あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤(第163回)

2022-03-27 | 私の愛聴盤
第163回はバーニー・ケッセルの「ポール・ウイナーズ・スリー」です。

「POLL WINNERS THREE!」 CONTEMPORARY M 3576
  
1. SOFT WINDS
2. THE LITTLE RHUMBA
3. EASY LIVING
4. IT´S ALL RIGHT WITH ME
5. MACK THE KNIFE
6. RAINCHECK
7. MINOR MYSTERY
8. I’M AFRAID THE MASQUERADE IS OVER
9. I HEAR MUSIC
BARNEY KESSEL (g) RAY BROWN (b) SHELLY MANNE (ds)
録音 1959年11月2日

これは、3人の巨匠が集まればこのような演奏ができるという見本のような演奏集です。
人気シリーズの「THE POLL WINNERS」は、第2集のボラーレや、飾りのついた四輪馬車などを演っている「RIDE AGAIN」も中々の出来ですが、第3集に当るこのアルバムを聴く機会が最も多いです。
この中では何といっても1曲目の「 SOFT WINDS」で、3人のインタープレイと共にスイング感が素晴らしいです。
また、この「SOFT WINDS」は、ドラムレスによるロン・カーター・トリオでも演奏されていて、こちらのギタリストはラッセル・マローンですが、かって、米国出張時に行った同じメンバーによるライブ・ステージは今でも強く印象に残っています。
そして、このアルバムでもう1曲を挙げるとすると、12小節のブルースによる「MINOR MYSTERY」で、これはレイ・ブラウンの作曲によるもので、彼自身が大きくフューチャーされるのですが、タイトル通り不思議な雰囲気を持った曲想が他の演奏とは異なって魅力ある内容となっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベンジャミン・ブリテンの宗教曲

2022-03-24 | クラシック
連日報道されているロシアのウクライナへの軍事侵攻から1ヶ月が経ちました。
ロシアの無差別攻撃と、どうすることもできないウクライナの一般市民、
激しい爆撃により拡大する被害状況を目のあたりにして、心を痛める毎日が続いています。

そんな中で、過去に掲載したことがあるブリテンの戦争レクイエムを繰り返し聴きました。

   

一刻も早く終戦となり、ウクライナの人々に再び平穏な日が訪れることを願ってやみません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高柳昌行のフリー・フォーム組曲

2022-03-20 | JAZZ
高柳昌行のニュー・ディレクション・フォー・ザ・アーツからの1枚

「FREE FORM SUITE」 TBM 10
  
1. THE BLUES
2. YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
3. SUN IN THE EAST
4. FREE FORM SUITE
高柳昌行 (g) 森 剣治 (reeds) 山崎 弘 (ds, perc) ジョー水城 (ds, perc) 佐藤敏夫 (t.cond.)
録音 1972年5月19日

このアルバムは、スタジオ内でのライブを収録していますが、高柳昌行が表現したいことが多く詰まっていて、それに森剣治のマルチ・リードが上手く絡んだ演奏集です。
1曲目は、アコーステック・ギターと、クラリネットによるスイング感たっぷりのブルースですが、続くスタンダードの「YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS」は、ジョー・水木のパーカッションによるイントロに続いて、エレクトリック・ギターとフルート、ピッコロを使い分けた即興へと続き、途中で原メロディーが現れるも全体を支配しているのは森のリード類です。
3曲目の「SUN IN THE EAST」は6/8拍子によるモード曲で、最初に高柳がリズム・パターンを提示する中で、森はソプラノ・サックスを吹き、それに打楽器陣が参加し演奏がピークを迎えます。
レコードのB面は3つのパートによる組曲となっていて、#1は静寂の演奏の中で互いの張り詰めた緊張感があり、#2ではそれにジョー水木の電気増幅したパーカッションが加わり、#3に至っては全員によるノイジーで壮絶な音の塊となります。

このプロデューサーでもある藤井武さんの解説には、最初から最後まで音量を一定にして聴くようにとのアドバイスがありますが、#3はだけは刺激が強すぎて思わずボリュームを絞ってしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地元で開催されたジャズ・コンサート

2022-03-19 | JAZZ
1ヶ月ほど前、「地元の地域支え合い協議会だより」に本日のコンサートの案内があり、限定80名ということからあらかじめチケットを購入しておきました。
そのチケットは、45/80番でした。
 
