですねぇ~~♪
 
ところで、その会場で現地の知り合い数人から仕入れた話ではありますが、新潟県では近々、知事選挙が行われる予定でありながら、自民党や市町村会をバックにした候補者1名だけが出馬表明しているだけで、最初は4期目を目指していた現職の泉田知事が直前でいきなり立候補を取りやめたというのに、民進党や共産党でさえも候補者を出せないという異常事態だとか!?
 
う~ん、県知事選挙で無投票なんてことがあるなんて、しかも新潟県は東京電力の原発が稼働停止中で、現職知事は再稼働に猛烈に反対していたというわけですから、なにやら簡単に推察も易い目論みが感じられてしまいます。
 
まあ、何かと泉田知事にも事情があるみたいなんですが、結局のところ、県内ではそれなりに強い基盤を築いている民進党に恥辱を!?
 
なぁ~んていう狙いがあるんじゃ~ないでしょうかねぇ~。
 
つまり泉田知事だって、自民党に担がれていたわけだし、原発再稼働に反対を貫いたところで、地元経済へのマイナス要因とか諸々を考慮すれば、頑なな国への反逆(?)も官僚出身の泉田知事にしてみれば、なかなか「孝ならんと欲すれば忠ならず」という心境だったのかもしれません。
 
そして、ならば自民党への恩返しというか、それでなくとも党首選挙で揺れまくっている民進党への一撃を画策しても不思議ではないでしょう。
 
結果として、民進党は新潟県知事選挙に独自の候補を擁立出来ないというテイタラクを晒したようですから……。
 
なんだか、とんでもない状況ってのは、日本中にあるもんですねぇ~~~!?
 
そこで本日は、そんなこんなのドロドロやモヤモヤを霧散させるべく、昨夜の帰途にカーステレオから流れてきた秋の洋楽ポップスの人気曲をご紹介致しましょう。
 
それが同ジャンルでは「シーモンの涙 / Simone」のヒットでお馴染みのイングランド・ダンとジョン・フォード・コリーが1976年、ついに本国アメリカで大ブレイクを果した「秋風の恋 / I'd Really Love To See You Tonight」であります。
 
あぁ~~、この爽やかな哀愁が漂うカントリー系AORポップスの心地良さは、フックの効いたサビの展開もニクイばかりですし、主役コンビのボーカル&ハーモニーは、まさに王道路線の黄金律がテンコ盛り♪♪~♪
 
こういう歌こそが、エバーグリーンなスタンダードヒットなのだと実感されると思います。
 
ということで、皆様は三連休をどのようにお過ごしになられるのでしょう。
 
台風も襲来しそうですし、仕事の予定も厳しく、あれやこれやも仕切りがつかず、墓参りも当然ながら、殊更気になるのが大相撲というのも、まあ今は平和の証と思うばかりです。
 
願わくば天変地異やドロドロした権力の話は、もう御免です。
 
最後になりましたが、冒頭に述べた新潟のイベントは19日からが本番だそうですので、よろしくです。
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September Rain は冷たいか

2016-09-16 19:15:19 | 歌謡曲
September Rainに消されて / つちやかおり (東芝)
 
あまりにも天変地異、自然災害が頻発するので、どうにも「雨の歌」は憚られるとはいえ、それでもご紹介したいのが本日掲載のシングル盤A面曲「September Rainに消されて」です。
 
まあ、なにやらジャケ写だけを見ると、ほとんどジュニアアイドルのイメージビデオみたいですが、中身はきっちりアイドル歌謡の王道ソングが刻まれた、これが昭和58(1983)年9月に出されたつちやかおりの人気作だと思うんですよねぇ~~♪
 
それは、作詞:竜真知子&作曲:松尾一彦の提供する、曲タイトルどうりに哀愁の秋の歌の決定版♪♪~♪
 
しかも、つちやかおり持ち前の内向的な節回しとナチュラルな哀しみが滲む声質が存分に活かされた山田秀俊のアレンジも秀逸でしょう。
 
当時のアイドル歌手の中では、そうしたマイナーな感性をウリといっては語弊もありますが、所謂明るく・楽しく・ぶりっ子で♪ みたいな「お約束」の定番路線ではなかったところが、つちやかおりを忘れられないアイドルにしているとしたら、この「September Rainに消されて」は今こそもっと聴かれるべき歌じゃ~ないでしょうか。
 
ちなみに作曲を担当した松尾一彦は全盛期オフコースのギタリストとして知られているのが一般的かもしれませんが、派手さも程好いフィーリングの気の利いたメロディを書けるソングライターとしても流石の才能があって、昭和50年代後半から当時のアイドルやニューミュージック系のシンガー等々に多くの楽曲を提供していますので、気になる皆様はチェックしてみて下さいませ。
 