 
そして、その日がやってきました。
会場は、徒歩で行ける距離の市民センターです。
当日券は売り切れていたので、事前に購入しておいて正解でした。
チケットの裏面には、住所、氏名、電話番号を書く欄がありましたが、いざという時の連絡網の様でした。
  

本日の出演者は、鉾立勝(ts)、奥村豊(g)、伊藤聡(b)、そごう誠(ds)の4人に、女性ボーカリスト(より かなゑ)という編成でした。
  

演奏されたのは第1部で9曲、第2部でアンコールを含めての10曲でした。
新型コロナウイルスの感染予防から、観客のマスク着用の他、演奏開始から25分で演奏を中断し、5分間の換気時間があり、出入口のドアを全開放して大きいファンで会場内を撹拌するという徹底ぶりでした。
また第1部と第2部の間には15分間の休憩時間があり、この時間も強制換気が行われました。
冒頭、今回の主催者の挨拶の中で、曲目紹介をしようとしたところ、バンド・リーダーの鉾立さんから「ジャズは聴くもので説明が要らない」と言われたそうで、曲目紹介が無かったので分かる範囲で書き留めましたが、第1部は最初の2曲がインストで、3曲目から第2部の最後までヴォーカルが加わりました。
1)ONE O´CLOCK JUMP
2)AUTUMN LEAVES
3)ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET
4)IT´S A SIN TO TELL A LIE (嘘は罪)
5)ALL OF YOU
 日本語で以下の2曲
6)MEMORY(ミュージカルCATSから)
7)愛のメモリー(松崎しげるの持ち歌)
8)I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO
9)SUNNY

第2部で演奏されたのは
1)ROUTE 66
2)TENNESSEE WALTZ
3)SHINY STOCKINGS
4)黄昏のビギン(日本語)
5)アップテンポの曲
6)バラード
7)CARAVAN
8)アップテンポのロックンロール
アンコールの2曲は、客先からのリクエストで即興
1)YESTERDAY
2)WHAT A WONDERFUL WORLD

第2部では、ドラマーがマスクを探していた様で、開始時間に遅れてきたため、会場からは笑い声と共にヤジも飛びました。
その中で圧巻の演奏は「CARAVAN」で、フリー・リズムのイントロから始まり、サビに入ってイン・テンポとなりました。
ドラムスはスティックからマレットに持ち替え、ベースは弓を使っての力演で盛り上がりました。
  

テナー・サックスの音色は美しく、スコット・ハミルトンの様なスムースなフレーズが素晴らしく、ギターは粋なコード進行で全体を盛り上げていました。
また、正確な音程で4つを刻むベースと、スティック、マレット、ブラシと使い分け、時には走り気味のドラマーもご愛敬でした。
そして女性歌手はというと、しばたはつみの様な声質で、バラードよりパワフルな歌が似合っていましたが、本人も長年ビック・バンドで歌ってきたと言っていました。

なお、演奏終了後、コードとフィンガーワークが余りにも素晴らしかったギタリストの奥村さんにお声掛けし、彼の演奏をもう少し聴きたいと思い、CDがありますかと伺ったところ、2枚を提供していただきました。
いずれのアルバムにも本日の女性ヴォーカリストが参加していました。
また、竹内直(ts, bcl)さんの名前もあり、この先このCDを楽しんで聴きたいと思います。
 
 

土曜の午後のひと時、リラックスして楽しんだ2時間でしたが、欲を言うならインストの演奏を多く聴きたかったです。
主催者からは、「チケット代金が500円ではやっていけないので募金を」ということで、1,000円を寄付しましたが、十分元が取れた演奏会でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年3月の富士山

2022-03-16 | 富士山
河口湖畔の西側に位置する大石公園で、早朝の富士山を眺めてきました。

 

撮影時間は、午前5時45分から6時15分までの凡そ30分です。
日の出時刻は5時53分頃ですが、その時間を過ぎても富士山付近は靄が掛かっていてくっきりとはいきませんでした。

   

気温は2℃でまだ寒いですが、この情景から春の息吹を感じることが出来ます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横内章次トリオ

2022-03-13 | JAZZ
ギタリスト続きで、横内章次トリオによる東芝プロ・ユース・シリーズからの第1作目を飾るアルバム

「SATIN DOLL」 東芝EMI LF - 91005
  
1. LULLABY OF BIRDLAND
2. I’M GETTIN SENTIMENTAL OVER YOU
3. IT´S A SIN TELL A LIE
4. HARBOUR LIGHTS
5. SOMEBODY LOVES ME
6. SHINY STOCKING
7. MY FOOLISH HEART
8. SATIN DOLL
横内章次 (g) 稲葉国光 (b) ジミー武内 (ds)

3人のベテランによる落ち着いた雰囲気のスタンダード集で、録音の素晴らしさも堪能できるアルバムです。
当然のことながら演奏の大半は、リーダーのギターが支配していますが、それに対するベースとドラムスによるリズム・サポートのバランスが絶妙で、趣味の良い演奏集です。

なお、録音で定評のあるこのシリーズは、過去に中本マリや、横内章次・西條孝之介のアルバムで掲載しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮の上貴昭のアルバム(CD)

2022-03-12 | JAZZ (CD)
宮の上貴昭の初期のアルバムを聴いた後で、彼のCDを取り出してみたら15枚が出てきました。
この中には、かって掲載したものも含まれていますが、整理する意味も含め録音順に並べてみました。



ソロ、小編成のグループ、ライブ録音と様々で、演奏スタイルは全く変わっていません。
その中で、以下の3枚のライブ・アルバムは何れもスタンダードを中心としたプログラムで構成されていて、とても和みのある内容となっています。
1)「ウェス・モンゴメリーに捧ぐ」:1984~85年の演奏を集めた2枚組LPから抜粋されたもの
2)「ライブ・アット・きりきりブラウン」:宮の上のホームグラインドで、稲垣譲 (b) を迎えてのデュオ
3)「LIVE in MEXCO」:2人のローカル・ミュージシャンを迎えて11曲のスタンダードを演奏

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮の上貴昭のVAPレーベルから

2022-03-06 | JAZZ
これも宮の上貴昭の比較的初期のものですが、アルバムでは5,6作目となります。

「TOUCH OF LOVE」 VAP 30016-28
  
1. FRIED CORNBREAD
2. GEORGIA ON MY MIND
3. SMORKIN’ IN THE RAIN
4. BODY AND SOUL
5. TOUCH OF LOVE
6. TOKYO AIR SHAFT
7. THANK YOU JIMMY
宮の上貴昭 (g) JIMMY SMITH (org) 初山 博 (vib)  石川久雄 (ts) 山口雄三 (b) KENNY DICSON (ds)
録音 1981年9月26, 29日

これは、ジミー・スミスの4度目の来日を捉えて共演が実現したもので、ギターとオルガンとの相性が増幅した演奏集となっており、曲によってギター・ソロや、テナー、ヴァイブの参加により色々と変化が楽しめます。
1曲目の「 FRIED CORNBREAD」は12小節のブルースで、テーマ部分はテナー+リズムによる4人で演奏されますが、ジミースミスは勿論のこと、石川久雄のテナー・サックスがスタンリー・タレンタイン張りのソウルフルなプレイで良い味を出しています。
トリオで演奏される「 GEORGIA ON MY MIND」は、宮の上のオクターブ奏法を交えての歌心あるプレイと、曲の後半でソロを取るジミー・スミスのソフトなプレイが全体を盛り上げています。
ギター・ソロによる「BODY AND SOUL」は、シングル・トーンとギターの特徴を生かしたアルペジオのバランスが絶妙で、美しい音色の演奏が堪能できます。
全員が参加するボサノバ調の「TOUCH OF LOVE」は、各人のソロによるリレーで進行しますが、後半で登場するジミー・スミスは軽く流しているようでも、やはりそこは貫禄があります。
最終曲の「 THANK YOU JIMMY」は、サイドメンとして参加してくれたジミー・スミスに敬意を表してのもので、ミディアム・テンポでギターとベースのデュオで軽快に演奏されています。

「NATHALIE」 VAP 30112-25
  
1. CLEOPATRAS DREAM
2. SAMBAKAN
3. NATHALIE
4. AS LONG AS I LIVE
5. CANDY
6. BEGIN THE BEGIN
7. TO WEST
8. AMOR
宮の上貴昭 (g) 初山 博 (vib) 吉岡秀晃 (p) 沼上 励 (b) 岡山和義 (ds) 藤沢博延 (ds)
録音 1983年4月19, 20日