それと松尾一彦のもうひとつのキャリアとしてサイケおやじが記憶しているのは、オフコース加入前にやっていたジャネットというバンドの話で、なにがど~なったのかは知る由もありませんが、長髪からの断髪式をテレビのバラエティでやってしまった、つまりは所謂ツッパリバンドへのイメチェン企画だったんですが、持ちネタは歌謡ロックというか、むしろベタベタの歌謡曲とフォークの不自然な結婚みたない楽曲だったという、そんな笑えない話も昭和40年代後半~昭和50年代前半における日本のロックの現状……。
 
ですから、そんなせつないプロモーションをやらされていたバンドのメンバーが後にオフコースという超売れっ子グループに入って、爆発的な人気を得たという立志伝中の人物が松尾一彦かもしれず、実は正直、前述した断髪式ばっかりを覚えていたサイケおやじにしてみれば、松尾一彦がそんなこんなの艱難辛苦を乗り越え、大成功したと知った時には、妙な共感と羨ましさを覚えてしまいましたですねぇ~~。
 
緩和休題。
 
ということで、話は変わりますが、先日来の豊洲新市場騒動のあれやこれやは、マスコミによって連日多方面から関係者や識者が引っ張り出されながら、事態の真相や経緯の輪郭がますます薄くなるばかりの印象で、特に石原都政での副知事からそのまんま横流れして次の知事になった猪瀬直樹のトンチンカンな責任転嫁論は噴飯物!
 
東京オリンピックの招致から各関連施設の建設等々に密接に繋がっている築地市場の移転について、あんたが一番知っているなんてこたぁ~、トボケようのない事実でしょう。
 
だから豊洲新市場の工事落札率についても、99パーセント以上の驚異的な数字が出たり、それらを落札した企業体とオリンピック関連施設を作っているところが重なっているというのも、なにか解せないわけですよ。
 
おそらくは今頃、誰を生贄にして逃れようか等々を画策中の都庁職員の首には、冷たい風が……。
 
お役人様の世界も厳しい……、なぁ~んて同情はする気にもなりませんが、せめて冷たい雨の中で汚染された土砂でも片付けてからにして欲しいもんです。
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ワンツースリーでスピードつけて!

2016-09-15 20:34:16 | Rock
1-2-3 / Len Barry (Decca / テイチク)
 
過言ではなく、今やオールディズの定番であり、元祖ブルーアイドソウルの大ヒットに比定されるのが、レン・バリイが1965年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「1-2-3」です。
 
とにかくイントロから強烈なドラムスと痛快なホーンセクションに導かれ、切迫感の滲む高いテナーボイスによる歌い回しが実にソウルフルなもんですから、初めてラジオでこれを聴いた時のサイケおやじは、てっきりレン・バリイは黒人だと思いましたし、サウンドそのものが当時世界を席巻していた所謂モータウンサウンドがそのまんまでしょう!
 
それが昭和41(1966)年の話で、以降のサイケおやじは、とっても調子が良い「1-2-3」という曲と歌っているレン・バリイという歌手が気になっていたわけですが、まさか白人だったとは思いもよらず、レコード屋に飾ってあった掲載のシングル盤に邂逅した時は驚きましたですねぇ~~~!?!
 
しかし、実質的にレン・バリイのレコードを買う経済的余裕も無いままに時が流れたのは言うまでもありません。
 
件のシングル盤がサイケおやじの手元に入ったのは既に昭和50(1975)年、折しも本格的にオールディズ趣味に目覚めた頃でして、中古屋における猟盤活動ではそれもんメインで漁っていた獲物のひとつだったんですが、そんなこんなの蒐集過程で知っていくレン・バリイの活動履歴には、納得させられる事が度々でした。
 
それはレン・バリイが「1-2-3 」の大ヒットを放った時には決して新人ではなく、それ以前にダヴェルズと名乗るボーカルグループでリードを歌い、「Bristol Stomp」等々のイカシたダンス系のヒットを出していたという実績があり、しかもサイケおやじは前述したとおり、オールディズ趣味に染まった中で好きになっていたのが、そのダヴェルズが演じた「Bristol Stomp」だったもんですから、類はなんとかを呼ぶってやつでしょうかねぇ~~♪
 
追々知る事なった話ではありますが、レン・バリーの出身地たるフィラデルフィアは後に通称「フィリーソウル」のホームグランドになったほど、ダンスミュージックが盛んな地域だったそうで、だからこそ様々に素敵な歌や演奏が昔っから作られていたと言われていて、それゆえに白人のレン・バリイが黒っぽく歌えたのも自然の成り行きなのかもしれません。
 
また、これまた後に見たレン・バリイの実演映像では、そのアクションにジェームス・ブラウンの物真似が入っている印象がありましたし、本人が長身だというのも結果オーライだったような気がします。
 
ちなみにホール&オーツも少年時代はレン・バリイのファンだったとかで、そう言われてみれば、ダリル・ホールの歌いっぷりにはレン・バリイが入っている気がしますが、いかがなものでしょう。
 
ということで、今日は昨夜からの仕事の流れでグリグリに責められたもんですから、思わず景気の良い歌をっ!
 
てな勢いで、この「1-2-3」を取り出しました。
 
この勢いを大切にしようっ!
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