こちらは、前作品からヴィブラフォンの初山博だけが参加していて、この先、宮の上とは数多く共演することになる吉岡秀晃が初めて加わっています。
ジャズのエッセンスを詰め込んだ中で、ラテン・ナンバーやボサノバを取り入れた軽やかな演奏集で、楽器編成からしてギター・ピアノ、ヴァイブによるユニゾン部分もあり、ジョージ・シアリングのグループを彷彿とさせます。
ギタリストがバド・パウエルの「CLEOPATRAS DREAM」を取り上げるのは珍しいですが、テーマ部はギター、ヴァイブ、ピアノのユニゾンで軽快に演奏される正にシアリング・サウンドで、ソロに移っての宮の上は、一部でバド・パウエルが演ったアドリブをそのままギターで再現していて、特に印象深い演奏となっています。
ロシア民謡である「黒い瞳」をアレンジした「 NATHALIE」は、ゆったりしたテンポの中で、これもまた宮の上のソウルフルなソロを聴くことが出来ます。
「AS LONG AS I LIVE」は、ギターとヴァイブの響きが美しく、軽快で爽やかな1曲です。
ラテン・ナンバーの中では「BEGIN THE BEGIN」による全員の絡みが素晴らしく、宮の上のプレイも快調そのものです。

このVAPレーベルにおける2枚は、いずれも肩の凝らない演奏集で、一服の清涼感ある作品となっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮の上貴昭の初期のアルバム

2022-03-01 | JAZZ
宮の上貴昭の初期の2作品を聴きました。

1枚目は、当時500枚限定としてコジマ録音から自費出版された最初のリーダーアルバムですが、かなりのテクニックを披露しています。
「MIYA」 ALM AL-3006
  
1. AUTUMN LEAVES
2. WHAT’S HAPPENED?
3. 4 ON 6
4. GEO BLUE
5. BORSIA STICKS
宮の上貴昭 (g) 北島直樹 (p) 山口雄三 (b) 酒田稔 (ds)
録音 1978年1月21日
「 AUTUMN LEAVES」は、親指を用いてメロディを丁寧に弾いており、オクターブ奏法も顔を出します。
「 WHAT’S HAPPENED?」の後半では、意表を突いて前衛的なアプローチも披露しています。
ウエス・モンゴメリーのオリジナルである「4 ON 6」では、オクターブ奏法を含め、ウエスを彷彿とさせます。
スロー・バラードの「GEO BLUE」は、ケニー・バレルのそっくりさんの様でもあるのですが、聴いていて心が和みます。
最終曲の「BORSIA STICKS」は、ジョージ・ベンソンのオリジナルですが、こちらはミディアム・テンポの4ビートで、テクニックを十分に生かしながらのきっちりと纏まった演奏になっています。


宮の上は、当初からウェス・モンゴメリーの信望者であることが知られていますが、セカンド・アルバムでは彼の名前を使ったタイトルとなっています。
「SONGS FOR WES」 KING SKS-3007
  
1. SONG FOR WES
2. WILLOW WEEP FOR ME
3. BLUES FOR PHILLY
4. IN A SENTIMENTAK MOOD
5. MAKI’ DREAM
宮の上貴昭 (g) 北島直樹 (p) 水橋 孝 (b) フィリー・ジョー・ジョーンズ (ds)
録音 1978年9月
演奏は、オクターブ奏法を多く取り入れていて、時々ウェスが顔を出します。
ドラマーにフィリー・ジョー・ジョーンズを迎えていますが、彼の特徴でもある前に出てくるような叩きすぎの所は殆ど無く、「BLUES FOR PHILLY」においても控えめなサポートに徹しています。
宮の上のプレイは、スタンダードの2曲より、自身のオリジナル曲の方が素晴らしく、ウエス・モンゴメリーに捧げて書いた「SONG FOR WES」と、彼の奥さんの名を排した「MAKI’ DREAM」における各人のソロも交えての演奏が特出していると思います。
なお、この2枚を通して、ピアニストの北島直樹のリリカルなプレイが光っています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする